鼠と竜のゲーム (SF)
(コードウェイナー・スミス / ハヤカワ文庫SF 1995)
以前から名前だけは知っていて、気になっていた作家コードウェイナー・スミス。
そして、謎めいた“人類補完機構”というシリーズ名。
読んでみたんですが・・・むう、なんとも形容できない味わい。
秩序だった背景説明がないんですよ。いくつもの作品を読み進んでいくうちに、彼の宇宙の全体像が浮かび上がってくるという感じでしょうか。でも説明不足。だけどその代わりにいろいろと想像できる楽しみがあるっていうか。もう少し読んでみないと評価は下せません。
※長編「ノーストリリア」読破後、評価がアップしました。
タイトルにもなっている短編、「鼠と竜のゲーム」に登場するレイディ・メイは、SF史上もっともチャーミングな猫と言えるかも知れません。
<収録作品>「スキャナーに生きがいはない」、「星の海に魂の帆をかけた女」、「鼠と竜のゲーム」、「燃える脳」、「スズダル中佐の犯罪と栄光」、「黄金の船が――おお! おお! おお!」、「ママ・ヒットンのかわゆいキットンたち」、「アルファ・ラルファ大通り」
オススメ度:☆☆☆
2002.3.4