Nゲージ蒸気機関車蒸機の工作>前カプラーをマグネ・マティックカプラーに交換する

前カプラーをマグネ・マティックカプラーに交換する

1996.8.9/2012.4.18

マグネ・マティックカプラーを使って重連やバック運転を楽しみたい方なら、一度はチャレンジしようと思ったことがあると思います。
決まった方法はないので誰もが自己流ですが、その中のひとつをご紹介します。

おもに入手しやすいMT-7(KATO品番11-710)を使っていますが、後半の新型蒸機ではZゲージ用#903を使っています。

[1].基本形 2.KATO 9600 3.リアル・ラインD51 4.KATO EF58他 5.KATO C62北海道形 6.KATO D51標準形(新) 7.KATO C12


この記事の原型は10年以上前に遡るため、今ではもっとよい方法も色々あるかと思いますがご了承ください。

エンドビームとアダプターを加工する

エンドビームの加工要領

この方法では、カプラーをボディー側に取り付けます。

  1. エンドビームからカプラーを抜き、穴を下に切り開きます。幅も少々広げます。
    広げる幅は、カプラー台座のモールドを目安にします。
  2. カプラーのアダプターを後方から削り、壊さない程度に薄くします。
     これをやらないと、先台車にぶつかります。
     逆にやりすぎると、スプリングを入れるための穴が露出してしまいます。

■注意■ リアル・ラインのD51のように、始めからエンドビームの開口部が広くなっているものには、この加工は必要ありません。


先台車を前方から削る

先台車の加工

先台車も前から少し削り、カプラーアダプターとぶつからないようにします。
前の車輪押さえの前方のツメを切り取り、先台車を前から段になっているところまで削ります。
※車輪押さえはツメで固定できなくなるので、ゴム系接着剤などで接着します。

■注意■ KATOの9600やリアル・ラインのD51などではこの加工は必要ありません。カプラーを取り付けるスペースが先台車の前方にないときに行っています。


カプラーユニットを作る

単体のカプラーユニットを作る

これが重要です。単体のカプラーユニットを作ります。

  1. アダプターにスプリングとカプラーを入れます。
    カプラー後端の左右への出っ張りは、説明書に従って左右から少々切り詰めておきます。
  2. 曲げた真鍮線を下から接着して、カプラーが飛び出さないようにします。
    ちょっと面倒ですが、アダプターの「首」をはさむように真鍮線を取り付け、下からエポキシで接着します。
    なお、最近ではワールド工芸の蒸機キットに、同じ用途のパーツが付属しています(上図の右端)。これがあるとたいへん便利です。

カプラーユニットを取り付ける

端梁への取り付け

カプラーユニットを下から接着します。高さを確認して調整します。
エンドビームの穴の幅は、アダプターの幅よりも少々広めに調整し、カプラーの首振りを妨げないようにします。


取り付けの様子

取り付け図

上の図が前から見たところ、下の図は下から見たところです。


完成

C629600

マイクロエース製C62と9600への取り付け例です。スノープローは切り取って作業し、あとで取り付けました。
なお、C62は車高を約1.5ミリ下げる例の加工を行っています。

C62を裏から

C62を裏から見たところです(スノープローがじゃまで良く見えませんが…)。

復元性を省略すれば、もっと簡単な方法もあります。
カプラーを後ろを切り落として首から前だけにし、エンドビームの穴に前から挿し込んで、下からドリルで穴を貫通させて真鍮線で止めるだけです。
この方法ならもっとスペースに余裕のない機種にも取り付けられます。
ちゃんと重連・バック運転もできるので、結構利用しています。


[次ページへ→]

[1].基本形 2.KATO 9600 3.リアル・ラインD51 4.KATO EF58他 5.KATO C62北海道形 6.KATO D51標準形(新) 7.KATO C12

「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る