フレーム
サンクト・ペテルブルク観光編タイトル
<文責:女王様1号>

※ 1ルーブル=4円弱(2004年7月当時) ※


◆ 5日目後半 ◆
  高速艇
 午後からは、郊外のペテルホフ(ペトロドヴァレェツ)にあるピョートル夏の宮殿(http://www.peterhof.org/)へ。交通手段は高速艇(右上写真)である。
 エルミタージュ美術館裏手には船着き場が2ヶ所あり、ネヴァ川遊覧クルーズ船なども出ているので迷うが、多分、観光客がたくさん待っている乗り場の方が正解。 なぜ「たくさん待っている」かというと、出航時間直前にならないとチケット売場が開かないから(笑)。高速艇は30分に1本程度出ているのだが、チケット売場のおばちゃんは出航5分前まではどこかで油を売っていた。 往復チケット 360ルーブル
 さすが高速艇だけあって、船はフィンランド湾岸をびゅんびゅんと快調に飛ばす。途中から小雨が降ったり止んだり状態になってきたのが心配だが、うたた寝したり絵はがきを書いたりしているうちに約30分でペテルホフに到着した。 ピョートルの夏の宮殿

 ペテルホフの船着き場は海上に橋が細長く突き出していて、そこを渡っているときに水中を泳ぐナゾの生物を目撃。「タマちゃん?(全然多摩川ではないが (^^;)」と思ったが、胴体の細長さから考えてカワウソだった気がする。 カワウソの歓迎を受けて橋を渡りきったところで、下の公園入場チケット 280ルーブルを購入して中に入った。
 ここはピョートル大帝の夏の離宮だったところで、大きく分けて「上の公園」と「下の公園」で構成されており(文字通り、上の公園は下の公園より1段高くなったところにある)、どちらの公園にも趣向を凝らした噴水が多数造られている。 上の公園の端に薄黄色い壁の大宮殿という建物があって(左上写真)、その前の階段状の大滝まで船着き場からまっすぐに水路が続き、左右対称の幾何学的なデザインを構成していた。
 夏場の日中は景気よく噴水が出ているし、緑も豊かで歩いていて気持ち良く、これで晴れていれば文句ナシだったと思うのだが、この時は残念ながら超曇天。というか、ちょっと激しくにわか雨が降り出してきて、しばし雨宿りを余儀なくされた。
 大宮殿を見学するかどうかは迷ったが、昨日はエルミタージュ、明日はエカテリーナ宮殿と宮殿見学づいているので、わざわざ行列してまで見なくても…とパスすることに決定。 ここのウリは宮殿よりも噴水だしね、と若干負け惜しみつつ自分たちに言い聞かせた。本当は大宮殿の向こう側にある上の公園だけ見たいと思ったのだが、大宮殿のチケットを買わないと上の公園には入れないようになっていた。

 そこで方向転換し、時間をかけて下の公園の噴水をあれこれ見物。下の写真は公園内の噴水の一部。 この写真だと見にくいが、「樫とチューリップの噴水(写真3)」は、作り物の樫とチューリップから水芸のように(?)水が噴き出るというシロモノ。 常時ではなく間歇的な噴水なので、水が途切れているときを狙って近くに立って写真を撮ろうとするチャレンジャーもいた(そしてたいていは濡れていた)。
 下の公園のオモシロ噴水として最も有名なのはいたずらの噴水と呼ばれるもので、これは後方のベンチに係のおっちゃんが座っており、客が前に立つとペダルを踏んで水を出すという仕掛けのようだった。
 クレムリン近くの広場の噴水そばでハシャぐモスクワっ子を見たときにも思ったのだが、どうもロシア人は噴水が大好きな気がする。短い夏気分を満喫するのに噴水は欠かせないのか?
 その後、トイレを探して案内図のない公園内をさまよったり(トイレは有料、10ルーブル)、出発寸前の高速艇に飛び乗るために橋をダッシュしたりしたが、無事サンクト・ペテルブルクに帰着。

◆ ピョートル夏の宮殿 噴水ギャラリー ◆

チェスの山の滝 ローマの噴水 樫とチューリップの噴水 太陽の噴水
1.チェスの山の滝 2.ローマの噴水 3.樫とチューリップの噴水 4.太陽の噴水
スパース・ナ・クラヴィー聖堂外観

 船着き場から、あまり観光客の見当たらないような通りを10分ほど歩いてスパース・ナ・クラヴィー聖堂(右下写真)へ。 スパース・ナ・クラヴィーとは「血の上の聖堂」という意味。アレクサンドル2世がテロリストに襲われて爆死した場所に建立されているので、そんな名前なのである。入場料 250ルーブル、カメラチケット 50ルーブル
 モスクワの聖ワシリー寺院と同様、屋根のネギ坊主の素材が気になったのでじーっと見上げてみたのだが、女王様たちの目の錯覚でなければ、水色黄緑のタマネギ1片1片の下端にビス止めが見えたような。 鉄板製か何か??? 実体は不明だが、とにかく近くで見ると非常にチャチであることは間違いない。   スパース・ナ・クラヴィー聖堂壁画
 イサク聖堂ほどのインパクトはないが、内部に残っているカラフルなモザイク画(左下写真)や木彫りの祭壇?がキレイだった。
 中のみやげ売場の品揃えがイマイチだったので、スパース・ナ・クラヴィー聖堂の裏手にあるオープン・マーケットにも足を伸ばしてみた。 が、雨上がりで足下の水溜まりをよけながら歩かなければならなかったのと、ほとんどの屋台の売り子にヤル気がなく内輪でダベりっぱなしだったので、結局何も購入せず。 売られているのはマトリョーシカなどの定番みやげ物がメイン。

 そして、この日最後の目的地はインターネットカフェ(笑)。ネフスキー大通りまでまたテクテク歩いて行って、ガイドブックで目を付けていた「クオ・ヴァディス・インターネットセンター(http://www.quovadis.ru/)」という店に入る。 40分 55ルーブル
 「日本語が打てるコンピュータもある」ということで非常に期待していたのだが、申し込み時に使用したい言語を聞かれて「Japanese」と言ったら、「ない」との答えでガッカリ。 日本語が打てるマシンがちょうど使用中だったのかもしれないが、割り当てられたマシンは日本語表示すらできなかったので、またまたガッカリ。 しかも、なぜか英語で掲示板に書き込もうとするとエラーになってしまうのでまたまたまたガッカリ、であった。
 店内にはHTB(アルファベットだと「NTV」だから、ニュース局?)という放送局のTVクルーが取材に来ており、女王様たちの隣のマシンにレポーターらしき人が座って撮影していたため、「もしかしてバックにちゃっかり映ってロシアTVデビュー?!(違)」と思ったが、少なくとも翌日までのTVではこの時の映像は見かけなかった。

 それからロシア最後の晩餐のために近くの「ストロガノフ・ヤード」に移動し、腹を立てたり目の保養をしたりといろいろあったが、その詳細は食事編にて。

《PREV》 《NEXT》

[トップ] [モスクワ観光編] [食事編] [乗り物編] [ホテル編] [番外編]

海外旅行記一覧へ
旅好き3女王様の小帝国トップへ