映画「バラの名前」のラスト近くで、修道院のばく大な蔵書が燃えてしまうさまを、手をこまねいて見ているしかない立場のショ−ン・コネリ−が、知識を失う悲しさに泣いてしまうシ−ンに、もらい泣きしてしまったのはぼくです。あのシ−ンだけで、ぼくの中ではあの映画が名作として記憶されたくらいです。 本は色々なことを伝えてくれる宝物。書いた人がいなくなっても、書かれた対象のものが塵として時間の流れにのみ込まれたあとでも、きっとぼくたちに、その面影をつたえてくれる不死の語り部なのです。 「な〜にをスかしてるの!あんたの部屋、本だらけで、どこになにがあるかわかんなくて、おまけに欲しい資料が出てくるのは、きまってそれナシで済ませたあとじゃない!」 「ううむ、目録でも作るかのう!」 こうして、目録だけの残念な図書館「トホホの図書館」が生まれました。 |
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