影に對して 喃喃, 空(くう)に書きて 咄咄, 關はるに非ず 病酒と 傷別に。 愁城 一座の 心頭に築く, 此の情 人の 説(い)ふに 堪へる 沒(な)し。 志の量 徒(いたづ)らに 雄しければ, 生機 太だ 窄(せま)し, 襟懷 枉(いたづ)らに自ら多く 豪侠たり。 擬將(おしはかり)て 厄運 天公に問ふに, 蛾眉 忌に遭ふは 詞客に同じならんかと! **********