紅豆
昔聞紅豆相思子,
更見一枝荳蔲花。
千載不磨往昔夢,
暮年只是共風雅。
紅豆
昔 聞く
紅豆
(
こうとう
)
は 相思子なりと,
更に見る 一枝
荳蔲
(
とうこう
)
の花。
千載
(
せんざい
)
不磨
(
ふま
)
は
往昔
(
わうせき
)
の夢か,
暮年
(
ぼねん
)
只だ是れ 風雅を共にせん。
*****************
・紅豆:相思相愛の象徴とされる赤い豆。ホンドウ。(上掲写真)。盛唐・王維の『相思』に「
紅豆
生南國
,春來發幾枝。願君多采擷。此物最相思。」
とあり、元・戴表元の『感舊者歌』に「
牡丹
紅豆
艷春天
,檀板朱絲錦色箋。頭白江南一尊酒,無人知是李龜年。」
とあり、清・陳維嵋の『浣溪沙』に「甑鋳鉗イ楊柳絲,紅堆門外小桃枝。一春人在謝家池。 事去已荒前日夢,情多猶憶少年時。
江南
紅豆
最相思
。」
とある。
・荳蔲:エンドウの花。≒少女。
・風雅:詩詞。詩歌。
平成三十年五月二日
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