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蘇秦論議有感而作



桃源自古尚平和,
禮樂逸民永止戈。
水遠山高禦九黎,
蚩尤逼境子如何。






                                                                                                                  
    蘇秦の論議に感有りて作る

桃源 (いにしへ)より  平和を(たつと)び,
禮樂(れいがく)逸民(いつみん)  永く(ほこ)(とど)む。
水 遠く 山 高くして  九黎(きうれい)(ふせ)げども,
蚩尤( し いう) 境に(せま)れば  () 如何(いかん)

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  安保論議の報道に接しての作。
  戦争になるのは、攻めていく場合だけではなくて、攻めて来られる場合がある。
  「敵がそこまで来た、その時、あなたはどうする?」 という詩。

  なお、「逼れ(ば)」は已然形であるが、この後にレバ則があると見て、伝統的な漢文の読み下しに則(のっと)って已然形とした。通常の古文文法では「逼ら(ば)」と、未然形にするだろうが…。
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・蘇秦: 戦国時代、合縦策を倡えた人物。その合縦策とは、南北に連なった趙・魏・韓・燕・斉・楚の六ヶ国が縦(たて)の聯合をして、強国・秦に対抗する策。ここでは、安保法制論議を謂う。
・桃源: 桃花源。世俗を離れた仙郷で、別天地。ユートピア。晉の太元年間に、武陵の漁人が溪流に縁って行き、やがて路に迷い、桃花の林の奥に至ったところ。陶淵明『桃花源記』「晉太元中,武陵人捕魚爲業,縁溪行,忘路之遠近,忽逢桃花林。夾岸數百歩,中無雜樹。芳草鮮美,落英繽紛。漁人甚異之,復前行,欲窮其林。林盡水源,便得一山。山有小口。髣髴若有光。便舎船從口入。初極狹,纔通人。復行數十歩,豁然開焉B土地平曠,屋舍儼然,有良田美池桑竹之屬。阡陌交通,鷄犬相聞。其中往來種作,男女衣著,悉如外人。」や、『桃花源詩』「氏亂天紀,賢者避其世。黄綺之商山,伊人亦云逝。往跡浸復湮,來逕遂蕪廢。相命肆農耕,日入從所憩。」にある。
・禮樂: 統治上(政治上)、民心を制禦するために重視された礼儀と音楽。
・逸民: 隠者。世俗を逃れて隠れ住んでいる人。官につかず、気楽に暮らしている人。
・九黎: 古代、長江流域に居住していた部族で、その長が蚩尤。(原始)漢民族側に立っていうと、兵乱をしかけてきた部族。
・蚩尤: 〔しいう;Chi1you2○○〕黄帝時代の諸侯の名。兵乱を好み、(炎帝と)黄帝に滅ぼされた人。九黎の長。『史記・五帝本紀』に「軒轅乃修コ振兵,治五氣,藝五種,撫萬民,度四方,ヘ熊羆貔貅虎,以與炎帝戰於阪泉之野。三戰,然後得其志。蚩尤作亂,不用帝命。於是黄帝乃徴師ゥ侯,蚩尤戰於鹿之野,遂禽殺蚩尤。」とある。金・元好問は『岐陽』詩で「百二關河草不,十年戎馬暗秦京。岐陽西望無來信,隴水東流聞哭聲。野蔓有情縈戰骨,殘陽何意照空城。從誰細向蒼蒼問,爭遣蚩尤作五兵。」と歎く。
・子: あなた。おんみ。第二人称の敬称。

平成二十七年八月十日




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