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プラハ〜チェスケークロムロフへ |
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バスからの風景 |
朝7時過ぎにホテルをチェックアウトして、207番のバスに乗ってフローレンツ・バスターミナルへ行った。
ホテルで朝食をとらなかったので、ターミナルでパンと水を買ってからバスに乗ることにした。
長距離バスは、まず予約チケットを持っている人が先に乗車し、予約をしていない客は、予約のお客さんが全員座った後で、運転手にお金を払って順番に乗車するシステムだ。
荷物を預ける場合は自分で積み込まなくてはならない。荷物1つにつき10Kc乗車時に徴収される。
前日に予約チケットを買っていたので安心して乗ったら、地元の人らしいおじさんが自分の席に座っていた。「他の所に座れ」みたいなジェスチャーをされたが、チケット見せて「そこは俺の席だ」と言ってどかせた。運転手の知り合いだったようだが、ここでは負けずに押し通した。
しばらくすると日本の旅行者が運転手ともめていた。予約していなかったらしく、一度車外に追い出され、その後順番待ちしていなかったため満席になってしまったのだ。始発駅からは、満席になると乗せてもらえないようだ。
運転手に「Get out !」 と大声で追い出されていて、ちょっとかわいそうだった。
8:00に発車し、1時間ほど走ると辺りは田舎の景色に変わっていた。停留所をいくつか過ぎて、少し街らしい駅に到着すると、観光客がどっと乗車してきた。ここでも日本人観光客が運転手ともめていた。こちらは自分で荷物の積み込みするのがわからなかったようだ。
この駅で下車した客も多少いたがバスは満席だった。しかしここでは満席でも乗車させていた。
しばらく走ってチェスケー・ブディヨヴィッツェ(?)に着くとたくさんの乗客が降りたのでそこからはほとんどの乗客は座ることができた。 |
そして11時半頃チェスキー・クロムロフに到着。
ガイドブックに終点のひとつ前の停留所で降りると城が近いと書いてあったが、どうやら終点まで来てしまったようだった。
インフォメーションでトイレに入ると3Kc徴収された。女性は4Kc徴収されるそうだ。
外国では 男性用の朝顔(小用便器)は高い位置に取り付けられていることが多い。ストックホルムの空港も高かったが、ここは今まで最も高い位置にあり、猫の様につま先立って用を足した。
インフォメーションで明日の帰りのバスを予約のため希望のバスを紙に書いて渡した。しかし、Florenc行きのバスは無く、12:10のRoztyly行きか、12:45のNa Knizeci行きのバスしかないと書いてくれた。
予約しようとすると、チケットはここでは買えないと言われた。どこで買えるか何度か聞いてみたが、言っていることがよく理解できない。仕方がないのでホテルで聞く事にして、とりあえず城内へ向かった。
インフォメーションを出て左へ行き、大きな通りを渡り左方向へ道なりに進んで行くと、宿泊する「HOTEL OLD INN」の看板があった。そのまま進むと城内入口に到着した。
チェスキー・クロムロフは中世の街並がそのまま生きている様な小さな街だ。城内を進んでいくと広場に出た。
広場奥に建物3つ並んでいてその真中に「OLD INN」と書いてある。真中の建物はレストランで、左側の建物がホテルだった。
チェックインの時間にはちょっと早かったので、先に食事をしようと思い、OLD INNのレストランに入ろうとすると、どこからか日本人の団体客が現れてゾロゾロと店に入って行った。
さすがにちょっと遠慮して、ホテルの隣の「ZLATY ANDEL」というレストランで食べる事にした。 |
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202号室。奇麗で落ち着ける部屋だった。 |
豚肉の煮込みとザワークラウトとクーネドリキのプレート、ビールを注文した。
料理はチェコ伝統料理。とても美味しかった。クーネドリキはちょと固くて湿った感じだったが、味はまあまあだった。
ただ、彼女が頼んだスパゲティ・ボロネーゼの方はまずかった。
ビールはBudejovicky Budvar(ブドゥヴァル) つまりバドワイザーの元祖のビール。ラベルの下には小さくバドワイザーと記されていたのですでに一緒の会社なのかな。
味は昔なつかしい苦いビール(彼女は"おやじのビール"と表現していた)という感じ。俺はこちらよりもピルスナー(Pilsner Urquell)の方が好みだ。
でもお店の人の対応は良かったので、気持ち良い時間を過ごす事ができた。
食事を終え、1時半にホテルにチェックインした。
ホテルの建物は古かったが、廊下の絨毯の感じや雰囲気は落ち着いていて良かった。
部屋は202号室(3階)。エレベータを降りて左の突き当たりの部屋で、さほど大きくはないが奇麗で落ち着ける部屋だった。
トイレ・バスのスペースは広く、バスタブにはスライドするドアが付いていた。 |
部屋に荷物を置き、城内の観光へ出かけた。
ガイドツアーでなければ城内は無料だった。ただし塔に登る場合は有料(35kcくらい)で、また城内にあるギャラリーに入る場合も有料らしい。
チェスキー・クロムロフは、城を中心としたちいさな街なので、まるで中世のテーマパークの様な感じだ。
川が流れていて
周りが自然に囲まれているので、上からの景色もとてもすばらしい。
塔や建物の壁は、煉瓦で積み上げたように見える騙し絵が描かれていて面白い。
城内はそんなに広くないので3時間くらいで城内を一通り見る事ができた。
城内は庭園まで行くとかなり坂道になっていてちょっとつらい気がする 。街が見渡せるくらい登るのが丁度良い気がした。
その後、しばらく広場のまわりの様々なお店や教会などを見て歩いた。
教会の隣には学校の校舎のような建物があり、教室から学生が楽器を練習する音が聞こえていた。
観光地というだけでなく、そこに人々の暮らしが息づいていることが、この街の大きな魅力なのだと思う。 |
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城からの眺め |
ホテル前の広場にインフォメーションがあったので聞いてみると、ここで帰りのバスチケットを買えることがわかった。
そこで翌日の12:10発のRoztyly行きのチケットを無事購入することができた。
夕飯はOLD INNのレストランで食事をした。昼とほとんど一緒だがビーフのグラーシュとクーネドリキを頼んだ。
料理はとても美味しかった。クーネドリキはふわふわで、お昼に食べたものとは全然違った。
ここではピルスナービール(Pilsner Urquell)を飲んだが、やっぱりうまかった!
彼女が風邪をひいてしまい、部屋に用意されていたティッシュペーパーが無くなってしまった。
そこで彼女が「チェコ語指差し会話帳」を参考にして、紙にチェコ語で「ティッシュペーパーありますか?」と書き、ティッシュペーパーの箱の絵を描いてその紙をフロントに見せた。
その絵を見て、フロントの人達が大受けしてくれた。そしてすぐにティッシュペーパーを渡してくれた。
英語で言っても通じたと思うが、現地の言葉でコミュケーションしてみるのも面白い。
おかげで、ちょと楽しいコミュニケーションができた。 |
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