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キング・コング /
King Kong

アンと王様

Peter Jackson

2005 Neuseeland/USA 187 Min. 劇映画

出演者

Andy Serkis
(キング・コング, Lumpy - 船のコック)

Naomi Watts
(Ann Darrow - 売れないダンサー兼ボートビリアン)

Kyle Chandler
(Bruce Baxter - カールの映画の主演男優)

Jack Black
(Carl Denham - 売れない映画監督)

Colin Hanks
(Preston - カールの助手)

Adrien Brody
(Jack Driscoll - 劇作家志望の脚本家)

John Sumner
(Herbert - カメラマン)

Craig Hall
(Mike - サウンド技師)

Pip Mushin
(Zelman - 映画制作関係者)

Thomas Kretschmann
(Englehorn - 船長)

Evan Parke
(Hayes - ベテラン船員)

Jamie Bell
(Jimmy - 数年前に船に紛れ込んで来た船員)

Lobo Chan
(Choy - 船員)

見た時期:2005年12月


キング・コング /
King Kong /
The Eighth Wonder /
The Eighth Wonder of the World /
King Kong und die weiße Frau /
Die Fabel von King Kong - Ein amerikanischer Trick- und Sensationsfilm

Merian C. Cooper,
Ernest B. Schoedsack

1933 USA 100 Min. 劇映画

出演者

Fay Wray
(Ann Darrow - スカウトされた女優)

Robert Armstrong
(Carl Denham - ドキュメンタリー映画のプロデューサー)

Frank Reicher
(Englehorn - 船長)

Sam Hardy
(Charles Weston)

Victor Long (Lumpy)

見た時期:恐らく最初は50年代

要注意: ネタばれあり!

オリジナルを知っている人はそれだけでバレバレです。

これを最後まで読むとやはりばれます。

見る予定の人は退散して下さい。目次へ。映画のリストへ。

見たいけれどただで、と都合のいい事を考えていたのですが、公開は明後日に迫っていて、どうせ懸賞には当たらないだろうと思っていたら、突然特別懸賞の広告が新聞に載り、話し中の電話のジャングルをかいくぐり、ついに呼び出し音にたどり着き、今夜、正確には真夜中、明日になった直後上映というチケットを当てました。

真夜中上映開始、途中で休憩をはさみ、上映終了が地下鉄の始発が動き出した後というすばらしい企画。勇んで出掛けて行ったのですが、驚いたことに一流館の大ホールに来ていたのは30人から40人。一流館ではありますが、やや引っ込んだ場所にあったためでしょうか、平日だったからでしょうか、とにかくうれしい企画だったのにガラガラ。普段映画館では滅多に物を買わない私ですが、生まれて初めて奮発して中型のポップコーンとコーラ1リッターを買い込み、ど真ん中に座って待つこと数分。

結論から言いましょう。本物のポップコーン・キノだったにも関わらず、終了したらポップコーン4分の1、コーラ半分が残ってしまいました。あまりのおもしろさにスクリーンに釘付けになってしまい、食べるのも飲むのも忘れてしまったのです。

あまりおもしろかったので公開当日にもう1度行ってしまいました。一般の映画の2倍の枠が取ってあり、途中でポップコーンを買いに行けるように休憩が入っています。冒頭買わなかった人が大勢反省して、休憩時間に売店に行き、ポップコーンとコーラを手に戻って来ました。この映画館の休憩時間は前の映画館より長かったような気がします。私は最初に見た時もう分かっていたので中型のポップコーンで準備を整えてから入りました。もう知っているシーンが多いから今日はちゃんと食べる暇があるだろうと思ったのです。ところがだめでした。半分以上残ってしまいました。知っているシーンばかりなのに、おもしろくて目が離せないのです。

キング・コング物は続編、リメイク、亜流がいくつか並びます。日本も積極的に参加しています。元祖であり、1番有名で、ジャクソンのリメイクの元ネタなのが1933年の作品。監督は2人いて、Merian C. Cooper と Ernest B. Schoedsack です。ハリウッドの監督が加入する組合が《1作品1人》と規定していると知ったのは最近シン・シティー撮影のために組合を脱退したロベルト・ロドリゲスの出来事を知った時。キング・コングのオリジナル版は2人で作っています。当時はそういう組合がまだ無かったのでしょうか。

国籍だけではなく、作っている作品も含めロドリゲスとジャクソンは実は全く違うタイプの監督なのですが、私はそれでも2人に何か似通った物があるような印象を受け、2人とも好きです。何が似通っているのか具体的には分からないのですが、少なくとも見ている時に「こうなんだ、こういう風な映画が見たかったんだ」と観客が膝を打って賛成したくなる作品が多いという点は挙げておくべきでしょう。

ここでは作品に深く突っ込みは入れませんが、私はオジリナル版を何度か見ているので、そのスタッフ、キャストも軽くご紹介しておきましょう。脚本に監督の1人が参加するのは分かるとして、その他にエドガー・ウォレスの名も挙がっています。合計4人ほどで書いたようです。リメイク版はオリジナル版を書いた人の他にやはり3人ほどで書いていて、当然ながらジャクソン夫妻が入っています。

どういう作りになっているかと言うと、オリジナル版をあまり大きく変えず、原作の背骨はそっくりそのままちょうだいして再現。オリジナル版で観客が「ここはもっと長く見ていたかった」と言いそうな場面を監督のお好みのまま延長してあります。そのため出来上がってみたら倍近くの長さになっていたという作品です。

ロード・オブ・ザ・リングは第1作を見て、私はリタイアしてしまいました。あのジャクソンが作ったにしては・・・と期待が外れてしまったためです。そのうちDVDで全部見てやろう、ジャクソンはDVD版の方に力を入れたんだからと思いつつ・・・劇場用の第1作を見たところで頓挫しています。予告編は全部見たのですが食指が動きませんでした。ところがキング・コングは予告を見てもう「絶対に見るぞ」と決心しています。「最悪の場合は正規の料金を払って、その後は夏の野外映画館の懸賞に当たってやるぞ、その次は2年後ぐらいに夏の無料映画館で金曜日と土曜日両方見てやるぞ」と即座に決心してしまったのです。あの嫌いなナオミ・ワッツが主演にもかかわらずです。

予告編だけでここまで決心をさせた功績はジャック・ブラック。私は彼を応援したい予備軍なのですが、これまで彼の良さが最大限生かされた映画というのを見たことがありませんでした。スクール・オブ・ロックは(本当はロックよりソウルに向いている)彼のために書かれた作品であるにも関わらず、オーバーアクションが過ぎ、どうも今一つ好きになれませんでした。ところがキング・コングの予告にチラッと出て来たブラックは《これだ!》と確信させる目つき。目だけで私を確信させたのです。《一生に一度の役をもらったぞ!》と予告だけで分かってしまいました。やはり予告は大切です

一生に一度の役をもらったのは私が嫌いなナオミ・ワッツも同じ。大嫌いなと言ってもいいぐらい嫌いです。私はコングとジャングルとブラックを見に行ったわけで、ワッツはおまけについて来ただけのはずだったのですが、これまでの彼女と違い、役が彼女にぴったり。その彼女、これまでのようないい加減さが漂う演技でなく「ほんま、純心なんかい」と思わせる演技。《スクリーム・クイーン新たに誕生》と言われていますが、あまり意味の無い所では叫びません。それも好感が持てます。下着と間違えるようなドレスを着て、目をパッチリ見開いて、口を半分開けて前歯を2本見せているだけなのですが、それがこの作品では要求されているのです。そこで止まっていれば「ああ、またかいな」なのですが、キング・コングでは彼女は走る、走る、走る。スクリーム・クイーンではなく、ランニング・クイーン、そうですブロンド版のラン・ローラ・ラン(かなり下へスクロールして下さい)なのです。エネルギーを出し惜しみせず、もらったギャラで食料を大量に買い込み、しっかり体力つけてから走り回ったので痩せてしまったのだと確信できます。サービスはそれに留まらず、クライマックスになると今度は登り、登り、登りまくります。クライミング・クイーン。ジャングルにいる時は、コングがひょいっと持ち上げてくれるので、高い崖を登らずに済み、逆にしょっちゅう落下していたのですが、ニューヨークに来ると形勢逆転。彼女が登ることになります。体当たり演技とはまさにこれを言うのです。ここがこれまでのワッツと違い、気合を入れ直しての仕切り直しです。キッドマンにザ・インタープリターを譲ったとか言われています。私も最初の方でこの役をキッドマンに渡したらどうだっただろうと考えましたが、こればかりはザ・インタープリターはキッドマンに譲っておいて、ワッツはキング・コングをやるべきと確信しました。失業時代のニューヨークのシーンからすでにワッツの方が向いているなあと思いました。

というわけでこの作品はブラックとワッツにとっては大きなグレードアップにつながる作品、一生に一度の役を見事こなしたと言えます。

この程度で終わるジャクソンでないことは皆さんも先刻ご承知。その他にも良い点がぞろぞろ出て来ます。3時間を越える作品で観客を飽きさせないという大役を監督は見事に果たしています。オリジナルを見たことがある人、話を聞いたことがある人を映画館におびき寄せて、ジャングルに放り込むのですから、下手をするとネタがもうばれていたりして居眠りされてしまいます。どうやって客の気を引き続けるか。そこが監督の腕の見せ所です。

ここからばれ始めます。見る予定の人は退散して下さい。目次へ。映画のリストへ。

冒頭はニューヨークで人がぞろぞろ高層ビルから飛び降り自殺をしたという大恐慌時代です。今世紀に入ってからニューヨークは政治的な大恐慌時代に突入しましたが、当時は経済が一瞬にして吹き飛んだのです。で、地上にはホームレスがあふれ、シービスケットの描写と変わらない時代です。何とかアパートを確保している人、一応まともな服装の人でもお腹を空かせている、給料が滞っていて、働いているのに収入が無いなどという時代です。手際良くそういう時代背景を紹介したところで、ジャック・ブラック演じるカール登場。売れない映画監督で、今売り込み中の作品も上手く行っていません。スタッフや取引先には気前良く小切手を切っていますが、現金の持ち合わせはゼロ。フォーンブースのステューにも似たいかさま師的な面が見え隠れします。彼も追い込まれていて、どうしてもここで一発当てないとだめ。スタジオで撮るはずだった髑髏島探検という映画を撮るために、強引にスタッフを連れてアジアに向けて出航です。その映画の主演に新人アンを採用します。

アンはかろうじて食いつないでいたダンサー兼ボードビリアン。ところが劇場が急に閉鎖になってしまいおまんまの食い上げ。親切な監督に紹介された新しい仕事先はストリップまがいのいかがわしい劇場。それでも収入源を紹介してくれた人は親切というものです。まだ生活が崩れていないアンは思案の末そこで仕事をするのを諦めます。ちょうどそこにいたカールの目にとまってスカウトという運びになります。景気の良い時期ならいきなり映画の主演ですから喜んだでしょうが、皆が追い詰められている時代。カールのオファーもどことなく怪しげ。

夜逃げ同様に出航するカールたち。南に向かい始めた船の上で初めてお互い自己紹介をするのですが、取り敢えずは順調な旅立ち。お気に入りの劇作家がスタッフに入っているというので、アンはご機嫌。始め些細な誤解もありますが、これと言った大きな問題はありません。しかしもう無線機というものが発明されている時代で、カールに警察の手が回っていることがばれ、船長はカールを当局に引き渡すと言い出します。その上当初カールがふれまわっていた目的地と、本当に目指していた目的地にもややずれがあるという話になって来ています。カールは妙な地図を持っていました。

ところが船長がカールを次の港で警察に引き渡す前に船が件の髑髏島に着いてしまいます。島が初めて見えて来るシーンはすばらしいです。この種の映画を見る人の好みにぴったり。危険で謎だらけ、その上天候不順で船は崖にぶつかるかも知れません。ちょっと尖閣諸島を思わせるシーンもあります。はらはら、わくわく。ここにも時間がたっぷり取ってあります。マスター・アンド・コマンダーより良かったと言ったら殴られるかな。後で話がうまくつながるように、アンと船上の脚本家ジャックとの間にはロマンスが。

やる気むんむん、手ぶらでは帰らないぞと固く決心しているカールは早速カメラを持って上陸します。まず見えて来るのはアステカか、インカか、エジプトか、という物凄い廃墟。栄えていた頃はきっと伏見稲荷よりずっと規模の大きな宗教的な場所だったのでしょう。現在は骸骨がその辺に転がる廃墟。考古学が好きな人はここで大喜びです。ナショナル・トレジャーなどは軽く吹っ飛んでしまう規模。

無人の廃墟かと思いきや、現地の人が突然現われます。ここでジャクソン、手を抜いていません。時間を十分取り、メイクに手間をかけた現地人登場。幻の島だの南の国だのアフリカだのを描く時、いい加減な腰蓑をつけ、太鼓を叩き、モダン・ダンスをさせておけばいいと心得ている映画監督がいますが、ジャクソンは本格的。本当にここで何百年も生き続けて来たように見える、睨まれたらキャーと悲鳴が出るような、恐〜い現地人登場です。ジャパン・ホラーに1人出て来るさんばら髪の幽霊、エクソシストのエミリー・ローズぐらいでは驚かない私もいきなりこの人たちに出くわしたら、キャー。ポップコーンを食べている暇がありません。

カールがいかにもアメリカ人という態度でチョコレートを餌に、まるでヘルボーイを手懐けるように少女に近づくのですが、そんなことで誤魔化される少女ではありません。いきなりカールの手をがぶり。ここから活劇の始まりです。

最初の敵はこの人たち。始めは老女、子供だけだったのに、後から男たちが出て来て戦いになります。間もなくこの人たちも恐れる身の丈8メートルというコング登場。そしてオリジナル版通りアンが生贄として捧げられてしまいます。

これまでもオリジナルと大きな差はありませんが、その後も捧げられたアンを気に入ったコングが彼女を食べてしまわず、大事にしまっておこうとしたり、撮影のクルーと船員が彼女を取り戻しに来たり、コングを生け捕りにしようとしたり、似たような展開です。

オリジナルと違うのは、逃げたり追ったりするシーンが長く、非常にスピード感にあふれている点、恐竜が物凄い迫力で走り回り、人間が見事になぎ倒されるシーンが長い点、コングとアンの意思の疎通がユーモラスに描かれ、このシーンも結構長い点、コングがカンフー顔負けの活躍をする点等など、アクションやチェイス・シーンにたっぷり時間を割いている点です。1つの問題が片付いてコーラに手を伸ばそうとするとまた次の問題が起き、ゆっくり飲んでいる暇もありませんでした。しかしたっぷり堪能できます。座る場所はできれば中央がいいです。大きな廃墟、たくさんの恐竜が見えた時、全体を満遍なく見渡した方が迫力があります。

お金や名声が欲しいカールはカメラを持って島を撮影して回りますが、相手は言葉が通じないゴリラ。その上主演女優をさらわれてしまうので、救出作戦も同時進行。その上ゴリラとアンが仲良くなってしまったなどとは想像もつかないので、ゴリラが出て来れば、船員たちは恐竜と同じく退治しなければ行けないと考えてしまいます。そうすれば当然出て来るのが仲間内の犠牲者。

ここで好感が持てたのはカール他の男性陣の描き方。ステレオ・タイプの映画ですとここでカールは悪役。自分のためならスタッフや船員が死んでも、まあ仕方ないだろうと考え、嫌味な笑いを見せてもおかしくありません。しかしそこでジャクソンの脚本は人間関係を表面的にせず、エピソードをいくつも重ねています。カールは助かってから薄っぺらい発言をするのですが、顔を見ていると自分が見た修羅場の悪夢に追いかけられて、どことなく引っかかっている様子。ブラックの演技の見せ所です。その他にもベテラン船員がまだ小僧の船員の将来を心配して父親のように躾を試みる、船長は密輸をやっているのに命を賭けてカールたちの救出に乗り出して来る、中国人のコックを助けようとするもう1人の船員などと、ただの脇役にも死んだら悲しんでくれる人を用意しています。雇い人である船員が故郷から遠く離れたジャングルで死んでも誰も気にしないのかと思ったら、ちゃんとジャクソン監督が気にしてくれています。

この後ショーダウンがばれます。見る予定の人は退散して下さい。目次へ。映画のリストへ。

結局17人(小さな船、少ない映画スタッフなのでかなりの損失)を失って命からがらニューヨークに戻って来ます。そのカールを救ったのがクロロフォルム。命がけの戦いの最後にクロロフォルムを使いコングを生け捕りにすることに成功します。オリジナル版にはコングの輸送の迫力あるシーンがあったように思うのですが、それはジャクソン版にはありませんでした。私の記憶違いかな。

撮影したフィルムはフイになってしまいましたが、コングを生け捕りにできたので、カールは借金地獄から解放され、金と名声を得ます。オリジナルと同じくコングを劇場に出し、見世物にします。しかしコングと心が通じたアンは舞台でブロンド女性を演じる気になれず、大金を積まれてもお断わり。またショーのダンサーに戻ります。無論主演ではなく、その他大勢の1人。コングを気遣うアンに失恋した形のジャックは希望通り劇作家に。夢がかなっても今一つ元気がありません。カールはコング初公開のパーティーでご機嫌。金を貸していた男たちはまたカールの元に戻って来て、ニタリ。金が儲かる男だったら、人は寄って来ます。告訴も取り下げ。

コングとアンを除けば何もかもが一通り上手く行っているかのようでしたが、コングを繋いでいる鎖が弱かったのです。アンが体験した話とそっくりの舞台を用意して、代役に悲鳴を上げさせたのはいいのですが、コングを刺激してしまいます。ここからオリジナルとそっくりにニューヨークの町のなかでドタバタが始まります。

時間的にはジャングルのシーンの方が長いですが、ここからショーダウンに向けてのアクションも派手です。オリジナルでは劇場でコングがうなるシーンが迫力でしたが、それはジャクソンの方は無し。コングの姿がかわい過ぎて行けません。その代わり鎖から逃れたコングの動きは速く、見ていて迫力です。そしてコングがアンに再会してからショーダウンまででもう1度涙の絞り直しがあります。ああ、言い忘れましたが、途中でも涙の感動シーンがあります。

あとはご存知の飛行機シーン、そしてアンとのお別れ。ああ、ちっともめでたくない。涙のお別れです。

と、ここまでネタが割れているのに私はすっかり感動してしまいました。2度目見るチャンスがあったら見ようと今から考えています。(後記: 早速実現。)なお、ロード・オブ・ザ・リング以前のジャクソンを知っているオタクの方のために時々どこかで見たようなシーンが用意されています。

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