映画のページ
ノミネートが発表された時期:2005年12月
受賞が発表された時期:2006年1月
ゴールデングローブの結果が出ました。今年は映画部門で接戦という印象でしたが、誰か1人が貰わなければ収まりがつきません。こういう結果になりました。
早いものでまた大きな賞のノミネーションが発表される季節になりました。今度で63回なのだそうです。今回はいつになく世相を反映したノミネーションという気がします。事故以来健康を優先するようになったため、無茶を避けるようになり、最新の映画を見る機会が減っています。ここにノミネートされているもので記事にできそうなのはキング・コングとカンフーハッスル程度。今回はマジなストーリーが多そうで、カバの私のレベルに合うお楽しみの映画が少ないように思えます。キング・コングは一般公開の直前に行き、1リッターのコーラを買って気合を入れて見たのですが、映画がおもしろ過ぎて、コーラを飲んでいる暇がありませんでした。1リッターのカップ、生まれて初めて買ったのですが、バカデカイです。反省。
テレビはシリーズが続行しているケースも多いので、去年と同じ顔ぶれもあります。
作品賞・ドラマ
問題作が並んでいるようなのですが、アハハと笑いたい人にはちょっとしんどい。
後記: ブロークバック・マウンテンが受賞となりましたが、この作品に反対する人、上映中止になる映画館が出たり、アメリカでは問題作です。描いているのがカウボーイというアメリカの男性の強さの象徴の世界と男性の恋愛関係なので、既成概念との対立があるのでしょう。
主演女優賞・ドラマ
SAYURIの仕上がりはどうなのでしょう。最近は日本の脚本がハリウッドで採用されたり、俳優、監督が進出を始めているので、以前のような見世物的な作品にはならないでしょうが、芸者の世界は着物の着方、立ち居振舞いから、日本舞踊、三味線、唄など現代の若い日本女性でもこなし切れない巾の広い世界ですから、主演の女優さんたちはさぞかし大変だっただろうと思います。気合を入れただけですぐマスターできる世界ではないので、どこまで当時の現実に迫れたのか、見るのが楽しみです。
主演男優賞・ドラマ
注目の俳優はフィリップ・シーモア・ホフマン。時々見ますがオスカーやゴールデン・グローブに出て来る人ではありませんでした。いよいよステップ・アップするのでしょうか。
後記: しました。
作品賞・ミュージカル&コメディー
個人的にはウィザースプーンに注目しているので、ウォーク・ザ・ライン/君につづく道を応援しています。ジョニー・キャッシュは別に好きではないんですが。フェニックスは気合入れて自分で歌っているそうです。キャッシュのような国民的歌手を演じるのは大変でしょうね。
後記: うわあ、ウィザースプーンだけでなくフェニクスも取りました。おめでとう。
主演女優・ミュージカル&コメディー
キーラ・ナイトレーは最初サッカー映画で知ったのですが、その後の出世は物凄い勢いです。ウィザースプーンと並ぶのは分かりますが、この2人がジュディー・デンチやローラ・リニーと並んでしまうのが凄い。ウィザースプーンはまだあまり名が知られていなかった頃に結構演技力を発揮した作品を見ていたので、驚きませんが、ナイトレーは出世街道を驀進中です。
後記: 取りました、ウィザースプーン。自分で歌ったというから偉い。
主演男優賞・ミュージカル&コメディー
ブロスナンは無事ボンドを卒業して、いよいよ演技派で乗り出す構え。マーズ・アタック!やテイラー・オブ・パナマでも分かるように一般のイメージより巾が広い人です。作品を見ていないので何とも言えませんが、デップ、フェニックスなども応援しています。
後記: フェニックスにはあげたいけれどだめだろうと思っていました。キアヌ・リーヴスと並び、あまり我が強くないのか、これまであまり強引な売り込みの様子が見えませんでした。時々見て好感は持っていましたが、いよいよ本格的に賞取り合戦にも進出ですか。予告を見ましたが、本編が見たくなるような予告でした。
外国語映画
カンフーハッスル出ております。多国籍映画が増えていますが、今後も EC は協力体制が強まるでしょう。アジアでも東洋の国がブロックになって映画を制作する傾向は今後も強まるのではないかと思われます。数ヶ国の名前がズラズラ並ぶようになりそうです。
後記: カンフーハッスルに取ってもらいたいというのが本音ですが、今年は全体的に真面目路線らしく、太刀打ちできませんでした。Joyeux Noë / メリー・クリスマスの皆で仲良くしようという趣旨は分かるのですが、予告記事を見るとちょっと凝り過ぎた感があります。他の情報は入っていないのであまりコメントができません。
助演女優賞・ドラマ
こちらも新中旧入り乱れてのノミネート。
後記: ヨハンセンは今飛ぶ鳥を落とす勢い。もっと上を狙っているのかな。ワイズは話を聞くと、すぐ死んでしまう役らしいのですが、思い出シーンでも出るんでしょうか。
助演男優賞・ドラマ
ここが俳優候補では1番のタッグマッチ。クルーニーは最近どんどん自分の意思を反映した作品を送り込んで来ます。批評家に受ければグローブを、出資者に受ければオスカーを取るでしょうが、ファンの受けはどうでしょうか。
映画に出ることは止めていなかったディロンですが、話題になるという意味でのカンバックです。
ファレルを知ったのは2人組のアホな男の映画でしたが、愉快だったので思わずDVDを買ってしまいました。その後は子供にも受けるような作品にも出ています。
ジアマッティもファンだったのですが、地味な人だと思っていたら時々こういう所にも出てくるんですね。
後記: クルーニーはケーリー・グラント風の二枚目大スターで行ける人ですが、それを嫌い、硬派で行きたいようです。その望みがかなったのでしょう。しかしそれでも私にはこの人にケーリー・グラント風のコメディーをやらせてみたい。リラックスすれば楽しい作品も作れると思うのですけれどねえ。ジョージ・クルーニーはコメディーに向くかではなく、ジョージ・クルーニー、コメディーを目指してしっかり働けと言いたい。
監督賞
監督賞には極端な人が並びました。特殊効果の類は使わず、人の関係を描くアレンとクルーニー。バカデカイスケールを軽くこなすジャクソンとスピールバーグ、外国映画賞などを狙わず勝負に出る外国人監督。勝敗はいかに。キング・コングは本当におもしろかったのであげたいですが、ロード・オブ・ザ・リングでもらったばかりだからはずされちゃうかな。
後記: クルーニーに監督賞はまだ早いという判断だったようです。
アン・リーは意外でした。ジャクソンかスピールバーグあたりかと思いましたが、スピールバーグの作品には海外でイチャモンもついているらしく見送り。当のドイツではそういう声は聞こえませんが。
アレンは今回珍しくコメディーではないとの話を聞きましたから、新境地開拓という意味で取るかと思いました。
キング・コングは是非あげたいところですが、グローブの審査員はエンターテイメント性より重視する物があり、見送り。
そうすると残るのがアン・リーとフェルナンド・メイレレス。メイレレスはシティ・オブ・ゴッドでオスカーからはずされたりしているので、罪滅ぼしで貰うかと思いましたが、The Constant Gardener はテーマがやや散漫になっているとの評が出ていました。
脚本
後記: 脚本にコメントしたくとも、まだ見ていないので無理。済みません。
音楽(オリジナル)
音楽(オリジナル・ソング)
エルトン・ジョンの相棒が(また)入っています。メル・ブルックスは監督だと思われていますが、監督、脚本、俳優、プロデューサーのほかに作曲も時々やります。今年40年一緒だった夫人のアン・バンクロフトを亡くしています。ドリー・パートンも作曲でノミネート。
後記: Bernie Taupin は入っただけでなく、取りました。
ドリー・パートンは受賞できませんでしたが、トランスアメリカは主演女優賞を取りました。
さて、ここから後はテレビ。私の苦手な方面です。タイトルを並べられてもほとんど知りません。受けるとシリーズとして何年も続くので、去年と同じ名前も出ます。
TVシリーズ・ドラマ
TVシリーズ主演女優賞・ドラマ
TVシリーズ主演男優賞・ドラマ
TVシリーズ・ミュージカル&コメディー
TVシリーズ主演女優賞・ミュージカル&コメディー
ここにずらっと並んだ Desperate Housewives は知人にDVDをプレゼントされたので知っていますが、変なドラマです。同じ番組から同じ部門に4人も候補を出すというのも変な話です。
後記: やはり4人並べたのは冗談だったようです。しかしハフマンは 映画の主演女優で受賞しました。上の方見て下さい。40代に入ってから花開くというのは偉い。ご主人も長い間地味にやっていましたが、今では有名人。
TVシリーズ主演男優賞・ミュージカル&コメディー
後記: The 40 Year Old Virgin のスティーヴ・カレルが受賞。いずれそれ行けスマートの映画化で主演として登場という噂がありますが、スマート役に合いそうな人です。The 40 Year Old Virgin はほのぼのとした《普通の人》のコメディーです。The Office はどんな話なんだろう。
TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
主演女優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
去年も書きましたが、こういう所に有名な映画俳優が顔を出しています。
主演男優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
後記: ジョナサン・リース・マイヤーズはキーラ・ナイトレーと共演したのですが、彼女にはどんどん先を越され、自分はあまりぱっとしない役をやっていました。新規巻き直しを計ったのだとすれば、成功が始まったようです。最近時々名前を聞くようになりました。
後記の後記: シリーズにもできそうなパリより愛をこめての主演を射止め、私も喜んでいたのですが、今年の7月(2011)自殺未遂のニュースが世界を駆け巡りました。その前アルコールの問題を抱えており、人とトラブルを起こした話も伝わっています。
アイルランド出身の人は普通の人でもその辺の人よりはお酒に強く、アイルランド以外の世間ではアル中かと疑われる人でも、アイルランドでは特別な飲兵衛とは見なされません。これはロシアにも言えることですが、気候が関係しているのかも知れません。また、私のようにグラス1杯で嗅覚と味覚が麻痺してしまうような人間はお酒にあまり縁が無く、何杯飲んでも味が分かる人はたくさん飲むでしょう。要は我を失うようなところまで飲むなということ。私なら1リッターのビールでも我を失いかねませんし、ドイツ人ならまだ余裕。後は肝臓に配慮。
助演女優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
助演男優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
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