Nゲージ蒸気機関車蒸機の工作>紙で作る9600

紙で作る9600 その3

部品を作りながら、各部の配管をしていきます。
配管といっても、細く切った紙帯を接着していくだけです。
私はすべて紙で作りましたが、真鍮線や余ったパーツを組み合わせて、手際よく作ったほうが楽しいかもしれません。

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コンプレッサーの蒸気管 ランボード上に逆転装置のカバーや空気チリコシを取り付け、コンプレッサーの蒸気管や逆転棒を取り付けます。
下廻りと合体させると、加減リンクの位置が大きくズレてしまったのはなぜ…?
蒸気管は下図のA・Bどちらで作ってもよいと思いますが、ここではBとしました。
蒸気管の作り方 2タイプ
調圧器と排気管 コンプレッサーの蒸機管に、紙片で調圧器を表現します。
この機関車には給水温め器がないので、排気管は煙突の後ろの消音機につなぎます。
調圧器と消音機の作り方
タービン発電機

発電機は紙を小さく丸めて作ります。
写真の実線のマス目が1センチ四方ですから、なかなか狙った大きさで作ることができません。
界磁側の円板は大きすぎますし…。
しかし、普通はそれほどクローズアップで見ることはないので、妥協はできます。

紙によるタービン発電機の製作

フロントデッキ裏側 これから前面を作るのですが、その前にフロントデッキ下部のランボード側面を表現し、水平部とのつなぎ目に小さい箱を接着して補強しています。
瞬間接着剤で固めるので、これは箱でなくても、単純なリブで十分のようです。
煙室扉を取り付けたところ

いよいよ機関車の顔です。煙室扉の直径は、わずかに違っても実物と印象が変わってしまうので、何枚もやり直しました。
消しゴムの上に円板を乗せて、先の丸い棒で静かに押してふくらみをつけます。私は印鑑の後ろ側を使いましたが、あまり強く押すとどうしてもシワができます。 いくつもやってみて、一番シワの少ないものを選び、シワの部分に煙室扉ヒンジが来るようにして隠しています。

煙室扉に丸みをつける様子

煙室扉ハンドル

あとでわかったのですが、煙室戸は水で少し湿らせてからプレスすると、シワがよらず、きれいにふくらみがつくようです。
表面がコーティングされている紙ではうまくいかないかもしれません。
周囲の手すりは、足をつけずに直接接着しました。この機関車の場合、この程度の表現のほうが実物に近いように思いました。 もちろん足をつけることも簡単なので、好みでということになります。

中央のハンドルは2枚重ねて表現していますが、あまりに小さいので中央の十文字が見えず、ただの穴あき円板のようになってしまいました。
真ん中の穴は先にキリの先のようなものであけておき、それから外周を四角く切り出し、カドを落として丸くしていきました。

ハンドレール取付

ハンドレールを取り付けます。長い紙帯を短い紙帯ではさんで取り付け足とし、ボイラー表面に接着します。
ボイラーにコーティングされている紙を使った場合、木工用ボンドがすぐにはがれてくるので、瞬間接着剤を針の先やひげノズルで少量付けて固定するとよいです。

ヘッドライトはこの写真ではよく分かりませんが、丸めた紙に紙片を貼り付けて表現します。
ハンドレール、ライトの作り方

安全弁取り付け

安全弁を作ります。紙片を2枚重ねにして、上下に紙帯を巻きつけます。巻きつけた紙が厚すぎて変な格好になってしまいました。
汽笛も同じように作り、それぞれ取り付けます。

安全弁の作り方

ここまで来るとだいぶ機関車らしくなり、嬉しくなります。
ただ、連結器や開放テコ、ランボード下の配管やステップ、それに頭の痛いハシゴなど、まだまだ工作が残っています。
実際、費やしている時間のほとんどは、どうやって作ろうかと考えている時間だと思います。


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