オバチャリダ―北の大地を行く2001年夏 2日目

7月18日 (水)

ホテルでサービスの朝食(パン、卵、サラダ、コーヒー)を食べ、 8:30に出発。
薄い雲の上に太陽がボンヤリ見えてます。 気温は19℃、 東からの風はヒンヤリと冷たいので、Tシャツの上に長袖のワークシャツを着ています。

3年前の春に来た時の記憶だけで、地図も見ないで走り始めてしまったから、市内を出るのに少し迷ってしまった。 思い出の 「中央3」の信号を右折してR44に入り、後は厚岸まで一本道です。 しばらくは交通量も多く慎重に走ります。
おやっ! 結構な登り坂です。 「さくらちゃん、行くよ〜♪ 頑張ろうねぇ〜♪」 と声を掛けて登ります。 
ハンドルはしっかりと安定してるし、走りは軽いし、ギアーはカチッと小気味良く入るし、さくらちゃんは本当に良い子です。 
この坂の延長に知床峠があるんだ! (もう既に知床峠が視野に入っている♪)
今年の目標は 坂をいやがらない! 坂に泣かない! 絶対に歩かない! と決めて来たのです・・・・・ でも、やっぱりアップダウンはキツイです。

10kmぐらい来た辺りから、交通量も減り、道の両側は緑の森が続いています。
大きく息をしながら
「ウワ〜〜、自由だぁ〜〜、 ジユウなんだぁ〜〜」 と叫んでしまいました。
『旅はふれあい』 って言いますけど、私の場合は 『私とのふれあい』 です。 日頃忙しくて、かまってあげられない自分自身とふれあい、対話し、欠点や弱点、そして長所等を掘り起こしてあげるのが、私のひとり旅の目的なのかも知れない。
・・・そんな事を考えながら向かい風の中、登ったり下ったりを繰り返していると、雲はどんどん薄くなり太陽が出てきました。 

大汗もかいたことだし、ここらで休憩♪ 昨日MOOで買っておいたパンを食べました。
心地良い涼しい風、ポカポカと暖かい(?)太陽、濃い緑の匂い、美味しいパン・・・♪
「し・あ・わ・せ〜〜♪」

R272との分岐を過ぎてしばらく行くと、広いジャリ場にコンブを長々と干しているところがありました。 辺り一面良い香りがします。 後から聞いた処では、今日が初日だそうです。
一家総出で、黙々とコンブを並べています。
地名も「昆布森」、 これからしばらくこの景色が続きます。

洗濯板のように続く坂にも嫌気がさして来た頃(平地はないのかー? 平地はぁ〜・・?!)、 登りきった所から右下に厚岸湾、右前方に厚岸湖が見え、水面に太陽が反射してキラキラと輝いています。 なんて綺麗!、もうすぐ牡蠣! ゴクッ!
地図を見ると、道の駅・厚岸グルメパークは国道から少し逸れた所にあるように書かれています。 坂を勢い良く下り、目の前の登り坂を見てウンザリした私はそのまま右に折れて海沿いの道を行くことにしました。 久し振りの平坦な道を牡蠣に向ってルンルンと進みます。 ところが、【→ 厚岸大橋】 の標識が出て来てしまいました。
変だなぁ〜! 通り掛かりの人に聞いてみます。
すると、 背後のはるか上空(?)にそびえる大きな建物を指差しているではありませんか・・ガクッ!

ハイハイ! 登りゃーイイんでしょ、登りゃ〜〜! 
牡蠣の為です♪ 空腹の身体に鞭打ってウンウンと登って行きます。 
「着いたら牡〜蠣♪ ついたらか〜き!」 
12:30 やっと到着 やっと牡蠣♪

2階のレストランに直行です。 ’95のグランプリを取ったという 「かき弁天島丼」を食べました。 ご飯の上に海苔と昆布、その上に焼き牡蠣とイクラが乗ってます。
昆布と牡蠣がとってもマッチ \(^o^)/ もうサイコウ♪です。 唯一の欠点は量が少ないってこと。
厚岸では夏でも水温が20℃を越さないので、牡蠣は年中無休だそうです。

お腹もまあ満足したし、そろそろ行かなくちゃ・・今日は霧多布まで行く予定だけど、海沿いの別海厚岸線はウネウネとして距離が長そうだし、同じアップダウンならR44をそのまま行って茶内から霧多布湿原の中の道を行った方が楽そう♪ ヨシッ、決まり!
と道の駅を出てさっきの坂をスーっと下ってしまった。 心の片隅で「アレッ?」っという気持ちがあるにはあった。  どこかで国道に合流するだろうという甘い期待もあった。
しっ、しかしお店に入って聞いてみると、
「国道はこの坂の上!」 ガクッ!
「霧多布まで行くの? じゃあ海沿いの方がお勧めですよー。 あやめが原もいいですよー。 ビワセも見るべきですよー。」

しゃーない! あの坂をまたしても登るのはイヤだし、交通量の少ない道の方が気持ち良いことは気持ち良い。 「行くゾー♪」とさくらちゃんに活を入れて出発。
緑の森にかこまれた洗濯板を登ったり下ったり、また登ってまた下り・・・そして風は向かい風〜!
車が来ないのを良いことに、登りで疲れたら蛇行走行です。 いいもん絶対に歩かないもん♪ フンッ!
大声で歌いながら、身体でリズムをとってウネウネと登って行きます。
あやめが原ではもうあやめは終わってしまっていました。 でも少しの間自転車に乗らずに海岸に向って歩くのって気分転換になります。

ここで水を補充しておこうと、水道を探したけど見当たりません。 売店に行って聞いてみると
「ここには飲用水はない!」 と言われてしまいました。
オジサンの後に水道があるのにぃ〜〜〜!
何年か北海道に来ているけれど、こんな風に言われたのは初めてです。 ガクッ!
いいもん、まだあるもんネ♪ フンッ!

またしても洗濯板のアップダウン! 陽は段々と傾いてきます。 足もパンパンッしてきました。 もう疲れたぁ〜 フウ〜 ハア〜〜
地図を見るともうすぐ散布という町がある。 そこに民宿か何かあるかも知れない。 今日はもうそこで終わりにしよう。
トンネルを抜けると右下に漁港があり民家が並んでいます。 ここでも昆布を干していました。 
「スイマセ〜ン、ここに泊まる所はありますかー?」
「ああ〜、15kmぐらい行ったところに霧多布があっから、そこには沢山あるサー」
     ガクッ!
「ハ〜イ、ありがとうございま〜す」
やっぱりねー、そうなのよねー、 ブツブツ! 行くっきゃないわよ!行くっきゃ!
水を一飲みして登ります。 頭を下にして風を避けながら黙々とペダルを回します。 まだ宿も決めてないし、 太陽は夕日に変ろうとしているし、 道路には誰もいないし・・・ こんな時って本当に心もとなく、淋しくなる。 この地球上に私ひとりだけって感じがしてくるのです。
最後の登りで「ビワセ展望台」に到着しました。 湿原に夕日は良く似合う。 宿探しは後にして、写真を撮っておかなくちゃ・・・・ アレレ? シャッターがカチャっと下りたまま元に戻らない。 もう一枚、とやっても同じ。 壊れちゃったかなぁ〜 ガクッ!

タウンページで探した「旅館くりもと」を予約することが出来ました。 今ビワセ展望台に居ると言うと
「後は下るだけだから楽ですよー♪」とやさしく言ってくれました。
風は冷たく寒いので、上にレインジャケットを着、下は短パンの上にフリースのスパッツを履きました。 ちょっとお尻がボコボコするけどまあいいでっしょ!
「地球の涯」の感がしないでもない淋しい道を下り、霧多布大橋を渡って町の中を1kmほど行った所に「旅館くりもと」の看板が見えました。 
イヤハヤ、ホンニツカレタ〜!

小さいけれど、新館を建て増ししたらしく綺麗な宿です。
お風呂で温まったあと、広間でお食事〜♪ 今日のお客さんは5人のビジネスマンと私だけです。 宿のお母さんは気を遣って 私のテーブルを衝立で囲んで隠してくれました。
「男の人ばっかりでごめんなさーい」
別に〜イイのに〜 ハッハッハ〜 ♪

豪華絢爛なお食事でーす。 (カメラのご機嫌が良い時もある・・)
頑張ったもん、ご褒美だよ〜♪
花咲き蟹、殻つきウニ、しま海老、ホッキ貝等刺身、ウニの卵とじ、焼き牡蠣、 さんま、タラバ蟹の足、等など。 
ビールももちろん♪

食事も大分進んだ時、衝立越しから声がかかりました。
「どちらからですか〜?」
「東京で〜す。 自転車で〜す。」
「一緒に飲みませんか?」 と誘っていただきました \(^o^)/
「んじゃ、おじゃましまーす♪」とテーブルに寄せていただきました。
「北海道に来たら、コレッ!」 と わざわざ 「北の勝」をもう一本取ってくださり、おしゃべりがはずみます。
別々の会社で海洋関係のお仕事をしていらっしゃるということで、北海道の海の幸のお話を伺いました。 そろそろ片付けますとお母さんに言われ、それじゃ部屋で飲みなおしましょうと云う事になった。 部長さんの部屋に全員集合♪

「これ!」と「北の勝」を持ってる部長さん
と Sさん 

Yさん と 社長さん

私のホームページを見ながら、明日行く予定の根室のお話もうかがいます。 掲示板でZさんの書き込みにある 「エスカロップ」を見て、盛り上がりました。
「これは絶対お勧め〜♪」

夕方、見て来たという「船卸し」のことも興味深く、社長さんがデジカメで撮った写真も見せてもらいました♪ その時の紅白のお餅を部長さんにいただき、明日の行動食にしようっと♪
今日1日、風と洗濯板に大変な思いをしたけど、たどり着いた宿でこんなに楽しい、美味しいことがあるなんて・・・、し・あ・わ・せ〜〜♪♪

10:30に部屋に戻り、バタンキュー、zzzzz〜〜〜

旅館くりもと
部屋・施設: \(^o^)/
 (新館の洋室に泊まりました)
食事 :    \(^o^)/
料金 :    (^^)
ホスピタリティー : \(^o^)/
本日の走行: 93km

 


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