紙で作った蒸気機関車を塗装すると、どんなことが起きるのか予測がつきませんでしたので、いっそ白いままにしておこうかとも考えました。
やっていることは単純作業の繰り返しなのですが、ここまででのべ約50時間は使っていますから、塗装で失敗してこれが見納めになるかもしれないと思うと、ちょっと恐いです。 しかし、やってみると簡単でした。 |
ようやくできました。
小さい9mmゲージの機関車でも、下回りさえ調達できれば紙だけで作れることはよくわかりました。
あまり近くで凝視しなければ、紙であることの違和感もそれほど感じません。
元の9600です。
紙で作った初期型9600です。
紙でNゲージの蒸気機関車を作ったのは初めてなので、結果が予想できないことも多かったのですが、何とか終えられました。
同じ要領で、別の形式も作っていくことができそうです。
ランボードが一直線な、Sキャブの8620を作ってみました。
ボイラーを細くするためテンダーモーターにしたので、もとのマイクロエース製品よりは実物の雰囲気が出せるかと思ったのですが、なかなか思った通りにはできません。
8620はボイラーがランボード上に浮いているので、少し工夫する必要があります。
元の8620です。
紙製の8620(低ランボードSキャブ)です。
ランボードが2段になっているので作りにくいかと思いましたが、そんなことはありませんでした。
砂箱は予定より角ばってしまったり、キャブ屋根が短かったりと苦しい格好になりましたが、もとのマイクロエース製よりは自分の好みに合ったものになったので、結構嬉しいです。
元のD50です。
紙製のD50(デフなし)です。
初のタンク機で、キャブ周りの作り方が上の3つとは大きく違います。
モーターはキャブの後ろに少しはみ出していて、それを石炭で隠しています。
元のC12です。
紙製のC12です。
天賞堂のD51の対極にあるような、チープな工作でしたが、売られていない形式を作るのは面白いことでした。
これらと同じ形式が市販されたら、もう使わなくなってしまうのかもしれませんが、それでもいいと思っています。
(おわり)