|
 |
 | 河川管理に係わる事項 |
- 洪水で堤防が決壊したとき、受けた被害の補償はどうなるか?
- 川の砂利・砂は誰のものか?
- 川の水は誰のものか?
- パンク河川とは何を意味しているのか?
- 堤防あり…責任を負わない(洪水が計画以上は不可抗力…大東水害訴訟、長良川水害訴訟)。
責任がある(適正な管理を怠った時、河川施設に技術上の欠陥があった時…加治川水害訴訟、多摩川水害訴訟)。 ただし、一般的に農業被害までは及ばない。
- 堤防無し…責任を負わない。天災として諦めざるを得ない。
(河川改修事業は、元々社会的、経済的、技術的な制約のもとに段階的に整備を行わざるをえない宿命にある。…大東水害訴訟)
- 国有地であれば河川管理者が財産権を持っているため、許可を得て対価を支払うことにより入手が可能。
たとえ個人の土地であっても河川管理者の権限の及ぶ範囲であれば、土砂の掘削や盛土には管理者の許可が必要となる。
- 近年、環境的な意識の向上から、川砂の採取は行われなくなってきた。
…上流で、砂防ダムや治水ダム、多目的ダムが建設されるようになり土砂の供給が減ってきて河床の上昇が起こらなくなってきたことも一因
- 勝手に使ってもよいか?…河川管理者の許可と使用料の支払いが必要。水利権が設定される。
河川法が適用される以前から使っていた農業用水などは、慣行水利権として認められる。
- 許可水利権には、安定水利権(年間を通して安定して計画量を取水できる)、豊水水利権(豊水期のみの取水で渇水になると取水ストップ)、豊水暫定水利権(ダムが完成した時に正式な水利権に振り替わる暫定的な水利権)の3種類がある。
- ある水系の河川の水利用で、上水道や農業用水、工業用水を上流から取水するたびにマイナスし、支川からの流入量をプラスとして河川の水収支を計算して行くと結果的にある地点で流量がマイナスになる時、これを俗にパンク河川と呼んでいる。
- 農業用水については、灌漑期(4〜9月)だけの取水でありしかも水田からの還元量として取水量の約半分が河川に戻るため、実質上は川の水は無くなることはない。
- 一級河川小貝川は、パンク河川の一つである。
- 農業用水は、慣行的に江戸時代から取水が続いているが河川改修を契機に実態に見合った許
可水利権に切り替えて行く必要がある。
|
 |