チック症(トゥレット症候群)とは
自分の意思とは無関係に起こる、体の動き(運動チック)や、発声(音声チック)のことをチックと言います。チック症という一群の精神疾患のうち、運動チックだけでなく、音声や行動の症状、汚言症を主体として慢性の経過をたどるものをトゥレット症候群とも言います。
多くの場合、小児期に発症し、ストレスなどにより軽快・増悪を繰り返しながら慢性的な経過をたどります。
軽度のものを含めると、チックは比較的ありふれており、厳密に言えば、どんな人でも緊張を強いられるときなど、軽微なチック症状が出ることはあり、いわゆる「口が悪い人」、というのも汚言症のうちと言えます。ある程度、症状がはっきりしている人は1%程度と、決して少ない病気ではありません。他の緊張症(神経症)と同じく、普通の人にはない症状があるのではなく、誰にでもあることが酷く出ており、障害や問題となるものです。
男性が多く、女性のほぼ3〜4倍。わずらった有名人としては、ビートたけし(北野武)、石原慎太郎などが有名です。
患者にとっては、症状内容から社会的な不利益を生ずることが多く、二次的な問題として自己評価が低下し、抑うつ的になることがあります。
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