まほろばの飛鳥
明日香村を歩く
明日香は、秋が少しやって来ていた。
稲穂が田んぼで波打つ、もう稲刈りが始った。畦道には彼岸花が残っている、少し早いが、柿も。
明日香に行こうと思っていたが「サライ」が奈良特集を出した(2007/10/18号)。時は来たりだ。
前回は16年に飛鳥寺を訪れた時であった。
このページの橘寺


SPOT 明日香の不思議な石像達
明日香を歩くと、不思議な石に出会う。それを追っかけていると、折角の散策が、単に石巡りになってしまう。まとめて先に紹介する。
結論から言うと何の為の物か、現在も何も分かって居ない。
松本清張は「火の路」と言う長編の中で、一つの仮説を出している。
斉明天皇が両槻宮(ふたつきのみや)の造営を計画。多分ペルシャ風の神殿でそこの工作物(噴水、銅像)を明日香村のあちこちで作らせた。結局、この宮は完成せず。そこに予定していた工作物は、放置された。斉明天皇は異教であった(ゾロアスター教?)この説はロマンがあって面白い。
一番気に入っている説です。
猿石 吉備姫王(斉明天皇の生母)の墓と言われる所に安置されている。全部で4体。高さ1m前後。
ペルシャ風の顔ですよね。今は、宮内庁の管理です。
鬼の雪隠(トイレ)
古墳の石室の一部だった?高さ1.5m位
鬼のまないた
古墳の石室の床石だった?
亀石
高さ1.2m 亀に似てると言われているが。全体はもっと巨大だったかも。そうすると亀ではなく別の動物ということだが。
二面石 橘寺境内にある
高さ1m程
二面石 左側-悪面と名付けられている 二面石 右側-善面と名付けられている
酒船石 一番謎の石
削り取られて居るので残っているのは一部
松本清張の「火の路」では、「最初から、ここにあったのだろうか?」小高い丘に何のために運んできたのかも分かりません。
酒船石
左右対称的なデザインです。結構精密。
何に使うつもりだったのだろう?謎です。
亀形石造物
見学するのには300円要ります。一応寄付と言う事です。湧き水が出るので、写真のような形で祭祀に使われたと説明してくれます。
こんなチョロチョロの流れで祭祀?と質問したら、マンホールを開けて見せてくれました。湧き水が、すごい流量で流れていました。現在は農業用水に使っているとのこと。
これは見学用でポンプで吸い上げているとのこと。
何だか、納得できないな〜。もう少し工夫してよ。
今回、行けなかったが他に下記が有名です。
益田岩船-橿原市南妙法寺町の山の中にある。簡単には見学出来そうにないが、松本清張は、ここが両槻宮の跡だという。
須弥山石(しゅみせんせき)と石人像-飛鳥資料館
SPOT

近鉄 飛鳥駅
明日香の旅の起点。ここからサイクリングが一般的、でも大変ですよ。
今回は車で行って来ました-朝早く行動するのがコツです。
欽明天皇陵
推古天皇の父、厩戸皇子(聖徳太子))の祖父。
欽明天皇陵
明日香では唯一の前方後円墳。全長140m
欽明天皇陵の鷺
吉備姫王(斉明天皇の生母)の墓
猿石はここにある
コスモスが秋を知らせる
彼岸花と田んぼ  彼岸花のアップはこちら
飛鳥歴史公園館 無料です 飛鳥歴史公園 いい景色ですね
飛鳥歴史公園
ススキ。これは鷹羽ススキ、矢筈ススキと言われる品種で、葉に模様(写真の左下)がある。
飛鳥歴史公園
珍しい白い彼岸花も一杯咲いています
飛鳥歴史公園
ススキ。後は風が吹けば飛びそうですね。
高松塚古墳
入り口は閉鎖されています。近くの高松塚壁画館で模造.模写したのを見ることが出来ます。
明日香村の棚田 昔の風景が、そのまま残っている..自転車では辛い山の上
橘寺
天台宗。山号は別格 仏頭山。
聖徳太子誕生の地に太子自身が創建したとされる寺です。
橘寺 全景 
白壁と田んぼが何とも言えない雰囲気 
東門(正門) 西門
ハイキングコースなりに来ると、多くの人は、こちらからの門から入る。
本堂 本尊は聖徳太子坐像
右の馬は、聖徳太子の愛馬「黒駒」の銅像。
二面石は、ここの境内にある。
酔芙蓉がたくさん。酔芙蓉はこちら
聖倉殿
秋の特別公開中で開いていました。
聖徳太子絵伝(重文)、伝日羅上人像(重文)、橘寺形石燈籠(重文)など。
往生院
太子像 天井画
鐘楼 朱印

弘福寺(ぐふくじ)  川原寺跡
川原寺は、古代日本の政治文化の中心であった飛鳥(奈良県高市郡明日香村)に所在した仏教寺院。別名を弘福寺(ぐふくじ)。飛鳥寺(法興寺)、薬師寺、大官大寺(大安寺)と並び、飛鳥の四大寺の一に数えられた大寺院であったが、中世以降衰微した。川原寺跡は国の史跡に指定されており、現在はかつての中金堂跡に川原寺の法灯を継ぐ真言宗豊山派の寺院・弘福寺が建つ。
川原寺跡の前の句碑
句碑巡りスタンプラリーがあるが、結局押せたのは2つだけ。歩かないとだめなのかも。
川原寺跡
礎石が残っていて、大きなお寺であったことが分かる
弘福寺(ぐふくじ)
川原寺の金堂跡に建つお寺
明日香村は秋祭り
「やぐら」大分傷んでいたが、祭りの盛り上げには必須です。
めんどや
「サライ」お奨めのお店
飛鳥路 旅の味セット 1200円
具たくさんのにゅうめんと柿の葉寿司
お寿司の中央にあるのは、干し柿のスライス、わらび餅は手作り感が一杯。この値段で値打ち物です。
飛鳥寺はこちら 伝飛鳥板蓋宮跡
大化の改新の舞台です。
645年(皇極4年)6月12日中大兄皇子(後の天智天皇)が、母の皇極天皇の目の前で蘇我入鹿を中臣鎌足らと諜殺し、大化改新をやり遂げた所。後方が甘樫丘。皇極天皇は同月14日に退位、孝徳天皇が即位したが、やがて難波宮で没する。皇極上皇は、ここ板蓋宮において655年に再度即位(重祚)し、斉明天皇となった。
甘樫丘からの展望

畝傍山
甘樫丘からの展望
藤原宮跡-耳成山
甘樫丘からの展望
天香久山
甘樫丘からの展望
左手前が飛鳥寺、右田んぼの木の前が伝飛鳥板蓋宮跡。中央右寄りの森の中に酒船石がある。

明日香村としては、石舞台はこちら
飛鳥地方の史跡としては
談山神社
聖林寺
安倍文殊院
大神神社
石上神宮
長岳寺
藤原京跡
本薬師寺跡
橿原神宮

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