二月二十六日頃

前日が徹夜仕事だったため睡眠時間が少し狂い、休みの日の午前2時に目覚める。しぇるちん(とりくす氏)とPSOをやり、再び睡眠…起きたのは9時であった。
「ユーキはたしか今日休みで、しかも親は二人とも仕事に出てる時間だな…」
わたしはUZIのマガジンに弾をつめ、SPASのシェルをポケットに入れた。BGMはミッション・インポッシブル…
無用心なユーキ宅玄関に鍵はかかっていない。音は最小限に留めつつ、一気に2階へ駆け上がる。ユーキの部屋は和室であるため、入り口はふすまであり、無音での進入は容易い。ぐーすか寝る敵の姿を確認するとSPASのコックを引いた…数秒後、ユーキの部屋は戦場と化した。

「すいんぐあずまんが」といういかれたグッヅを手に入れるべく、秋葉原へ…
ブラックゲーマーズ・とらのあな等に行くも見つからず、店員に尋ねる。
店員「即、売りきれました。」
わたし「即…ですか…」
店員「即!です。」
即、買いに行けば良かったと思った。

秋葉原に来たからにはやはりその他狂った店に行かなければならない。
今回は店内に中国版と思われる「世界名作劇場」の音楽が…非常にバカバカしい。
そのバカバカしい雰囲気の中で面白いものをみつけた。「DC用56Kbpsモデム」である。たしかDCが発売された時、脱着式のモデムに注目が集まり「将来的に高性能モデムを発売する用意がある。」という話だったと思うが、いまだに発売されていなかった…これからも出る事はあるまい。と、なればこれはUS版か完全なイレギュラー品である。値段は3900円。これは即買い。もしかしたらPSOでのフリーズ現象が緩和されるかも知れぬ。少なくともオフラインクエストデータのダウンロード時間はかなり短縮されるはずだ。
さすがは狂った店…店内に「ここはカオスか、マニアの聖地か?」とある雑誌の紹介記事が貼り付けてあるだけの事はある。正にカオスだ。

「ひめくりあずまんが」が届く。6月17日(父の日)のイラストは、ちよの親父だらけであり、笑う。

 

二月十九日頃

ユカリ嬢が妊娠なさる。二人目である。
「お金ないんだけどねー。」と言っておいでだった。「がんばれ」とだけ言う。
「一人目はどんな職についてほしい?」と尋ねると、
「政治家」だそーだ…

スーパーファミコン版XBANDを初めてやったときには「北海道から沖縄まで、どこにいる人とでも通信対戦できるんだなァ。」と時代の変わり様に少なからず感動したものだが、今や通信ゲームのそれは日本国内に留まらず世界の裏側にいる人ともリアルタイムで協力しあえるという事になっており、そのことを改めて考えると、これが21世紀か…と、今自分のいる時代が信じられないような妙な気分になる。
PSO3人目のメリケンはフィラデルフィア在住のBane氏。この人は今やわたしの店の常連となっており、いつもいろいろお買い上げになる。そして驚くべきは、わたしや他の日本人プレイヤーの知らないアイテム情報も持っておられ、1月の発売時期のずれってなんだろうか?と思ったりする。

メリケンがわりと日本サーバに頻繁に出入するようになって、一つ気づいた事がある。それは…
「メリケンはやたら物をほしがる。」
これは思い当たる方も多いのではないかと思う。チームに入ってきた人間が「ダブルセイバー欲しい>私」といったなら、そいつは99%メリケンといってもいい。
多分ここらへんはアメリカよりほぼ一月早く発売されたものを買った日本人に稀少アイテムを期待しているのであろうな。

その他PSOは至極順調。トリックス氏から商品を仕入れたりもするのだが、おおむね在庫商品の回転はよく、好評で嬉しい限りである。

「あずまんが大王」のカレンダー「ひめくりあずまんが」が浦和最大の書店にて売りきれと聞き、入手を諦めていたのだが、たまたま紀伊国屋BOOKWEBで検索したら「在庫あり」と!!当然注文したが、何故この方法をはやく思いつかなかったのかと、ヒネた気分になる。

「てっぽうや」でUZISMG一挺買う。店員に言わせると、シリンダー内が特殊構造になっており、一発ごとに反動があるという。さっそく試し撃ち。セミオートでの単発もよいが、やはりマシンガンはオートモード!ストックを肩に当てるとじつに良い感じ。肩こりにオススメの逸品である。
あと「てっぽうや」で目に付いたものは、ハンドバルカン!!BB弾射出は無理だが、バッテリーでバレルが回る!重量もあり、非常に気に入る。現品限りなので、なんとかボーナスのでる夏まで店にあれば良いが…

 

二月十二日頃

たまにはこんな時間にやるもよかろう、と真ッ昼間にPSOオンラインアクセス。しかし人は多い、サーバ01で1200人。全体で3000人はいるだろうか…たとえ休日とはいえ、「ぐるぐる温泉」ではこのような事は無かった(と思う)
知り合いは当然(?)いないので、「おいでませ商店」という部屋をつくりしばし待つ。何人か入れ替わりで人が訪れる。その中にメリケンが!初メリケンである。しかもその日は2人もおいでなすった。
一人目のメリケンは非常に友好的で、わたしの提示するドラゴンスレイヤーの価格に少々不満げではあったが、鎧をお買い上げになり、アイテムの出没場所などを御相談なされた、わたしは拙い英語でなんとかその場をしのぎ、かつ終始至極円満に取引を行った。

問題は二人目である。
「シノワビートブレイドもっていないか?(会話は自慢じゃないが全て英語・笑)」と言うので、「持っているが、大切なので売るわけにはいかん。」というと、「4万メセタでなにか売れ。」ときた。その時フロウウェンの大剣がオフラインで大量に発掘されていたので、「これを見てくれ。」と出すと、とっさに奪い「シノワビートを4万メセタで売ってくれたなら、こいつを返す」と来た!この二人目メリケンの横暴は実はこれだけではなかったし、しかもメリケンの前に来た日本人客から「外人はきたねぇから気をつけてね」といわれていた矢先である。
「あんた最低。」というと、メリケンはフロウウェンを返すことなく消えた。

日本サーバにおいでになる外国人の方々、日本語を勉強してください。それが出来ないなら、わたしらががんばって英語をはなしますから、紳士的にお願いします。
こんなことを日本語でしかも、ここで言ってもなんの解決にもならぬのではあるが…

上記の事を聞いたら、メリケン嫌いの友人オカルト氏はなんと言うであろうな?

 

かわぐちかいじの新作「ジパング」を買う。
現代日本の護衛艦が太平洋戦争直中の太平洋にタイムスリップするという設定だけでも面白そうなのだが、実際ものすごく面白い。

 

ニ月五日頃

トムキャット坊主は結局なにも話さずじまいだった。斎場が立派であったからかもしれぬ。タカコ嬢は安心していたが…

ユーキがDCソフト「サクラ大戦」やりたさに、わたしに如何にサクラ大戦が素晴らしいかを語って聞かせはじめる。焼肉を食べに行っても、カルビを焼けばさくら、タンをやけばアイリスを語り始め非常に鬱陶しい。ユーキ大好物のビビンバを食わせたらおとなしくなる。ビビンバ3杯食わせる。

「キャラクター創りに成功した場合、わたしはそのキャラクターを観察する状態になる。」
漫画「沈黙の艦隊」作者、かわぐちかいじが言っていた言葉だが、それからすればPSOでのわたしの2ndキャラ「キサラ」は、キャラクター創りに成功したといえる。
わたしはキサラを演じてはいるが、彼女が話したい言葉は彼女を観察すれば出てくるので非常に楽である。ある特定の状況になった時のキサラの心情は当然わたしとは違う、しかしキサラの心情をわたしが作り出す必要は無い。彼女に聞けばよい。奇妙な話ではあるが…

 

 

 

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