映画のページ
結果
話を聞いた時期:2004年1月/2月
結果が発表されましたのでコメントと、赤いマークをつけておきました。
第77回オスカーのノミネーションが発表されました。
作品
後記: 油揚げを掻っ攫った作品。まだボクシングの映画だという情報と、ミシェール・ロドリゲスそっくりのヒラリー・スウォンクの写真を見ただけなのですが、渋い作品のよう。今年はこの作品の快挙でした。
今年はどうもアビエイターの年のようですね。しかしカプリオもスコシージも何度か空振りしているから、ぬか喜びしないように気をつけているでしょうねえ。
後記: ああ、やっぱり。今年は宗教戦争だったんだろうか。アビエイターを祭り上げておいて、油揚げを掻っ攫われたという感じですねえ。スコシージは「自分はオスカーには縁が無い」というコメントを出していたので、予想していたのかも知れません。近くカプリオと組んでまたインファナル・アフェアのリメイクを持ち込んで来る予定ですが、秀作をたくさん作らせておいて、後で名誉賞というコースなのかも知れません。ただ、正直言ってスコシージにはアビエイターより良い作品があるし、カプリオはまだ成長途上だから、今アビエイターであげることはないという気はしました。
デップなのでいずれは見る予定です。
こうアビエイター軍にどさっと来られると、Ray/レイはちょっと危ない。あげたいけれど。
後記: あげたいけれどだめだろうと思っていた作品ですが、主演が賞を取ったのはうれしいです。うたむらさんも喜んでいます。
いや、驚きました。見たと思ったらいきなりゴールデン・グローブを取り、今度はオスカーにいくつもノミネーションですからねえ。本当地味な映画なんです。
後記: 受賞は無いかと思っていましたが、この作品はキャストやスタッフがオスカー・レースでここまで残ったというのが快挙です。マトリックスやスターウォーズと正反対のオスカーらしくない地味さで、今後こういう作品も認められるようになる兆しかも知れません。
監督
今年は見ていない作品ばかりで感想すら言えない状態。また強力な作品持ち込んで来たんだろうか。
クリント・イーストウッドとマルチン・スコシージはブルースのドキュメンタリーなどでは協力し合っていますが、劇映画の監督となると火花も散るようで。
後記: 打倒スコシージという意味では気合を入れていたようですね。
何度か空振りしていますからねえ。今度こそと思ってはいるだろうけれど、結果が出るまで私は安心して見ていられません。
イーストウッドが追い上げているようです。アビエイターに監督賞というのはわたしもやや躊躇います。
後記: スコシージには以前から注目しているので、気の毒です。しかし上にも書いたようにもっと気合を入れることができる人なので、ここでめげずにすぐ次を。
後記: 作品を見ていないので何とも言えませんが、主演にオスカー取らせるという実力はあった様子。彼の作品は2本見ていますが、黙秘は気合が入っていました。もう1つは主演オーバーアクティングのオカルト物であまり同調できませんでした。演技を押さえたら良くなったかも知れません。
いい作品ではありますが、対戦する相手が悪い。でも、ロスト・イン・トランスレーションなんかが認められる時代になっているから、今後はこういう地味作品にも恩恵をということなんだろうか。
主演男優
どうせあげるのならこれであげたいけれど、対戦相手は強敵。果たして誰が取るか・・・。
アビエイターのカプリオはこれまで以上にがんばってはいますが、オスカーには今一。フォックスはまだチャンスあり。
後記: 2作品でノミネートされていたので票が割れる心配もあったのですが、誰もが当然と思う主演の方で受賞。どうも最近は2年連続でいい作品出さないともらえないのかという印象だったのですが、2年連続の代わりに1年で2作出しても賞はもらえるようですね。見るの楽しみにしています。うたむらさん、喜んでいるかなあ。
ドイツはレオ様などと言って騒がない国ですが、カプリオにはドイツ人のおばあさんがいるということで無関心でもありません。これまでずっと空振りしているので、何かあげてもいいのでは、ぐらいに考えている人もいます。
しかしそんなことよりもカプリオにとってはスコシージがデニーロの後継者と認めたところが重要。デニーロはカプリオがまだご幼少の頃からスコシージに「あいつに注目しろ」と言っていたとか。スコシージにとっては演技とネームバリューの両方を備えた役者を使いたいという気持ちがあるらしく、需要と供給がぴったりだったようです。
後記: ドイツではもう確定のように書いている雑誌もありましたが、私にはまだちょっと早いように思えました。カプリオは確かに良くなっており、タイタニックとは全然違う演技をしていますから、誉める価値はありますが、オスカーと言われると、もうちょっと時間を置いてからという気がしました。しかしアビエイターのページでコメントしたように、カプリオはまだ成長している最中で良くなっています。
私の好みとしてはこの人に何かあげたいですが、今年は対戦相手が悪い。そう言えば、デップ主演の作品でカプリオがお株を奪ってしまった過去がありましたねえ。
後記: 彼にはやはりティム・バートンと組んだ時にオスカーを取ってもらいたいです。
デップと同様。あげたいけれど・・・1人しかもらえない・・・。
後記: 良い作品らしいですが、相手が悪かった。しかし今年はあのインチキ臭い(シンボル的なノミネートの)ハル・ベリーの年と違い、アフリカ系の人も実力でノミネートされた年になりました。
年を取ってからますますお盛んのいい例ですが、ちょっと鼻について来た。監督、音楽、俳優などであちらこちらの賞に顔を出しています。
後記: 授賞式に90歳を越えるお母さんを連れて来たそうです。彼の家は長寿だというだけでなく、高齢でも頭がしっかりしている家なのですが、まだあと20年はがんばるぞ、母ちゃんだってまだこの年でしっかりしているんだから良く見ておけという意味だったんでしょうか。
主演女優
ノミネートされただけで喜んでいることでしょう。なにせもう1つ持っている。
後記 1: これは凄い。2回主演でノミネートされて2回とも取ってしまった。まだ若いのにこの先どうするんだろう。私の好みから言うと、またアハハと笑えるコメディーに出てもらいたいです。そういう所でなかなかいい味出せる人なんです。前の受賞の時は本人より横にいた亭主の方が涙ぐんでいましたっけ。
後記 2: スコシージがカプリオで勝負するので、イーストウッドはスウォンクで勝負をかけるのでしょう。
男性に比べると女性は今年はちょっと地味。ベニングは15年ほどの間に3回ノミネートされていますが、これまでは取っていません。
後記: お気の毒。またはずれた。
カプリオに対抗するために無理に呼び出されたのでは、などとかんぐってしまう。監督が満足するような実力はあるようですが、オスカーで認められるタイプの実力かどうかは分かりにくいです。
タランティーノはオスカーからは嫌われていますねえ。サーマンのノミネートは無し。
助演男優
後記: ちょっと驚きましたが、結果論を言えば彼が何かもらうというのは当然。渋い役やいい役もやっていますからね。しかし賞の数が限られている上、アフリカ系の人は取り難い環境だったので、ずっとのびのびになっていました。今年は男性は両方ともアフリカ系の人に行きましたが、これまでの長い映画の歴史を振り返ると、受賞者の数は少な過ぎます。
後記: アルダは確かに気合入れています。
後記: 彼がメインに踊り出たっちゅうのが良く分からないのです。実力は出た当初からばっちりですが、ジェームズ・ボンドとか言われるようなタイプの人ではないのです。良さは目立たない役の方に生かされるというようなタイプの人。ボーン・アイデンティティーの死に際の一言とか、ああいうインパクトの持たせ方が上手。
後記: こちらの演技もなかなか良かったと雑誌などには書いてあります。それで票が割れて受賞を逃すかと心配したのですが、Ray/レイで受賞。本物のレイ・チャールズが他界してしまったので、フォックス氏、代わりにコンサート・ツアーやってくれませんか。
オスカーにノミネートされるほど凄い演技をした人はいなかったのです。全体のアンサンブルが重要な作品で、それがうまくまとまっていました。ですからこのノミネートにはちょっと驚きましたが、出演者グループ賞というのが無いから個人的にノミネートするのでしょう。主演がノミネートされていないのがちょっと不公平ですが。
しかし主演にクルーニーを入れなかったのは正解。でないと主演が輝き過ぎて脇役が見えなくなってしまいます。
今年は男性が激戦という感じがします。
助演女優
後記 1: ブランシェットをアビエイターでノミネートするのは人が悪い。
後記 2: ポートマンにやらずブランシェットにというのは理性的な判断とは思いますが、よりによってアビエイターで受賞させるというのはねえ。なぜエリザベスであげなかったんだろう。
彼女はやはりまだ早いという気がします。いずれは何かもらうんだろうけれど。
後記 1: 彼女に賞あげたいんだったら、本人に合った役をあげないとだめ。これまで見た作品の中でなるほどと思ったのはレオンのみ。数から言うと私は14本中6本(+予告編1本、予告見て見るのを取り止め)見ているのですが。
後記 2: 2011年にリュック・ベソンがレオンの続編を企画。オスカーを狙えたはずですが、本人が降りてしまいました。レオンよりブラック・スワンの方が良かったのでしょうか。
後記: 作品自体が問題になり、反対者まで現われたので、彼女の受賞は無いと思っていました。地味な作品に気合を入れて取り組む人ですが。
こうやって助演を2人ノミネートするのだったら、やはり主演も入れてあげないと気の毒。
ほとんどゴールデン・グローブと同じメンバー。ということはポートマンに行ってしまうんだろうか。そろそろケイト・ブランシェットにもあげないと行けないという気がするのですが。
後記: 同じようなことを考えた人が多数いたようですね。
脚本
後記: アビエイター以外は見ていないのでお手上げ。チャーリー・カウフマンは2年前にはドナルド・カウフマンという架空の兄弟と一緒にノミネートされていましたが、今年はどうやら実在する人と一緒にノミネートされたようです。2年前に受賞していたら授賞式では1人2役を演じたんだろうか。きっとそれでは困るんであの時アカデミーは賞をあげなかったんだ。
脚色
わざとらしいところが無いのが良かったです。そういうのも脚色の功績なんだろうか。
後記: 脚色であげるというのはちょっと不思議な気がします。サンダンス映画祭の方で根こそぎ賞を掻っ攫うというようなタイプの作品なので、オスカー・レースに参加してもどこで賞をあげたらいいのか迷いそうです。しかしその地味さで勝負してここまで来たのは凄い。それに脚色賞だとか言っても結局監督に賞が行ったし。
長編アニメ
後記 1: 何とか機会を作って見てみたい。
後記 2: 見ました。
見ました。アハハと笑えます。
短編アニメ
外国語映画
これはハリウッドではあまり共感を得られないでしょう。ドイツ語の意味は《滅亡》。
後記: ドイツではやや期待をかけていた向きもありますが、だめだろうという意見も強かったです。
撮影
美術
衣裳
音響
編集
後記: 長かったので、編集などせず、撮ったフィルム全部つなぎ合わせたのかと思った(笑)。
音響編集
後記: そのうち見ようと思っています。
視覚効果
スパイダーマン2は見ましたが、あまり感激しませんでした。唯一感心したのはジェームズ・フランコの演技。主演よりうまかった。
まだ見ていませんが視覚効果でノミネートとなると、見るのが楽しみ。
メイクアップ
後記: ジム・キャリーのポスターを見ただけですが、メイクはなかなかよくできています。
体にラテックスの衣装をつけて、そこから血を出すというのはメイクアップと言うんでしょうか。衣装と言うわけにもいかないけれど。
後記: この作品は賛否がはっきり分かれていて、受賞は難しいという感じでした。
音楽(オリジナル・ソング)
Immerglück とは何という苗字!ドイツ語で《万年幸運》という意味です。
音楽(作曲)
短篇
ドキュメンタリー(短篇)
ドキュメンタリー
ドイツでは長い間公開されていました。
後記: ドイツでは期待をかけていたようですが、空振り。
出ました。去年の勢いで再びこういうエンターテイメント・ドキュメンタリーが賞を取るか。政治色があまり強えげつなく前に出ていると見る方は引いてしまいますが、物事を分かりやすく説明するという手法には好感が持てました。
功労賞、科学技術賞、特別賞
Gordon E. Sawyer 賞
今年は日本とドイツはお呼びじゃないという感じでほとんど何も出ませんでしたが、最後にこういう名前が挙がっています。
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