huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye




花間集
後庭花 其二
            後庭花
                    唐・宋 孫光憲

sunguangxian SunGuangxian sun guangxian Sun Guangxian
石城依舊空江國,
故宮春色。
七尺靑絲芳草碧,
絶世難得。


玉英凋落盡,
更何人識。
野棠如織,
只是敎人添怨憶,
悵望無極。




    **********************


      後庭花
           
後庭花
石城 舊に依りて  空しき江國,
故宮は  春色。
七尺の 靑絲  芳草 碧なり,
絶世  得
(え)(がた)し。


玉英  凋
(しぼ)み落ちて 盡き,
更に 何人
(なんぴと)か 識(し)らん。
野棠 織るが如く,
只だ是れ  人をして 怨憶を 添へ敎
(し)む,
悵望  極り無し。



             ******************
私感訳注:

※後庭花:詞牌の一。詞の形式名。後庭花とは、後宮の花、後宮の女性という意味で、亡国の南朝陳後主が作った詩題であり、淫靡なものと言われている。「南史巻十二・列傳第二・張貴妃」のところに玉樹後庭花の語が出てくる。後庭花は、誰の作品も陳後主のの故事に因んで詠んでいる。双調 四十六字。入声韻一韻到底。詳しくは 「構成について」を参照。
菩薩蛮
  この詞は花間集 孫光憲の後庭花 其二である。

※石城依舊空江國:(金陵の)石頭城は昔ながらの(六朝の王朝は滅んだものの)、むなしく(城郭だけは残っている)水郷であり。 ・石城:石頭城。金陵(現・南京)の西部、秦淮河の畔にある古都の城郭。唐以前に六代の王朝のが置かれた。古来い多くの詩人が石頭城を詠う。劉禹錫『石頭城』「山圍故國週遭在,潮打空城寂寞回。淮水東邊舊時月,夜深還過女牆來。」、唐・杜牧『泊秦淮』「煙籠寒水月籠沙,夜泊秦淮近酒家。商女不知亡國恨,隔江猶唱後庭花。」、唐・韋莊『金陵圖』「江雨霏霏江草齊,六朝如夢鳥空啼。無情最是臺城柳,依舊烟籠十里堤。」、欧陽炯『江城子』「晩日金陵岸草平,落霞明,水無情。六代繁華,暗逐逝波聲,空有姑蘇臺上月,如西子鏡,照江城。」、南唐後主李煜の『浪淘沙』「往事只堪哀,對景難排。秋風庭院蘚侵階。一任珠簾閑不卷,終日誰來。   金鎖已沈埋,壯氣蒿莱。晩涼天靜月華開。想得玉樓瑤殿影, 空照秦淮。」、朱敦儒の『相見歡』「金陵城上西樓,倚清秋,萬里夕陽垂地、大江流。   中原亂,簪纓散,幾時收?試倩悲風吹涙、過揚州。」、宋・王安石『桂枝香』「金陵懷古」「登臨送目,正故國晩秋,天氣初肅。千里澄江似練,翠峰如簇。歸帆去棹殘陽裡,背西風酒旗斜矗。彩舟雲淡,星河鷺起,畫圖難足。念往昔,繁華競逐。嘆門外樓頭,悲恨相續。千古憑高,對此漫嗟榮辱。六朝舊事隨流水,但寒煙衰草凝綠。至今商女,時時猶唱,後庭遺曲。」、辛棄疾の『念奴嬌』「登建康賞心亭,呈史留守致道」「我來弔古,上危樓、贏得閒愁千斛。虎踞龍蟠何處是?只有興亡滿目。柳外斜陽,水邊歸鳥,隴上吹喬木。片帆西去,一聲誰噴霜竹?却憶安石風流,東山歳晩,涙落哀箏曲。兒輩功名都付與,長日惟消棋局。寶鏡難尋,碧雲將暮,誰勸杯中綠?江頭風怒,朝來波浪翻屋。」、明・高啓の『登金陵雨花臺望大江』「大江來從萬山中,山勢盡與江流東。鍾山如龍獨西上,欲破巨浪乘長風。江山相雄不相讓,形勝爭誇天下壯。秦皇空此黄金,佳氣葱葱至今王。我懷鬱塞何由開,酒酣走上城南臺。坐覺蒼茫萬古意,遠自荒煙落日之中來。石頭城下濤聲怒,武騎千群誰敢渡。黄旗入洛竟何祥,鐵鎖橫江未爲固。前三國,後六朝,草生宮闕何蕭蕭。英雄乘時務割據,幾度戰血流寒潮。我生幸逢聖人起南國,禍亂初平事休息。從今四海永爲家,不用長江限南北。」、現代では『知靑之歌』「 「藍藍的天上,白雲在飛翔,美麗的揚子江畔是可愛的南京古城,我的家鄕。,彩虹般的大橋,直上雲霄,橫斷了長江,雄偉的鍾山脚下是我可愛的家鄕 告別了媽媽,再見家鄕,金色的學生時代已轉入了靑春史册,一去不復返。,未來的道路多麼艱難,曲折又漫長,生活的脚印深淺在偏僻的異鄕。」などある。 ・依舊:昔通りである。昔のままである。 ・空:六朝の古城は残っているが、王朝は皆滅亡し、城郭だけが変わらずに残っていることを「空」と表した。 ・江國:水郷。

※故宮春色:昔の宮殿は春の気配である。 ・故宮:昔の宮殿。 ・春色:春の気配。

※七尺靑絲芳草碧:二メートルもある(長くて)青い絹糸(=張貴妃の緑の黒髪)(のような)香りのよい春の草は、緑色で。 ・七尺靑絲:(南朝・陳の張貴妃の黒髪のような美しくて)長い(柳の)枝。『南史・巻十二列傳第二・張貴妃』に「張貴妃髮長七尺,黑如漆,其光可鑑。特聰慧,有神彩,進止閑華,容色端麗。」とある。・七尺:唐の大尺で、1尺は約29.4センチメートル、小尺は約24.6センチメートル。七尺では大尺で:約2.05メートル、小尺で:約1.72メートル。 ・芳草:香りのよい春の草。 ・碧:緑色をしている。綠とするのもある。

※絶世難得:絶世の美女(=張貴妃)は得難いものだ。 ・絶世:世に並ぶものがなくすぐれていること。絶代。ここでは、絶世の美女を指す。張貴妃のことをいうか。 ・難得:得難い。

※玉英凋落盡:美しい花びらが散って尽き果ててしまえば。 *花びらが散ってしまうことと、南朝・陳の張貴妃の最期を掛けているか。 ・玉英:美しい花びら。女性を暗示している。 ・凋落:しぼみ落ちること。 ・盡:つきる。

※更何人識:その上更に、誰が覚えていようか。 ・更:その上。さらに。 ・何人:なんぴと。だれが。 ・識:おぼえている。しる。ここは、前者の義。

※野棠如織:こりんごの(花と葉の色の釣り合いが恰も)織物の如くに(美しく茂っているが)。 ・野棠:棠梨。こりんご。やまなし。果樹、果実の名。ここではその花を指す。同様なのが梁沈約の「野棠未落」や儲光羲の「野棠春」や辛棄疾の「野棠
花落」李玖の「野棠開盡飄香玉」「野棠自發空流水」等、いずれも花を指した表現である。 ・如織:野棠の花と葉の色の釣り合いが恰も織物の如くに美しいことをいう。

※只是敎人添怨憶:ただ人にかなしい思いを思い出させるだけで。 ・只是:ただこれ。(美しい野棠の花も)ただ人に(かなしい思いを思い出させる)だけだ。 ・敎人:人をして…せしむ。人に…させる。人に(かなしい思いを思い出)させる。敎:使役の(助)動詞で、古語では、平声。 ・添:そえる。一層(かなしい思いをするだけだ)。 ・怨憶:うらめしい思い出。陳後主と張貴妃の故事等、六朝の哀史を指す。

※悵望無極:うらめしげな眺めは、果てしがない。 ・悵望:うらめしげに見遣る。 ・無極:極まり無い。果てしない。





◎ 構成について
          双調 四十六字。入声一韻到底。韻式は「aaaa aaaa」。韻脚は「國色碧得 識織憶極」で、第十七部入声。

    ○●,(韻)
    ●。(韻)
    ●○○○●●(韻)
    ●○●。(韻)


    ○,(韻)
    ○○●。(韻)
    ●,(韻)
    ●○○○●●,(韻)
    ●。(韻)
    

となる。

 
2001.6.25
     6.26
     6.27完
     7.22補
     8. 5
2002.7.14
2012.6.11

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