神経症
精神疾患、心の病気は身体の病気とは異なり、それぞれ独立した病気ではなく、明確な区別があるわけでもないのです。病名、疾患単位ではなく疾患概念として考えるべきです。人によって症状・程度もいろいろですが、症状が1つだけという人もいません。ある程度、典型的な例やパターンがあるので、便宜的な名称として診断名、病名をつかっているに過ぎません。
不安神経症(全般性不安障害)、強迫神経症、抑うつ神経症などの神経症に限らず、精神的な病気の場合は、ある一つの特定の病気と決めることは困難で、むしろ不適切であり、医師や病院、地域によっても診断が異なることがあるのは、ある程度、当然のことですが、精神科医によっては明らかに間違ったとらえ方や、甚だしい誤診をしている場合も少なくありません。
また、パニック障害、対人恐怖症、会食不能症、吃音症症、視線恐怖症、赤面症(赤面恐怖症)、なども神経症ということができますし、神経症の方は、多かれ少なかれ自律神経症状も伴っているのが普通で、神経症の方は同時に自律神経失調症ということもできます。
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