Bem Bera network company

【Bem Bera network company(ベンベラネットワークカンパニー)】は、以前からファンの多いスープカレー店として知られています。札幌狸小路の外れにある古い雑居ビルの中、狭く薄暗い通路の一番奥に店を構え、決して良いとは言えない立地条件ながら、お昼時には長い行列ができることもある人気店です。

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店舗は古い雑居ビルの中。狭い通路の奥にある。時には、この通路に行列ができることも。

お店に入ると、先ず飛び込んでくるのは、東南アジアの屋台の様な雰囲気を醸し出す、ゴチャゴチャした内装。ちょっとした異空間です。店内のスペースもそれほど広くは無く、初めて訪れる方は少し戸惑ってしまうかも知れません。しかし、この店のスープカレーの味は折り紙付きです。厨房はマスターが一人で切り盛りしているため、料理の提供が遅いのが難点ですが、店内に充満する、熱を帯びたスパイスの香りを嗅ぎながらゆっくり待ちましょう。食欲を掻き立てるこの香りも、専門店でスープカレーを頂く醍醐味の一つです。

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スパイスとの相性が抜群な、基本スープのEPILOGUE(エピローグ)。甘・辛・酸の三重奏が心地良い。写真は「チキンベジタブル」

スープの種類は日によって替わりますが、基本スープとして毎日提供されるのが「EPILOGUE(エピローグ)」です。スパイスは最大限に遊び心を持ったブレンド。全体のバランスを保ちながらも、各々のスパイスが時々顔を覗かせる造りになっています。黄色がかったスープは深いコクと旨みを持ち、スパイスの風味に負けない下地を形成。尚且つ独特の酸味が清涼感を演出し、スパイスの風味を増幅させています。スープカレーは、甘・辛・酸の三要素が重要と言われますが、この店のスープはそれらが完璧に融合して三位一体。絶品です!辛さのレベルは8段階ありますが、辛さを上げてもスープの良さが失われないことも特筆すべきことでしょう。ライスは16穀米を使用したターメリックライス。サラサラとしたスープに良く合っています。特徴的なのは、上に鎮座している半熟の目玉焼き。ライスに黄身を絡めても良いですし、舌が辛さに堪えきれなくなってきたら、この目玉焼きを一口食べて落ち着きましょう。

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EPILOGUEの発展系EPILOGUE+P.VEGETABLESは、深みのある味わい。写真は「チキンベジタブル」

具材は「チキンベジタブル(\1050)」がオススメ。スープが素晴らしいので目立ちませんが、チキンも野菜も質は確かです。チキンは柔らかくジューシー。骨離れが良いほど煮込まれていながら、肉の味を失っていません。野菜はキャベツ、ニンジン、ピーマン、ブロッコリー、パプリカ、水菜、ベビーコーン、レンコン、木耳など、とろみの少ないスープに合わせて、シャキシャキの食感を持つものが多く入っています。底に沈む平打ちの米麺もスープにマッチ。この米麺だけを頂けるメニューもありますので、興味のある方は試してみて下さい。

この店のスープカレーを食べて、たっぷり汗を掻き、全身でその味を堪能しましょう。札幌を訪れる人には是非味わって頂きたい、珠玉の一杯です。

■店舗情報
店名 Bem Bera network company
(ベンベラネットワークカンパニー)
住所 北海道札幌市中央区南二条西7丁目エムズスペース1F
最寄駅 西8丁目 / 資生館小学校前 / すすきの
営業時間 12:00〜21:00
定休日 不定休
電話番号 011-231-5213

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