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紙で作る9600 その6

紙で作った蒸気機関車を塗装すると、どんなことが起きるのか予測がつきませんでしたので、いっそ白いままにしておこうかとも考えました。

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塗装直前の状態

やっていることは単純作業の繰り返しなのですが、ここまででのべ約50時間は使っていますから、塗装で失敗してこれが見納めになるかもしれないと思うと、ちょっと恐いです。

しかし、やってみると簡単でした。
塗料を3倍以上に薄く溶いてエアブラシで吹き付けるだけですが、紙の表面が少し塗料を吸い込むので、独特の風合いになります。
逆に、平滑度が少ないので、あまり厚く塗ると表面が均一にならず、大きめのツブツブになってうまくいかないかもしれません。
この紙にはどういう塗り方が順当なのかよくわかりませんので、下地処理はしていませんが、ちょうど自分好みの感じになりましたので成功です。

紙の9600 完成

完成した紙の9600
ようやくできました。
小さい9mmゲージの機関車でも、下回りさえ調達できれば紙だけで作れることはよくわかりました。
あまり近くで凝視しなければ、紙であることの違和感もそれほど感じません。

トミックスの9600 元の9600です。
紙で作った9600 紙で作った初期型9600です。

紙でNゲージの蒸気機関車を作ったのは初めてなので、結果が予想できないことも多かったのですが、何とか終えられました。
同じ要領で、別の形式も作っていくことができそうです。


おまけ1 紙の8620

紙の8620
ランボードが一直線な、Sキャブの8620を作ってみました。
ボイラーを細くするためテンダーモーターにしたので、もとのマイクロエース製品よりは実物の雰囲気が出せるかと思ったのですが、なかなか思った通りにはできません。
8620はボイラーがランボード上に浮いているので、少し工夫する必要があります。

マイクロエースの8620 元の8620です。
紙の8620 紙製の8620(低ランボードSキャブ)です。


おまけ2 紙のD50

紙のD50
ランボードが2段になっているので作りにくいかと思いましたが、そんなことはありませんでした。
砂箱は予定より角ばってしまったり、キャブ屋根が短かったりと苦しい格好になりましたが、もとのマイクロエース製よりは自分の好みに合ったものになったので、結構嬉しいです。

マイクロエースのD50 元のD50です。
紙のD50 紙製のD50(デフなし)です。


おまけ3 紙のC12

紙のC12
初のタンク機で、キャブ周りの作り方が上の3つとは大きく違います。
モーターはキャブの後ろに少しはみ出していて、それを石炭で隠しています。

マイクロエースのC12 元のC12です。
紙のC12 紙製のC12です。


天賞堂のD51の対極にあるような、チープな工作でしたが、売られていない形式を作るのは面白いことでした。
これらと同じ形式が市販されたら、もう使わなくなってしまうのかもしれませんが、それでもいいと思っています。
(おわり)


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