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紙で作る9600 その2

蒸気機関車には曲面部分が少ないので、電車や電気機関車に比べて紙での表現には適しているように思います。
しかし、比較的悩むのが煙突やドームのあたりです。

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貼り重ね中のドーム 9600のドームは浅くて、一方は裾が滑らか、もう一方は鍋を伏せたような感じ、というのがよく見る形です。
ここは紙の円板を張り重ねて表現してみました。
ドームの積層構造図
ドームと煙突を接着

表面は接着剤などで埋め、削っては塗装して磨き…を繰り返します。パテを使うと楽かもしれません。

化粧煙突はなかなかうまくいかなかったのですが、割り切ってただの円筒としました。これはエンドウの9600と同じ表現です。
化粧煙突の構造

砂撒き管を取り付けたところ

砂まき管の座は小さい四角形をカットして貼り付けます。縦横とも1mm前後の紙片ですから、カドを丸くする場合も斜めに気持ちカットするだけです。
砂まき管は、厚さ0.2mmの紙(私の古い名刺)をできるだけ細く切って貼り付けました。定規を紙の端にあて、ほんの少しずらしてナイフで切りますが、使う紙の性質とナイフの切れ味によって、どこまで細くできるかが決まります。
紙の厚さよりも心持ち広いくらいが、扱いやすさの限界だと思います。

砂撒き管・砂撒き器の製作

砂撒き器を付けたドームを前から 左右とも取り付けたところです。
あまりうまくいっていませんね。私の工作ではアップにはとても耐えられませんので、遠くから眺めることにします。
紙の8620のドーム
紙のD50のドーム
形式によって色々な形のドームがありますが、ほぼ同じ方法で作れるのではないかと思います。
空気溜めを接着したところ

空気溜めは紙を丸めるだけですが、直径3mmほどなので、丸めるのは非常に苦しい工作です。
ボイラー側の面は見えないので、紙の厚さで段差をつけたまま張り重ねて、ゴム系接着剤で一度に固定してしまいました。
見えるのは手前の半分だけですから、半分だけを作ったほうが楽でした。

空気溜めの構造

空気溜め上のランボードなど

タンク上の歩み板と、折れ曲がった支柱を外側から別々に接着します。
タンク自体のバンド表現は省略しましたが、あってもそれほどオーバーにはならなかったように思います。

なお、前の写真では主蒸気管のカバーも作ってあります。
主蒸気管のカバーの作り方

複式コンプレッサー

同様に空制関係の機器を作っていきます。もし手持ちのパーツがあれば、それらを使うと楽なのでしょうが、紙工作にロストパーツを買うのももったいないですし、精密度がてんでバラバラになってしまいますので、同じ粒度になるよう紙で作ることにしました。
自分で作れない部分は省略します。これは複式コンプレッサーです。

コンプレッサーの作り方

線を直していない図ばかりで見づらいと思いますが、ないよりはましかと思って載せてみました。
よくわからなかったら申し訳ありません。


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