Nゲージ蒸気機関車蒸機の工作>前カプラーをマグネ・マティックカプラーに交換する

KATOの9600への前カプラーの取り付け

9600といえば入れ替えに活躍している姿を連想するので、前カプラーもマグネ・マティックカプラーにして自動解放させたくなります。
基本的には前のページと同じ方法で加工できますが、KATOの9600はエンドビームが簡単に取り外せるので、1つ作っておけば他の9600にも必要なときだけ取り付けられるという利点があります。また、エンドビームは1つ余計に付属しているので、失敗しても予備があり気楽に加工できます。
この方法は復元装置を省略していないので、ただ連結するだけではなく、解放や遅延解放も可能です。

1.基本形 [2].KATO 9600 3.リアル・ラインD51 4.KATO EF58他 5.KATO C62北海道形 6.KATO D51標準形(新) 7.KATO C12


エンドビームとアダプターを加工する

アダプターを削る

MT-7のアダプターは、後ろ側を少し削って薄くしますが、あまり削りすぎるとスプリングをはめ込むクボミ(水色の部分)が露出して、丸穴が開いてしまうので要注意です。

エンドビームは、カプラー解放テコの中央部を真上から指で押し、前傾させるような感じにして手前に抜くと軽く外れます。

エンドビームを削る

ダミーカプラーを抜いてから、図の紫色の部分を切り開きます。左右は、真中2本の解放テコ支柱の、外側のラインを目安にして切り開くとよいようです。
このパーツは柔らかそうに見えて結構固く、無理にナイフなどを入れるとパリンと割れてしまうことがあります。あせらず少しずつ削ります。

前のページと同じ要領で、カプラーがアダプターから飛び出さないように加工し、このエンドビームに下から接着します。
なお、ワールド工芸の蒸機キットには、同じ目的の真鍮パーツ(カプラーアダプターからカプラーが飛び出さないように押さえる金属のツメ)が付いているものがあります。今回はこれが余っていたので、後ろ側を切り捨てて(アダプターを削ったので)使用しました。


車体側の加工と取り付け

車体側の加工

車体側はほとんど加工が必要ありませんが、アダプターの後部が当たらないよう、図の紫色の部分を少し削っておきます。多少カプラーが出っ張ってもいい場合は、この加工は必要ないと思います。

カプラーを取り付けたエンドビームを前方から差し込めば完了です。
KATOの9600の場合、先台車を加工する必要はありません。

加工後 加工したエンドビームです。
作例は少々取り付け精度が悪く、トリップピンがアンカプラー線路にくっついてしまうことがあるので、少し高めにしてあります。
取り付けた様子 機関車に取り付けたところです。
これで重連やバック運転も大丈夫です。

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