記事No | : 1955 |
タイトル | : Re: ファンタジー・・・。 |
投稿日 | : 2013/03/23(Sat) 09:03:18 |
投稿者 | : 桃青 |
さて、「お母さんは、あなたが認知症で苦しまないように、あなたの代りに認知症になってくださった菩薩なのです。」
と、私に話してくださったかたも、認知症のある親の介護の経験のあるかたです。
親御さんは亡くなられて今年三回忌ですが、介護の最中にはそんなことは一言も口にされず、時には異常行動の後始末に腹を立てておられることもありました。
しかし、このかた男性で奥様もいらっしゃいますから、実際に手を汚して世話をされた殆どは奥様ではなかったかと思われます。
家庭内で時に御夫婦で対応を巡って、激しいやりとりもあったのではないか、と、なんとなく伝わることもありました。
それでも夫婦協力して修羅場を乗り越えてこられたのですから、私には手を汚して御世話して来られた奥様がそんかたを守る菩薩様に見えます。
亡くなられて三回忌を迎えるという年月が、ある時「親は私の代りに認知症になってくれたんだ。」という転換点を、そのかたに与えたのでしょうが、できれば正気を失った親への困惑、嫌悪、怒り、愛憎が、一瞬に「菩薩だ!」と転換したその時の体験をお聞きしたかった。
それにしても、以前にも書いたカウンセラーもそうですが、なぜ、生きているうちに「それ」に気がつかないものなのでしょうね。