暮春思君
春夜遊行覓犬友,
小街香滿木蘭花。
待君一刻君難見,
薰散人歸月欲斜。
暮春に君を思ふ
春夜
(
しゅんや
)
遊行
(
いうかう
)
して
犬友
(
いぬトモ
)
を
覓
(
もと
)
むれば,
小街
(
せうがい
)
香
(
かをり
)
は
滿
(
み
)
つ
木蘭
(
もくらん
)
の花。
君を待つこと
一刻
(
いっこく
)
君と
見
(
まみ
)
ゆること
難
(
かた
)
く,
薰
(
かをり
)
散
(
さん
)
じ
人
(
ひと
)
歸
(
かへ
)
りて 月
斜
(
なな
)
めならんと
欲
(
ほっ
)
す。
*****
最近、清正の散歩スタイルが変わった。
夜の散歩の時、遠くへ行こうとしないで、辻のところに佇(たたず)み、ずっと宵闇の彼方を眺めている。最近出来たイヌトモのMちゃんやMくんを待っているのだ…。
残念ながら、今宵は会えなかった。そこで、代わりに詠ってやったのがこの詩。(何だか、八年前にも作ったような…
)
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・木蘭:
コブシの花。また、アララギ、モクレン。ここは、前者の意で使う。=辛夷。
平成二十八年三月二十八日
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