私屋カヲル「少年三白眼」
三白眼な為に人に恐がられてしまう事を悩む主人公・阿久津ヒロムが、「誰もが外見に惑わされないですむようになる世界」を目指して、中学三年生という若さで完成させてしまった「相手の気持ちがわかる機械」。犬が自分を好きな人間を見分けるように、鼻に装着する事によって好意(または悪意)や関連記憶までも読み取れるようになる。
学校をサボってまで頑張ったおかげで完成するのだが、一度だけ役に立った後、同級生の女子・桂愛子によって過って破壊されてしまう。
なお、予定販売価格は五百円。
スゴイよねえ、中3だよ、中3。ハンダとか使って電子工作キットみたいに作ってるんだよ。鼻に着けられるだけのコンパクトさを実現させて、なおかつこの性能。ヒロムが最初の希望通り工学部に進学してくれたら…と思うと、他人事ながら勿体無い限り。
一応人から発せられる「におい」によって気持ちを察しているみたいだけど、見る限りこれも「できるんやから仕方ない」だよな、やっぱり(笑)。 (/1999)