私自身、個人的にはまったく気にしていません。気にしたい人は気にすればいいし、そうでなくても全然かまわないと思います。気にする方は、設計の初期の段階で設計者にその旨を伝えて下さい。でないと設計が最初からやり直しになります。最初にそのわかれば、ひとつの条件として設計を進められます。
図面の中にはそれまでに建主さんと一緒に考え、決定してきたことが詰まっています。プランができてから風水師(家相見?)に見せるのは疑問です。有名な風水師は?十万もお金を取ります。大金を出したらその言葉を聞かないわけにいきません。設計者としては、何ヶ月もかかってお客さんと考えてきたプランを簡単に直されるのはたまりません。その後は何の責任も持たないのに…。結局設計はやり直しです。
そもそも風水・家相は中国の南東の方の考え方。個人的な考えでは、風水というのは科学のない時代の設計方法論ではなかったかと思います。現代の日本にも通ずる考え方もあるし、そうでないものもあると思います。例えば風水では気が抜けるといって中庭は嫌われます。過密都市部では有効なプランニング手法なのに。でも同じ中国でも南西部では中庭型の住宅があります。あと、イタリアのポンペイにも中庭型の素晴らしい住宅の遺跡がありますよね。どうしてなのか、理由をキチンと考えたいものです。
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