1999年7月
31(土)
来週、さ来週とスケートに行かないので、今日行くことにする。スケート場は、キンキンに冷えていて、外へ出ると「ああ、暖かい」と思えるほどです。帰りは、”ヒップホップダンサー”(だって、もらった名刺にそう書いてあった)と、タイ国ラーメン「ティーヌン」で食べる。ここで出てきたあっついおしぼりを、2人して、「ああ、暖かい〜」と幸せな気持ちでにぎりしめたりした。
一度家に帰って荷物を置き、呼びかけ者:松本楽志さん(ぱらでぁす・かふぇ)の、「月光の宴」オフへ向かう。モヤイ像の場所って、信号渡らなかったんだ。いろいろいろいろ申し訳ありませんでした。
たくさん話を聞きましたし、たくさん笑いました。全員が初対面、というオフは久しぶりでしたが、一度はお会いしたかった方々とお会いすることができ、良かったです。参加されて、かつ、ここを読まれている方、どうもありがとうございました。世界の狭い私の、巡回先が増えます。
明日はrに誘われて、小田急美術館でやっている写真展に行く予定。ちょっと古い「ぴあ」でみてみると、「ジャンルー・シーフ展」となっている。7/20-8/8(8/4は休)だから、きっとこれでしょう。
さらに「ぴあ」を眺めていると、有森博(p)の演奏会を見つけた。9/10(金)、津田ホール。新聞記事で読んで以来、切り抜きを取っておいて、気になっている人です。どうしようか。9月なんてきっとあっという間です。
30(金)
ソーダを買ったので、梅酒をわってみた。そういや、ガス入りウォーターなんて、最初、「このサイダー、砂糖を入れ忘れちゃった?」としか思えなかったのに、いつのまにか口に合うようになっていた。せっせと飲んだわけでもないのに。ガラスのコップで冷たいものを飲んでいると、コースターは偉大だと思う。
休みの日には、必ずと言っていいほど昼寝をしていた。出かけることが多くなり、それが崩れてから、休みの日家にいることがあっても、昼寝をすることが減った。昼寝。至福の響き。昼間どんなに寝ても、夜もきちんと眠れた。それがいまや、トータル睡眠時間はしっかり決まってしまったようだ。昼寝をすれば、夜寝つきにくい。これほど残念なことはない。「心配事があると寝る。眠って忘れる」「昼寝をしても、夜、眠れる」、この2つが私の自慢だったのにー。
29(木)
「曜日は月曜日から。週の最初から休んで(日曜日)、どうするの」と言われたことあり。働いて、休む。聖書でも、7日目に休んでましたっけ?
森博嗣『そして二人だけになった』(新潮社)を読み終わりました。
「どこでもいっしょ」は、ポスペとピカチュウの万歩計を合わせたような感じ? 世話っぽい世話をしなくていいのが楽。「初恋はほっけの味で、失恋はコーヒーの味」とか言ってた→「ほっけ」という言葉を教えたら。「人間になったらやってみたいこと。山もりのとらふぐを、30分以内で食べきりたい」→「とらふぐ」を教えたら。
会社の友達に、桃をもらいました。山梨の桃。関東で生まれ育ったので、桃といえば、桃色です。ところが、岡山出身のrにとって、桃は白桃。ひたすらクリーム色というか、白い桃を指します。小さい頃、「ももいろ」が、どうしてピンクなのか、理解できなかったそうです。rにとっての「ももいろ」は、白桃のあの色だからです(余談ですが、rはまた、『水戸黄門』の「越後のちりめん問屋」を、「ちりめんじゃこ」を売っていてそんなに儲かるんだーと思っていたそうです)。
嫌いな人から物をもらったらどうしますか。今までに心から嫌いになった人は2人いました。初めて嫌いになった人から、缶ジュースをもらったことがあります。正確に言うと、くれようとしました。でも、私はその人のことがとても嫌いだったので、いいですと言って受け取りませんでした。おまけにその少し前に、彼は私に罪を着せようとしたんだから(そんなことは、もちろん通らなかった)。きっ。ジュース1本でごまかされてなるものか。
妹は高校時代、電車を使って通っていたんですが、朝が結構早く、山手線を始発駅から並んで乗ってたりしました。するとだいたい顔なじみが見えてきたりします。ある時、並んでいるときか座ったときか、知った顔のおじさんが、「いつもえらいねえ。これあげる」と言って缶ジュースをくれたと、それを家に持って帰ってきました。その時期、たしか、毒入りジュース事件が起きていたりしてちょっと物騒だったので、家族でジュースを眺めながら、どうしよう、となりましたが、やっぱりこわいのでそのまま飲まずに捨てました。
28(水)
ルビーグレープフルーツ+レモンの、マーマレード(ジャムじゃなかった)は、おいしかったです。パンが食べられます。もうちょっと甘さがひかえてあると、もっとおいしいと思う。
シャーベット(や、アイス)と、おかゆ、って似ているな、と思った。味が、じゃないよ。
森博嗣『そして二人だけになった』(新潮社)が半分くらい。
サングラス用チェーンは、あまりない。もう夏物が安くなっていて、「おしまい」というような感じなのだ。こまったなー。
夜7時頃、どうにも眠くなって、たまらず少し横になる。深い睡眠。電話で起きた。不機嫌な対応だったかも。
寝ている時に電話をもらうことが何回かあって、そういう時はでも、受話器を取った記憶も、電話で”会話”をした記憶も全くなく、後で言われて知るという状態。そういう時の”会話”は、質問形式で行なわれ、向こうが「〜〜?」と聞くのに対して、「うん」か「ううん」で答えるらしい。で、「うん」や「ううん」で答えられないやつだと、間がのびて「う〜〜ん」となるらしい。聞いているほうは、結構面白いと。
そういえば私も妹が寝ているところに行って、「○○ちゃーん、朝ですよ〜」と言ったり、「今日は何曜日?」などと質問したりして、おかしな答えが返ってくるのを楽しんでいたなあと思い出した。やっぱり、翌朝聞いてみても、覚えてないって言ってた。
超短髪ってことで。
27(火)
「どこでもいっしょ」。昨日寝る前に、ごそごそ設定した。”はるさめ”と名づけた、私のネコ。”ビーフン”より、”はるさめ”かなあ、と。ものすごい甘えんぼー。すねると、「なでてなでて」とまで言う!
現実だったら「あまえるな」を選択するであろうところを、「なでなでする」を選んでいる。そうか、ああいうふうに甘えればいいのか、っていうくらい甘え上手だっ。
見沢知廉『天皇ごっこ』(新潮文庫)が出ていた。「活字倶楽部」も発売してたんだよね。
『オープン・ユア・アイズ』をみたあと、その中にマスクが登場したせいか、安部公房の『他人の顔』を思い出した、とMneさんに言ったら、読み直しているようだ。映画では、そーんなに自分の顔/マスク顔という対比はなかったけど、テーマ的には近いものがあるかな、どうなんだろう。
昨日、みんなでごはんを食べた時には、もりもり食べられた。しかし、肉派の私がお刺身風なのをリクエスト。昼は食べられる。夜は気分次第。朝は食欲がない。朝はこの頃、コーンフレークに牛乳かける、のみ。もうちょっとしっかり食べたほうがいいか、と思い、パンを食べられるようにジャムを買うことにした。ルビーグレープフルーツ+レモン。明日の日記で「超美味〜」と書けることを祈る。
26(月)
帰国したHchi、Hkoちゃん、みなちゃんと会う。相変わらずのテンション。「長ズボン」「アベック」という言葉遣い、妙にうける。でも、私も定規のことを、ものさし、って言っちゃうんだよねー。後半の話題。お風呂のタオルは、家族で一緒か別々か。バスタオルは、同様に、どう使っているか。
ポケットステーション用ソフト、「どこでもいっしょ」を買う。
柴田よしき『ゆび』(祥伝社文庫)を読み終わる。指ってパーツは、怖いことに気付いた。結構すっとばした。ひゅーん。私の苦手なパーツは、あと、おへそ。ひじの内側。などなど。
25(日)
ポケットステーションを買ってしまった。遅かれ早かれ買うんだろうし、新星堂で「本日限定30個販売!」ってなっていて、「もしかして、いま、入手しにくい?」と思うと、ちょっとあせった。はははっ、ミーハーだねー。スケルトンタイプ。
Hchiより電話。「○○ですけど」と言われて「おかえり〜」と答えたくせに、続けて「いま日本?」と聞いたりして、我ながら変なこと言ってると思った。
私だったら、自分が死んだ後に、自分の死について、自分という人物について、いろいろ語られたくない。「知ってるつもり」みたいに、自分の生涯について、他人に語られるなんて、ぞっとする。もし私が自殺するにしても、どうして死んだかなんて詮索されたくないし、想像もして欲しくない。いろいろな「読み」は、断固、拒否したい。私について想像できるものの全てを消して、死にたい。読んだ本、みた映画、きいた音楽、書いたもの、交した手紙、全ての思い出、全ての自分が経験したものを、この世からともに消し去る。絶対に。でも、それができるのは、自分の死期がわかっているときになるんだろうか。あるいは、歳をとってお迎えが近づいたと思ったら、整理しはじめるとか。ころあいが難しい。まだ生きているのに、整理したくないしなあ〜。遺書で、全て捨てるように、としておくとか、かな。
持ち物が少ないのは、やっぱりいい。憧れる。
24(土)
新宿→六本木→中野→東中野という1日。去年買ったサングラス、今年初めてして家を出る。目がとても楽です。チェーンはやっぱり欲しくなる。買おう。
『オープン・ユア・アイズ』@シネ・ヴィヴァン・六本木。破綻してないと思う。こういう雰囲気の話は好き。みおわった後に、疑問を出し合っていると、わかったつもりで話してたのに、疑問が生じてくる。あれれ? どこかおかしい? そういうのを味わえるのが、またいい。トム・クルーズがリメイク権を得たとか。チラシであらすじを読んだ限りでは、あまり面白くないような感じなんだけど、「みた人が寄せた一言」が、ことごとく「夢」や「現実」などという言葉を使っているのが気になっていた。みると、なるほど〜。変に情報を得てみるよりも、まっさらな状態でみるほうが絶対いいと思う。
その後、中野ブロードウェイなどをふらつく。もう何年ぶりだろう、だったし、4階まで行ったことはなかったし、うーん、不思議な空間だ。こういうとこの近くに住んでいたら、散歩が楽しいだろうなあ。歩きながら、KUWAKOさん(晒し餡)の日記を思い出してました(このリンクが、スケート場と「タイ国ラーメン」の場所を当てたプレゼントがわりでも良いですか〜)。
『タンデム』(Mneさんが大好きという)、『サムライ・フィクション』(現代的時代劇らしい)、『春にして君を想う』(するするーっと泣けて目がさっぱりらしい)、みてみたいと思う。『ラン・ローラ・ラン』も面白そうだと思う。7日に書いたMneさんがみた映画は、『グループ魂のでんきまむし』で、彼女の好きなのは、松尾スズキだった。
「包」@東中野というところで食事。靴ぬいで、くつろぐ。おいしい。ギリシアのワインや、牛乳のお酒を飲んだ。カルダモン入り緑茶も飲んだ。
「カウントダウンTV」で'96年間TOP10やっていて、やたら懐かしい。たった3年前なのに。うわ〜。
まつうらのぞむさん(nozomu:)とこの掲示板で知った、「CD売上判別テスト」。38枚。まさか! ありがとう〜。
23(金)
近藤史恵『カナリヤは眠れない』(祥伝社)を読み終わりました。くせ(好きだったんだけど)が薄らいだ分、軽妙さも出てきて、なんだかいい感じ。うーん、もっと読みたい。私もバキバキやっていただきたい。
九州から遊びに来たTmiさん、そしてMneさんと『メイド・イン・ホンコン』@銀座テアトル西友をみに行った。主演のサム・リーは、布袋寅泰とヒラメを足したような顔だった。確かにかっこいいけど。「青春映画」ってことになるんだろうなあ。ラスト近く、ちょっとだれる。過剰な感じ。アンディ・ラウ(エグゼクティブ・プロデューサー)は、やっぱり鼻血が好きなの?
Tmiさんの第一声。「ひゃあ、短い」。「想像してたより短い」。髪。
明日は『オープン・ユア・アイズ』@シネ・ヴィヴァン・六本木。8月第一週に『1999年の夏休み』@渋谷ユーロスペース(『美少年の恋』をみたら、みなきゃかもしれないらしい)。(←間違い。『1999年の夏休み』じゃなくて、『二十歳の微熱』です…)
やっぱり、「夏は夜」だ。
22(木)
『π』は、9:20p.m.に始まるレイトショーのみです。少し早いかと思いながら着いたのが8:40p.m.頃。ところが既に列ができていて、ひまだったので数えてみたら前に20人くらいいました。外まで列が続いていました。社会人というよりは学生、女の子というよりは男の子が多い。一人でみに来ている割合高し?
ただし、カップルもいる。
開場から開演までの時間のみの販売。とはいえ、「プログラム」はなく、売っているのは『πの神秘』と『オール・アバウト「π」-PI manual』(アーティストハウス)(この間買ったやつだ)やら、サントラなど? Tシャツは売り切れでーす、と言っていた。
始まっていきなり「うぅ、数字の夢みそう…」と思う。すぐに、そうでもないか、と思いなおす。映像はモノクロ。頭痛もちの私には、ちとつらい映画でした。だって、頭痛の描写が〜。動体視力を試されてるのかあっ、ってくらい振り回されて、ぐらぐらにされて、本当に軽い頭痛を感じ、主人公と同じように電話のベルにイライラした。画面が私に迫ってくるよ〜。
映画が終わって、「あの場面みた? ほら…」というシーンでは、私は目を閉じていた。危険信号が作動して、「これは、みたらこわいですよ」というのを感じた時には目をつぶるようになってます。でも、たぶん、私以外の人には大したことない場面です。たぶんたぶん。
これが「カルト的」っていうことなのかなっ、と思ってみた。音楽も耳に残る。
Mneさんは、「すっごいおもしろかった!」と手放しで喜んでいました。
江國香織『神様のボート』(新潮社)を読み終わる。
山本容子『ルーカス・クラナッハの飼い主は旅行が好き』(中公文庫)、瀬戸川猛資『夢想の研究』(創元ライブラリ)、近藤史恵『カナリヤは眠れない』(祥伝社文庫)を買いました。
21(水)
渋谷シネマライズで『π』をみてきました。めちゃ混み。また明日。おやすみ。
20(火)
香港映画(ビデオ)『プリズン・オン・ファイアー』、TSUTATAに1本しか置いてなかったんだけど、なるほどな、という出来栄え(?)
素手で戦うチョウ・ユンファを見たのは初めて。今市子『砂の上の楽園』を読む。うまいなあ。
「ファイ」という香港映画(というより、香港スター)を扱った雑誌や、『アンナ・マデリーナ』のパンフを改めて読む。写真で眺める『美少年の恋』のジェット役、スティーブン・フォンは、映画での危険な香りがあまり出ていない感じ。まだいくつか映画に出るようで、ウォン・カーウァイ監督とは2つ契約。1本は、キムタクや竹之内豊も出るって言っている。知らなかった。
逆に、『アンナ・マデリーナ』の映像は確かにきれいだったけれど、写真でみるほうが美しく感じるのはなんでだろう?
新潮文庫の「100冊」のうち2冊買うともらえるという、携帯ストラップ。携帯もPHSも持ってないけど、欲しい。使い道はもう考えついた。でも、2冊は何を買おう。
19(月)
「ちょっと風邪気味で」と言うと「ハラ出して寝てたんだろう」と言われた。2人から。なんでよ!
もうちゃんと治りました。
岸本葉子『旅はお肌の曲がり角』(講談社文庫)を読み終わった。電車の中で読んでいると、にやにやしてないか気になってた。
香港映画(ビデオ)『アンナ・マデリーナ』、最後はさらっと流して終わりかも、と思ってたのに、ちゃんと丁寧にまとめていて良かった。丁寧って大事です。ポスターにも記してあったコピーは、「君に恋を伝えよう」。「伝えるか伝えないか、それは生き方の違い」、か。私の場合は、まあ、どうでもいいでしょう(僅差で読んでしまった人がいたら、忘れて)。ただ、ストイックなふるまいをしている人を見るのは好きです。
18(日)
SMAP『(012) VIVA AMIGOS!』をききながら、アイロンをかける。知らずにふんふんふん、とメロディー追ってる私。悪くないなあ、これ。
昨日。スケート後、Mneさんとの待ち合わせ時間まで中途半端に時間があくので、一緒にレッスン受けている人と遅い昼食を食べる。彼女は、ここ最近、駅からスケート場までの道にある「タイ国ラーメン」にはまっているというので、私もそれを食べたかったのです。トムヤムラーメン、美味。
あと2時間。ふらふらしていたら時間になった。原宿駅で待つ。人を待つのがこのごろ楽しい。いろんな人を眺める余裕が出てきたなあ、と思う。湿気さえなければ、言うことない。表参道を青山方面へ向けてそぞろ歩く。眼鏡屋さん(LUNETTES du JURA)をのぞいたり、ビーズのお店をのぞいたり。ビーズのお店では、見本を持っていくと、その材料と作り方を教えてくれて、その場で自分で作るようなシステム。お互い「不器用だからねー」と、見るだけにした。編み物エピソードを話したら、ウケられた。
「シネシティ」へ。1Fは洋画、2Fが香港映画。パンフ、ポスター、ビデオ、CDなど、グッズがいろいろ置いてある。映画は8時すぎに開場なので、軽く食事をすることに。
デ・プレ カフェ。オープンカフェの形態とはいえ、2Fのベランダにテーブルが10くらいという感じのとこで、裏通りにあるので静か。外にいるのに、外という感じがあまりしない。でも、風が吹くと「いい風だなあ」と感じられたり、夕方から夜になってく様子がわかるのがやっぱり外らしく、いいな、と思った。
「お客さんがおしゃれだよね…」「新宿とか池袋と違うんだよね…」と、なんだか幸せで嬉しくておのぼりさん的な、ふわふわした気分。
今回の目的地は、青山スパイラルホール、「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」。香港映画を2つやるので、そのお誘いを受け、この土曜日上映の『美少年の恋』におつきあいしたのです。木曜日にやった『洪興十三妹(ポートランド・ストリート・ブルース)』は、『古惑仔』と関連づけて作られていたようで(だって、『古惑仔』に出てくる十三妹が主人公だもんね!)、それをみているとわかる面白さもあったようです。映画自体も、すごく良かった、とのこと。
待っている間、後ろの男の子2人組の会話が聞くともなしに入ってくる。片方は良く喋り、片方は静か。喋るほうが「高校の時付き合ってた子は…その頃まだ女の子が好きだったから…書記をやってたんだ」というのを聞いて「そうなんだー」と不思議な気持ちになったりしたけど、「今年学生最後の夏なんだから、思い出づくりしようと思わないわけ」と言ってるのが聞こえると、うわはは、恋人どうしの会話なんて、どこも一緒だなあ(私はそんなこと言わないけど)。映画が終わった後も、ちょうど前に彼らがいて、喋る方がやっぱり「もっと感想言い合おうよ」とか言ってる。ほほえましい。
『美少年の恋』。映画は、並んでいる間の不快感(時間が押してなかなか入場できず。蒸し暑いところ長蛇の列。この映画のチケットは売り切れたという)を忘れるほどの良さでした。ジェット役の男の子が、堂本光一と全盛期の岡本健一を足したような、危険な香りぷんぷんの見事な美少年で、かたやもう一人の主人公であるサム役の男の子も、昔のアンディ・ラウに似てるという、とにかく絵になる図でありました。しかし、そんなこたーどうでも良い。この丁寧なつくりに感嘆。こういう題材の映画は、手を抜いて作ったらどれほどひどいものになるか、というのは想像がつくのだけど、「そんな狭い世界で人間が絡まるものか」なんていう、ちょこざいな疑問を、軽々と納得させてしまうくらいの丁寧さがあったと思う。ナレーションは、ブリジット・リン。
友情と恋に境界線なんて、いったいどこにひけばいいのだ、引かなくてもいいじゃん、なんて途中まで思ってた。でもでもっ、あー、やっぱりこれを恋を呼ばずになんと呼ぶ?
ジェットがサムと家族ぐるみの付き合いになって、ある時、サムが不在の時に、彼のお母さんだけがいるところへ遊びに行く。サムがいない家がどんなものか、感じてみたかったというその場面、視点で、わかるなあ、と思って泣く。最後は…うーん、いろいろ意見はあるけど、それでも、彼を見ていてそれならばいいか、って思い、やっぱり泣けてしまうんだ。
映画終了後、拍手喝采。監督とサム役の男の子の舞台挨拶あり。監督が描きたかったことが3つ、1番目にあげたのが「Fallin' Love」である、ということに、強くうなづいてしまったんでした。評判になって、改めて日本で公開されるといいのに。原題自体も『美少年の恋』のようです。
スパイラルホールから、映画の感想を言い合いながら歩いていたら、原宿まですぐでした。夏の夜の散歩は、本当に気持ちがいい。
「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」に、上映映画のストーリーも載っています。
99/11/4、2度目をみにいきました。そして00/04/03、3度目。
16(金)
髪は毎回同じ人に切ってもらってるけど、微妙に違うと思う。前回は、ちょっとぴんと来なかった。でも、今回はすごく好き。首の周りにタオルを巻くときに、服の襟が見えたらしく、「あ、OZOCだ。好きなの?」と言われる。「うん、シンプルなのが好きだから」というと、「アーペーセーは?」と聞かれ、「うーん、知りません」。彼の口から「OZOC」なる単語が出るとは。
買いました(とりおき)。
京極夏彦『百鬼夜行』(講談社ノベルス)。誰かが読むだろうから買っておこうかと。
江國香織『神様のボート』(新潮社)。「小説新潮」でとっかかりを読んだらあまりのれなかったんだけど、どうだろう。
柴田よしき『ゆび』(祥伝社文庫)。「押してはいけないボタン」があったら、押したくなるなあと思って。
P・D・ジェイムズ『人類の子供たち』(ハヤカワ文庫)。SFっぽい設定でなければ読むんですが。しばらく置いておくと思う。
別冊文藝「J文学…」(題名失念)(河出書房新社)。J文学って呼び方、あまり格好良くないと思いながらも。
忘れてた。近藤史恵『カナリヤは眠れない』(祥伝社文庫)。
「ELIO」の写真だけで私満足、というのは嘘で、デザートが食べたいです。>りなりなさん(Welcome to Rina's Room) 関係ないけど梅酒買いました。梅酒はロックだよねっ。飲んでみたけど、あまりおいしくないよ〜。ああ、おいしいお酒が飲みたいなあ。
とうとう『アンナ・マデリーナ』、嬉しい。そして、『プリズン・オン・ファイアー』、週に一度はチョウ・ユンファ。
明日は夜、映画よっ!
「動物占い」、私の知っている範囲の言及では、みーんなばらばらなので、とっても面白いです。メールの最後に「狼より」って書いたのが、我ながら気に入っている。くふふふふ。なんか赤ずきんちゃんの狼にでもなった気分で、石つめられそうだけど。
15(木)
明日、髪を切る。あーあ。この、あーあ、という表現に、コンプレックスの気持ちが含まれていると思いねえ。私の髪型の歴史は、肥大するコンプレックスとあきらめの歴史。
14(水)
XIさん(South China Sea
News)、『古惑仔』のビデオは日本でも出ています。今のところ、4本。結構好きで、全部みました。「5」が出たらみます。台湾帰りのコハルが格好良い。イーキンも、悪くないです。しかし、なんと言ってもチンミー・ヤウのお色気がいい、なーんて。"M.C."!
What's it? (真ん中以下が最初の記事です)の考察、もっと反応あると思って楽しみにしてたのにー、と反応した私は思った。
上田さん(YES EYE SEEK)に教えていただいた、「動物占い」、私は「変わり者一匹」狼。「また言われた」と思ったこともあれば、「全然当たってない」ということもあり。占いとはそういうふうに楽しむものだよねっ。「狼」は「地球グループ」なんですが、そこに、「携帯電話は自分のペースが守れないのでなるべく持ちません。」って書いてあって、これはうん、当たってる。そのとおりだ。これで遊んだ人は、言及するよーに(人のをみるのは楽しいから)。
岸本葉子『よい旅を、アジア』(講談社文庫)を、やっとこさ、読み終わった。時間がかかったのは、内容のせいじゃなく(だって、楽しんだ)、私側の問題。
買った本。
「夢丼」Vol.4(旺文社)。尾崎翠が載ってたので、中身も見ずに買ったけれど、うーむ、まあ、買わなくても良かったかも。
古川剛『Lego MindStormsパーフェクトガイド -ロボット開発キットで遊ぼう!』(翔泳社)。いいなあ。眺めてるだけで、わくわくする。
「ELIO」Vol.14、特集「お酒の時間」(日本放送出版協会)。なんで私、お酒ものに弱いんだろう。詳しくもないし、そんな飲むわけじゃないのに。
時々連絡を取り合っている、元上司@ただいまCA、から、酔っ払いE-mail。あははは、どうして酔っているってわかるんだろうね、文章って面白いね。会いたいんだけど、なかなか時間が合いません。カメラ好きで、いつかミノルタCLEがいらなくなったら譲ってもらうことになってます(でも、多分忘れている)。
『アンナ・マデリーナ』、新作しかし7泊8日シールがはってあるのを発見。やったー。
髪に関するコンプレックスについて・・・・・・。
よし、今日の日記は普通。
13(火)
なつかしいものを読むともなしに読んでいて目に留まった言葉。
「恋は愛らしい花であり、友情は甘い果実である」
じっくり読むとそれほどでもないけど、ぱっと見、いいと思った。出典不明。
昨日の。でも「思い出話」って言う私は残酷でしょう。
12(月)
思い出話。
大学で、「美術」という授業を取った。絵を描く友達がいて、ある時、先生に「こういう(授業で習っているような)勉強をするには、どうしたらいいんですか」って質問をしていた。友達は、ちょっと近寄りがたいような人で、というより、私はどう近づいたらいいのかわからなくって、彼女は世の中を愛しているのか愛していないのかわからないような感じで、とにかくでも、好きなものを内に秘めるような人に思えた。そんな彼女の「情熱」を、その時初めてみた気がした。ああ、彼女、こういうことがやりたいんだ、って思った。先生は病弱な人で、休講もあったり、顔色が真っ白だったり、なんか心配になっちゃうような人だった。レレレのおじさんみたいな感じで。彼女の質問に先生は、いろいろ答えていたのだと思うけど(少し離れていたので、良く聞いてなかった)、開口一番「こんなことやっていたら、自分みたいになっちゃいますよ」ってことを、にこにこしながら言ってたと思う。 卒業後、集まろうという声を掛けたときに、一番最初に連絡くれたのが彼女だった。そのことを自殺のニュース聞いた時、真っ先に思い出した。形見にセリーヌの『夜の果ての旅』の上巻をもらった。お母さんに「あなた、それは、とてもくらいくらい話よ」って言われたにも関わらずそれが欲しかったのは、本にかけているカバーの内側に、彼女の自筆で、フランス語で何か記してあったから。ずっとそれを何だろうと思っていて、2年くらい前かな、とうとうそれが何だったのかわかりました。 ランボーの詩。「黄金時代」。Âge d'or.
11(日)
あれから夜中に『コルチャック先生』をみた。コルチャック先生のことは、名前とやったことくらいをなんとなく知っている、という程度でした。最後をああいう終わり方にして、でも字幕はああなのだという、あのギャップが何とも痛い。余計痛いよなあ。でもほかになんて言ったら?
昼間1:30から1時間、日テレでSMAPの特番をやっていたので録画。新曲『Fly』のプロモビデオ&メイキングをやるとなれば、録るしかないじゃないですか。この間初めてみたのは、ショートバージョン、今回放映したのは、ミドルバージョンでした。やっぱりかっこいい。映像も彼らも。
なんとなく読み始めたニェムツォヴァー 栗栖継訳『おばあさん』(岩波文庫)が、それでも半分くらいまで来ていた。ストーカーエピソードみたいのがあった。おまけに悲劇。でも、全体的には淡々。心の清い人の話だね・・・。
でも、なんとなく中断して、九州の友達Tmiさんが貸してくれた、高瀬由美子『香港電影天国』(ぶんか社)を。香港スターのインタビュー集などなど。馳星周(周星馳ではなく)や富田靖子も登場。続けて、岸本葉子の『よい旅を、アジア』(講談社文庫)を、つらつら読んでいる。この程度の読み物が、今は心地良い。
以前、一番手にとりやすいものから、本>映画(ビデオ)>音楽と書いた記憶がありますが、最近は、本の位置が落ちてきている。今、なにが読みたいのか、良くわかんない。読みたいのかどうかも、わかんない。
さえない気分。書かなきゃ良かった。あるいはこれを、載せなきゃいいのか。載せるけど。
10(土)
スケートを終えて、神田神保町界隈で待ち合わせることにした。高田馬場からお茶の水、あるいは神保町まで、どうやって行こうか。JRより地下鉄のほうが好きなので、結局、東西線と半蔵門線を使うことにする。高田馬場−九段下経由−神保町。この間行ったばっかりの岩波ホールから、電話をする。こうやって待ち合わせをする時に相手が電話を持ってると確かに便利。でも、自分は持つ気、さらさらない。
目的地まで、地下鉄をどう乗り継いでどう行こうって考えるのって楽しい。ただ、地下鉄サリン事件のあとは、さすがにちょっと気が滅入りました。あの日は月曜日で、朝のMTGに出るために別の場所にいた。そこから赤坂へ帰って来るなり「大丈夫だったっ?」と聞かれ、事件を知ったんでした。そういえば千代田線の中で、ずいぶんうるさくアナウンスが聞こえてたなあ、と。「不審なものを見たらどうのこうの」という。半分寝てた。
いつも通りの電車に乗っていたら、あるいは危なかったのかもしれない、と思うとさすがに怖い。まー、私がいつも乗ってた電車は、それより10分くらい遅いやつだったのですが。
さて、神田神保町をうろうろして、最後は「李白」でお茶。ここに来るといつも、日本的情緒っていいなあと思う。
古川剛『Lego MindStormsパーフェクトガイド -ロボット開発キットで遊ぼう!』(翔泳社)という本に、目をひかれた。レゴで作ったロボットというの? うわあっ、なにこれなにこれ欲しい欲しい、と強く思ってしまった。でも、このキット、今、手に入りにくいとか? いやあ、月曜日に本だけでも手に入れておこう。
『誰かがあなたを愛してる』。題名だけは知っていたので、すごく昔にはやったんだろうな、という記憶はある。しみじみいい映画。あの、渡しあうものって、まるで「賢者のおくりもの」。普通はここでカムバーックだよなっ、と少し期待してたのが"裏切られた"あと、実はもっともっと美しく感動的な形をみせてくれたっていうのが、なんともにくい。泣いた。しかし、ビデオのいいところは、いけすかないヤツに悪態つきながらみられるところだねっ。ぼんぼんはひっこんでなっ、とか、けっ、いまさら何言ってんだよー、とか、ガラ悪く楽しめます。
9(金)
外食。甘いものも食べた。コーヒーを飲んでいるのに眠くなった。たったあれしきのお酒で?
ショック。
『アンナ・マデリーナ』を手に取っては置き、ぐるっと一周しては悩み、最後の最後までどうしようか考えて、やっぱりやめておいた。3泊4日にすればいいじゃない、ああ、私ってケチ。結局、『誰かがあなたを愛してる』(チョウ・ユンファが出る)と『コルチャック先生』(顔に惹かれて。私ちょっとおじいさんフェチ入っているので)。なんなんでしょう、この組み合わせ。
これには理由があって、香港映画棚と向かい合わせが、イタリアやフランス以外の棚で、後ろを振り向けばある。それで、ついつい眺めることが多く、こうなった。この間6/28にみた、アイスランド映画の『Cold Fever』も、4/11にみたイラン映画の『友だちのうちはどこ?』も、その棚にあったのです。でも、今になって、チャウ・シンチーがバカなことをするはちゃめちゃなやつとか、チョウ・ユンファがドンパチやるほうが良かったような気がしてきた。
8(木)
時計を持たずに人と待ち合わせするのは、難しかった。お店や駅で時計を探して、待ち合わせ時間までを過ごす。2日ぶりに時計をしなおして、ほっとした。そんなに好きな時計じゃなかったはずなのに、なんだ気に入ってるんじゃん、と思ってしまった。ふん。
誘われて、ダリ展@新宿三越南館へ。写真が面白かった。外国の男の人が funny,funnyと言いながら笑ってた。写真のポストカードがあれば買ったのにね、って言いあった。誘ってくれたのは、「不思議な距離感を保っている」と私が感じている女の人。(多分)お互い嫌いじゃないのだけど、いま一歩踏み込めなくってっ、って、まるで、まるで・・・片思いでもないしなあ、つきあいはじめって感じ、でもないしなあ。ああ、好きだと言わずにつきあっているような感じ・・・、でもないか。やっぱりこの距離感は不思議だ。『CUBE』みたって言ってた。
村山由佳『海を抱く』(集英社)を買った。どうも見限れずに買っている人。惰性と自分で知りつつも、乗りかかった船(?)、ずっと買っていくような気がする。
東京海上の室井滋ってかわいい。ウロタエルトコロが。
ところてんのどこがおいしいんだろう。ところてん、トコロテン、心太。食べたことないけど。すっぱいなんて、ぞっとする。かといって、(関西の)甘いところてんもなあ。くずもちは好き、でも、くず桜は好かない。
7(水)
仏滅だけど、新しい服をおろした。七夕のほうが勝った、わけではない。だって別にデートじゃないし。
映画『尾崎翠を探して』@岩波ホールに、友達と。香港映画好き&平田オリザのお芝居に一緒に行った人です。今後Mneさんと記そうっと。席は結構うまってました。白石加代子って迫力〜。柳美里の妹、柳愛里が出てた。「町子」イメージに近し。「第七官界彷徨」の映像化をみて、へーっ、こんな場面あったっけーと記憶をたぐり、それが本当ならやっぱりすごい話かも、と思う。でも、一番最初と最後のシーンの意味ってなによ。導入にしては、あまりにもちゃちい。それに「説明的」だっ(平田オリザの『演劇入門』が頭を巡ったんでした)。
しかし、タイ料理を食べながら盛り上がったのは、「もし私たちが老人ホームにいたならば」、「筆まめじゃない私」、「カルトな毎日」、「香港映画」などなど。彼女、昨日、中野の映画館(60席くらいの)で、なんとかかんとか、っていう映画をみて、その中に******っていう人(名前も名字みたいな人)が出てきて、その人のすっごいファンだという話。その中でどうしようもない役やっていて、実際の彼自身も変わっている人だというけど、「私は貢いでしまうかもしれない!」って言ってた。ひゃあ。ちなみに彼女、結婚してます。
「今度会うときは、髪、また短いですから!」と言ったら「え〜っ、もう切るの?」。
6(火)
昨日、ばかなことを書いている。「月曜日は荷物が重い。何も持たずに家を出た」だって。私の場合、本やウォークマンを持って出ないと何も持ってないことになるようだ。
新しくものをおろすときには、日がいい時が嬉しい。というより、そういう日を選んでしまう。明日は仏滅か。赤口ならまだしも・・・。困った。
書くものに気持ちをなるべく出さないようにするなんて、やっぱり難しいと思う。読み返してみると、気分が落ちている時が普通に見えて、嬉しい時のほうが変なこと書いているような気がする。あるいは、まんまぼかして書いているとか。嬉しいことも、書かないと忘れちゃうし。
5(月)
外に出て、季節がどっちに向いてるのか一瞬わからなくなった。そうでした、まだ夏でした。これからまだ明るい夕方が続くのだ、良かった良かった。冬の夕方ほどさみしいものはないじゃん。
尾崎翠『不思議の国のララ』(メタローグ)を買いました。解説が島田雅彦。どうしてだろうと思っていたら、『優しいサヨクのための嬉遊曲』は、「彼女から受けた影響を形にした」ものなんだそうです。私は『優しいサヨク〜』のほうを先に読んだんだけど、尾崎翠を読んでも彼の作品は思い出さなかったなあ。このメタローグから出ている「パサージュ叢書」、これまでに、岡本かの子、坂口三千代も出ていて、今後、田村俊子、武田百合子、林芙美子、野溝七生子が出るようです。武田百合子にちょっと興味あり。
月曜日は荷物が重い。何も持たずに家を出た。たぶん、電車の中で考え事をするだろうと思ったので。そのとおりだったんだけど、家に帰ってきた今、何を考えていたのかはもう忘れた。
雨が降ってる。長い傘を持って出たのに、行き帰りのじゃまになっただけだった。でも、なんで今ごろ降るんだよーとは思わずに、もっと降れ降れーって感じだなあ、今夜は。気持ちが落ち着く。
髪型の短いのは、そろそろ伸びてきたなーと思い始めた時と、ああもう切らなくちゃ! 切りたい! と思うようになる時、その期間も短い。
あ、そうだ、松田聖子の『赤いスイートピー』には、続編がありましたね。題名忘れた。
スペイン映画の『オープン・ユア・アイズ』って、これから劇場公開だったの? 「シネ・ヴィヴァン・六本木」かあ。
腕時計が止まってしまった。
4(日)
昨日も3時頃寝て、すごくたっぷり寝たような気分で目が覚めると10時過ぎ。体内時計は7時間で目が覚めるようにセットされてるようだ。天気が良いので布団を干した。うわーい今日の夜はふかふかでいいにおいの布団だー。
散歩した。歩きながら考えた。「夏は夜」かー。試しに「春はあけぼの・・・」と暗唱してみたら、その段はできた。「夏は夜・・・蛍の多くとびちがいたる」、間が出てこない。「秋は夕暮れ」? 冬は・・・朝だっけ? あー、もうあとは全然だめだ。他になんか思い出してみる。「祇園精舎の鐘の声。諸行無常の響きあり」。「ゆく川の流れは絶えずして・・・」。なさけない。
散歩の結果買ってしまったもの。
CD。SMAP『(012) VIVA AMIGOS!』(ビクターエンターテインメント)。
本。ロバート・バーナード 浅羽莢子訳『暗い夜の記憶』(教養文庫)/スタインベック
大門一男訳『二十日鼠と人間』(新潮文庫)/ガルシア=マルケス 鼓直訳『族長の秋』(集英社文庫)/各務三郎編『世界ショートショート傑作選1』(講談社文庫)/武田百合子『日日雑記』(中公文庫)。
CD買うときに、華原朋美の『storytelling』を何となく手に取ってみた。裏返すと、小室哲哉と彼女の、向かい合ってにっこりの写真。その写真が良いもんだから、余計痛々しく感じる。せつないなあ。
なあにー、鈴木あみの新曲「Be Together」って、TM Networkのカバーじゃないの? 彼らのアルバム『humansystem』(1988)に入っているよ〜。
レピシエから封書。何年か前から、毎月「レピシエだより」というのが届いてる。webページ上でも内容が見られますが、封書でもらうと「今月のお茶」がおまけに付いてくるので、得といえば得です。もともとここは、マリアージュフレールからの独立組が作ったらしく、あちこちに店舗出して急展開してる(商品展開も似ている)。商魂たくましいところがなんだかなー、だけど、まあ、カタログみてる分には楽しい。99年6月付最新のにも、200種類あまりが載っているので、こういうのが好きな人は連絡してみてはいかがでしょ。
先週の火曜日に、九州の友達から本などがたっぷり届いた。ダンボールに入ったまま、少しずつ取り出しては楽しんでいる。つまり、全部をきちんと外に出していない。まだ未知のものがあるという、この宝箱みたいな楽しみ。底のほうに映画『アンナ・マデリーナ』のパンフを発見。とてもいいパンフだなあ。バッハの「メヌエット」の譜(アンナ・マデリーナ=アンナ・マグダレーナ)。教会の中のたくさんのろうそく。主役3人のインタビューも載ってる。レンタルビデオではまだ新作扱いなので、7泊8日になったらすぐにみたい。
箱の中から取り出したるは、田村由美『神話になった午後』(小学館フラワーコミックス)と今市子『GAME』(一水社)。前者、あの『BASARA』の田村由美の、昭和61年に出たもの。タイムスリップもの独特のせつなさがあるよな。『GAME』のほうは、もう、今市子ならではのテンポで限りなく楽しい。
3(土)
間違えた。『プリズン・オン・ファイアー』ではなく、『大陸英雄伝』(監督:ジョン・ウー。チョウ・ユンファだけど)でした。ただいま夜中の2時をまわりました。
なんだこの大ボラ吹きは! と、しまいには笑いが出てくるほどのあっぱれ懲りない女。それが次第に顔つきまで変わってきて、あれあれ、この女優さんってすごい。戦いの場面、今回はスローモーションじゃなく、火を噴く速さもあり。しっかし、場面のリフレインさせながら、一つは絶望させといて嬉しがらせ、もう一つは期待させといてあきらめさせるなんてさ。やっぱりひどいね、ジョン・ウー。でももう慣れました。
おやすみー。
今は夜。上記に付け足し。原題は『和平飯店』。「飯店」ってホテルでしょ、『大陸英雄伝』じゃなく『和平飯店』のほうがピタッとくる内容でした。
『楽園の疵』、これってどうすればいいの。つまりは、わかりませんでした。映像はきれいっていうのはわかる、でも、話がわからないので、逆にきれいな映像にも飽きてくる。愛の不毛? 不毛な愛? 興行的には大失敗、評価もわかれた、って知りました。
緒川たまきのSK-UのCMをみて、この喋りかたいやだ、と思った。姿形や雰囲気は好きなのになあ、喋りかた直してお願い。下手すると「勘違いの人」って感じよー。
2(金)
この間、「書かない」って書こうかと思って、すぐにそれが矛盾なのに気付いた。それで結局、あのような簡単な「日記」。書くべきこと、書かなくてはいけないことはないけれど、書いておきたいことはあるのかも、と感じる。1日の中でなにかしらメモしときたい事柄がある、不思議。
北村薫編『謎のギャラリー 特別室V』(マガジンハウス)。数日前、田村由美『BASARA』26(小学館)。27巻まで出るそうです。どちらも外伝。
やっぱり香港映画を2つ借りてきた。『楽園の疵』(またもや監督ウォン・カーウァイ)と『プリズン・オン・ファイアー』(チョウ・ユンファがみたかったので)。
SMAPの『Fly』のプロモーションビデオ、もう一度みたい。物語じたてになっていて、あれにはしびれた。プロモーションビデオばかりを流しているチャンネルってありますよね、あれがみられたら楽しいだろうな。そんな時間があるのかは、別にして。
電車の中でドア近くに立っていたら、(同じドアの)反対側に、ギターを持った男の人。それが2度。ああ、今日はギターを持った男の人の日でした。
1(木)
やっぱり、一行目にいきなり「病院」という単語を持ち出したのはいけなかったように思います。すみません。おそるべし一行目インパクト。
この話は「ばかだなー」と思って読んでください。よろしくです。例えば、友達と一緒にいて自分だけ転んだ時に、げらげら笑って欲しいのと一緒です。
心境の変化の話。ほうっておいても大丈夫だろうけど、長引くので、さすがに病院に行ってみたくなりました。悪い病気じゃないだろうと半分は思いつつ、半分くらいは、死ぬような病気だったりしてーと、考えてみた。これが、そもそもの間違い。想像はどんどん膨らむ。あと半年と言われたら、どうしようかな。別にいいか。好きなことして暮らそう。とはじめは思ってた。ところが、私がいなくなったら確実に悲しむであろう人の顔がいきなりパッと浮かんで、どんなに悲しむだろうと想像してしまった。そしたら、じわーっと涙が浮かんできて困った(仕事中に考えてたので)。この時は「死にたくない」という気持ちではなく、相手が悲しむことがとても悲しかった。
さて、病院に行って、レントゲンをとって、先生がそれを眺めて沈黙してる(長く感じたんだ、これが)。私もそれを眺めながら、「このうすぼんやりした黒いもわもわは、なに!」って激しく動揺しちゃったわけよ。この時初めて「ああ、死にたくないっ」と思った。
「黒いもわもわ」については言及されず、私も質問しなく、大丈夫そうですねー、だって。一週間分の薬をもらって、飲んでいる今、だんだん良くなってきました。
しかし、薬はどうして痛いところがわかるんだろう。痛みを麻痺させてるだけなのかな。謎だ。
私が不治の病になったら、絶対に告知されたい。そしたら「もっとやりたいこと」をする。今も、したいことをしている生活だけれど、それ以上にしたいことをして死にたい。でもねえ、こうも思う。いつか死ぬとわかってるくせに、すごく先のような気でいて(そんなのわかんないのに)、「もっとやりたいこと」は、あとのばしにしている。「あなたはいついつに死にます」って宣言されて初めて動くのも、なんだか悔しい気がするね。
0時を境に記憶がリセットされるわけはなく、昨日が今日に続いてて今日は明日に続いていると当たり前に思ってるけど、「記憶がある」ということは、結構不思議で重要だと思う。一番ありがたいのは、そのことだったりして。
森絵都『つきのふね』(講談社)。