インデペンデンス・デイ (SF)
(ディーン・デブリン&ローランド・エメリッヒ&スティーヴン・モルスタッド / 徳間文庫 1996)
例の宇宙人侵略&アメリカ国威高揚(?)映画の、ノベライゼーションです。
いえ、映画自体、見てないんですけど(汗)。
でも、読んでるうちに、どうしても見たくなってしまいました。
今度借りて来よう(ていうか、DVD買っちゃうかも。2500円で売ってたし)。
実は、これって「機動戦艦ナデシコ」の20話の元ネタなんですよね。
あっちを先に見てたもんですから、デイヴィッドの「そうだ、風邪だよ!」というシーンで、「そう! 釣りよ!」というユリカの台詞を思い出して、ついニヤリとしてしまったり。
確かに“お約束”の展開がいっぱいで、ご都合主義の嵐という気もしますが、やっぱり燃える展開は良いです。
映画を見てない人にも、見た人にもお勧めです。
※追記:1年以上経ったのに、借りても買ってもいません(汗)。だって、テレビの映画劇場でやってるのを見たので満足しちゃったし・・・。
オススメ度:☆☆☆☆
2002.1.3
レベッカ・ポールソンのお告げ (ホラー:アンソロジー)
(ミシェル・スラング:編 / 文春文庫 1996)
悪趣味読書月間その3。
副題は、「13の恐怖とエロスの物語」というわけで、平たく言えばエログロ・ホラーを集めたアンソロジーです。
まあ、けっこう大物の作品も入ってて(S・キングにR・レンデルにJ・キャロルにT・M・ディッシュ・・・全員わかる人はかなりのマニアです)、それなりに面白いんですが。
一応、内容的には18禁の作品もあったりしますが、別にHではないです。
<収録作品と作者>「レベッカ・ポールソンのお告げ」(スティーヴン・キング)、「海の恋人たち」(ヴァレリー・マーティン)、「輝ける未来」(ルース・レンデル)、「山に戻った虎男」(T・L・パーキンソン)、「吸血鬼クリーヴ、すなわち、ゴシック風田園曲」(パトリック・マグラア)、「悪魔のエステ・サロン」(キャロリン・バンクス)、「天使の翼」(ハリエット・ジネス)、「あなたの中の他人」(ジョナサン・キャロル)、「建築請負師」(クリストファー・ファウラー)、「死神と独身女」(トーマス・M・ディッシュ)、「ご主人様」(アンジェラ・カーター)、「征服者の虫」(ステファン・R・ドナルドソン)、「ジャクリーン・エス――彼女の意志と遺言」(クライヴ・バーカー)
オススメ度:☆☆
2002.1.22
筋肉男のハロウィーン (ホラー:アンソロジー)
(ミシェル・スラング:編 / 文春文庫 1996)
悪趣味読書月間その4。
「レベッカ・ポールソンのお告げ」が好評だったらしく、編者のスラング女史が次に編んだアンソロジーがこれ。
同じように「13の恐怖とエロスの物語」と副題が付いていますが、作家の歴史的な幅を広げたためか、エログロ度は薄くなっています。
ハーラン・エリスンやJ・G・バラードなど、SF畑の人の作品があったり、あのコナン・ドイルの幻の短編が入っていたり、バラエティに富んでいます。
ちなみに、ドイルはホームズもの以外にもいろいろと作品を書いていまして、新潮文庫の「ドイル傑作集1〜3」は要チェックです。
<収録作品と作者>「筋肉男のハロウィーン」(レイ・ブラッドベリ)、「初体験」(デーヴィッド・キュール)、「セレモニー」(アーサー・マッケン)、「証拠の性質」(メイ・シンクレア)、「ヘレン・バーヌーの顔」(ハーラン・エリスン)、「妄想のとりこ」(J・G・バラード)、「赤い嵐に襲われて ――乙女が本性にめざめるまでの物語」(サラ・スミス)、「バースデイ」(リサ・タトル)、「倒錯者」(チャールズ・ボーモント)、「モデル」(ロバート・ブロック)、「シルヴァー・サーカス」(A・E・コッパード)、「ハネムーン」(クレメント・ウッド)、「寄生体」(アーサー・コナン・ドイル)
オススメ度:☆☆
2002.1.25
カー短編全集5/黒い塔の恐怖 (ミステリ)
(ディクスン・カー / 創元推理文庫 1996)
第4巻の「幽霊射手」に続く、カー拾遺集の後半部です。
内容的には目立つものはなく、どちらかといえば歴史的意義の方が大きいかと。
巻末の「書誌」を見ると、まだまだ未訳の長編がけっこうあるんですね。
ていうか、翻訳されててまだ買ってないのもかなりあったりして。
あ、言い忘れてましたけど、「悪趣味読書月間」はとりあえず終了してます。
<収録作品と作者>「死を賭けるか?」、「あずまやの悪魔」、「死んでいた男」、「死への扉」、「黒い塔の恐怖」、「コンク・シングルトン卿文書事件」、「有り金残らず置いてゆけ!」、「地上最高のゲーム」、「ジョン・ディクスン・カー書誌」(ダグラス・G・グリーン)、「カー問答」(江戸川 乱歩)
オススメ度:☆
2002.1.27