1/12 ロータス79 製作記 7
はっきりとは分かりませんでしたが、この年、タイヤサイズは大小2種あるようです。シーズン後半は翌年と同じ大きいサイズのようです。でも79-81年頃のグッドイヤーは模型化されていないんですね。大きいほうが格好も良いのですが。エレールのリジェはあるけど、タイヤは死んでいます。仕方ないのでフェラーリT4のミシュランを修正することに。そのままでは、ヤワヤワなので、型崩れしないよう中にレジンを流し込んで補強します。
ミシュランは表面に無数の穴があいてますのでポリパテで埋めます。いらないホイールと適当なネジとナットで、ドリルがくわえられるようにしときます。
旋盤するほどでもないので、日曜大工用の電動ドリルで回しながら、ヤスリやスポンジペーパーで表面を滑らかにします。いわゆるドリルレースという手法ですね。
出来ました。ちょっとサイドの肩も落としてグッドイヤーらしく。
でもサイドがのっぺら。グッドイヤーのモールドぐらい何とかしましょう。
ちょっと面白いやり方をしますよ。
これは、タイヤ自体は少し大きめで流用できなかったプロターのフェラーリ126C2。
このモールドを移植します。
おなじみブルーミックス・シリコンを混合し、モールドにすばやく押し付けます。
はい、型が取れました。裏返ったグッドイヤーの文字が見えますでしょうか。
これに、プラリペアをたらし(液を先にたらして粉を降りかけ、また液をかけます)
先のT4タイヤに型ごとしっかりと押し付けます。しばし、そのまま。
はい、このようにモールドが貼りつきました。
余分なところをデザインナイフで丁寧にカットすると、このとおり。
こちらはフロント。
これをレジンでコピーします。片面取りで行きますので、中心でプラバンにはめ込みます。
この後、枠をプラバンで作り、シリコンを流し込みました。
レジンの複製品です。モールドもなかなかいい感じです。
でも、当然ながら1台でそれぞれ4個必要。複製が大変だわ。
こちらは、フロントサスのアッパーアーム。ルノーのパーツを元に作りました。基部はそのまま使えそう。
タイヤキ式で複製とりました。
今回、レジンはノンキシレンタイプを使ってみましたが、たしかにあまり臭くなく大助かりです。収縮もキシレンと差異はなさそう。あのレジンやらポリパテの匂いには耐えられません。
タイヤキ式は手軽ですが、気泡がなかなか抜けません。
リアサス、アップライトもタイヤキ式で手抜き。でもレジンがまわらないところもあって不良品が大量に出ました。不精しなければ良かった。
モノコック上部の複製品。
このようなリベットとかモールドが繊細な物の複製には、離型剤としてサーフェイサーを型に吹きます。しっかり乾燥させてレジンを流さないとだめですが、リベットなどが気泡でつぶれることがほとんどありません。
燃タンですが、カウルをかぶせると大きすぎることが判明。これは作り直します。
何のために仮組みしたのやら・・。またリベットだ。
気分転換でフロントウィング。
この頃はまだしっかりとウィングです。流用できるものはないかと探した結果、1/20の78のリアウィングがそのまま使えそう。レジンでも良かったんですが、面倒くさいので、バキュームで裏表別々にパーツを作ります。
前縁はエバーグリーンのロッドを使い、後端はシャープに仕上げます。昔、よく飛行機のバキュームを作ったから、この作業は妙に懐かしかった。翼後端の仕上げが難しくて・・。
はい1セットできました。結局はこれも複製取ろうかな・・・

超スローペースなのは相変わらずですが、あと、数パーツの複製を取ったら、ようやく組み立てられます。

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