・蘇秦: |
戦国時代、合縦策を倡えた人物。その合縦策とは、南北に連なった趙・魏・韓・燕・斉・楚の六ヶ国が縦(たて)の聯合をして、強国・秦に対抗する策。ここでは、安保法制論議を謂う。 |
・桃源: |
桃花源。世俗を離れた仙郷で、別天地。ユートピア。晉の太元年間に、武陵の漁人が溪流に縁って行き、やがて路に迷い、桃花の林の奥に至ったところ。陶淵明『桃花源記』「晉太元中,武陵人捕魚爲業,縁溪行,忘路之遠近,忽逢桃花林。夾岸數百歩,中無雜樹。芳草鮮美,落英繽紛。漁人甚異之,復前行,欲窮其林。林盡水源,便得一山。山有小口。髣髴若有光。便舎船從口入。初極狹,纔通人。復行數十歩,豁然開朗。土地平曠,屋舍儼然,有良田美池桑竹之屬。阡陌交通,鷄犬相聞。其中往來種作,男女衣著,悉如外人。」や、『桃花源詩』「氏亂天紀,賢者避其世。黄綺之商山,伊人亦云逝。往跡浸復湮,來逕遂蕪廢。相命肆農耕,日入從所憩。」にある。 |
・禮樂: |
統治上(政治上)、民心を制禦するために重視された礼儀と音楽。 |
・逸民: |
隠者。世俗を逃れて隠れ住んでいる人。官につかず、気楽に暮らしている人。 |
・九黎: |
古代、長江流域に居住していた部族で、その長が蚩尤。(原始)漢民族側に立っていうと、兵乱をしかけてきた部族。 |
・蚩尤: |
〔しいう;Chi1you2○○〕黄帝時代の諸侯の名。兵乱を好み、(炎帝と)黄帝に滅ぼされた人。九黎の長。『史記・五帝本紀』に「軒轅乃修德振兵,治五氣,藝五種,撫萬民,度四方,敎熊羆貔貅虎,以與炎帝戰於阪泉之野。三戰,然後得其志。蚩尤作亂,不用帝命。於是黄帝乃徴師諸侯,與蚩尤戰於鹿之野,遂禽殺蚩尤。」とある。金・元好問は『岐陽』詩で「百二關河草不橫,十年戎馬暗秦京。岐陽西望無來信,隴水東流聞哭聲。野蔓有情縈戰骨,殘陽何意照空城。從誰細向蒼蒼問,爭遣蚩尤作五兵。」と歎く。 |
・子: |
あなた。おんみ。第二人称の敬称。 |