Nゲージ蒸気機関車>蒸機の紹介>D51・D61
2001.6.10/2024.10.8
国鉄蒸機の現役時代からKATO製品が存在していました。幾度も再生産され、特に標準形は探せばたいてい入手できたので、多くの方がお持ちだったと思います。
20年以上経った1996年には、マイクロエースが突然D51とD61を合計6種発表して、9mmゲージに本格的に再参入しました。
その後色々なメーカーから特色あるD51が多数発売されましたが、2010年にはKATOから37年ぶりに完全新規製作のD51 498が発売されて話題となりました。
1-大きさ 2-キャブ・フロント 3-ドーム・発電機・煙突 4-テンダー・バックプレート・他
5-KATO/中村精密 6-マイクロエース(1) 7-マイクロエース(2) 8-天賞堂 9-リアル・ライン/やえもんデザイン
発売されている種類がとても多いので、代表的なものを載せました。
D51は下廻りやモーターの都合で、全長が長めになっているものが多かった形式です。
KATO製品は1973年からの旧系列が最初でしたが、こちらは全長約1/140と大きくできていました。下の写真の旧製品を見ると、今の製品とは全長が大幅に違っていたのがわかります。
KATO・旧 D51 標準形 | KATO・旧 D51 標準形(拡大写真) |
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KATO D51 標準形 | KATO D51 標準形(拡大写真) |
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KATO D51 498 | KATO D51 498(拡大写真) |
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マイクロエース D51 498(動力改良品) | マイクロエース D51 498(動力改良品) (拡大写真) |
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マイクロエース D61 3 | マイクロエース D61 3(拡大写真) |
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天賞堂 D51 498 | 天賞堂 D51 498(拡大写真) |
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リアル・ライン D51 710 | リアル・ライン D51 710(拡大写真) |
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やえもんデザイン 標準タイプ | やえもんデザイン 標準タイプ(拡大写真) |
下廻りの動輪径と動輪の軸距離は、天賞堂とKATO(旧製品除く)のみ、ほぼ1/150にできています。それ以外は多少の違いこそあれ長くなっています。
マイクロエースやリアル・ラインも先輪〜従輪間で1/140程度となります。
走行性能に余裕を持たせるには、ある程度のフランジ高と動輪間隔を確保したいので、全長を長くしたほうがまとめやすかったのでしょう。
なお、やえもんデザインはマイクロエースまたはKATO(旧)の下廻りを使うボディーキットです。全長は使用する下廻りに依存します。上の作例はモーターをキャブ内に収めて機炭間隔を詰めてあります。
KATO・旧 D51 なめくじ | KATO・旧 D51 なめくじ(拡大写真) |
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KATO D51一次形(東北仕様) | KATO D51一次形(東北仕様)(拡大写真) |
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マイクロエース D51 なめくじ | マイクロエース D51 なめくじ(拡大写真) |
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中村精密 D51 スーパーなめくじ | 中村精密 D51 スーパーなめくじ(拡大写真) |
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天賞堂 D51 北海道型 | 天賞堂 D51 北海道型(拡大写真) |
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リアル・ライン D51 1 | リアル・ライン D51 1(拡大写真) |
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やえもんデザイン なめくじ標準タイプ | やえもんデザイン なめくじ標準タイプ(拡大写真) |
KATO・旧 標準形(拡大写真) |
KATO 498号機(拡大写真) |
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マイクロエース 498号機(拡大写真) |
天賞堂 498号機(拡大写真) |
リアル・ライン 710号機(拡大写真) |
やえもんデザイン 標準タイプ(拡大写真) |
KATO 498号機(拡大写真) |
おおむねエンジン部の全長が長いものは、高さも高くなっています。天賞堂とKATO 498号機(新系列)は低く抑えられています。
前面の顔つきや格好は各社で色々です。498号機が3つありますが、印象はすべて互いに異なります。
マイクロエースはライトの形が変更された最終製品です。リアル・ラインは細かい部品の強度アップが図られた2次出荷のものです。
KATO・旧 なめくじ(拡大写真) |
KATO 一次形(東北)(拡大写真) |
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マイクロエース 51号機(拡大写真) |
天賞堂 北海道型(拡大写真) |
リアル・ライン 1号機(拡大写真) |
やえもんデザイン なめくじ(拡大写真) |
KATO 一次形(東北)(拡大写真) |
高さに関しては標準形と同様です。なめくじは煙室前面の外周に丸みがついているので、各社ともそこは作り分けられています。
マイクロエースもよく見ると、ほんの少し丸みがついています。
(例外的に、マイクロエースのD51スーパーナメクジの改良品は、この丸みがなくなっています)
KATO・旧 標準型(拡大写真) |
KATO 498号機(拡大写真) |
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マイクロエース 498号機(拡大写真) |
天賞堂 498号機(拡大写真) |
リアル・ライン 710号機(拡大写真) |
やえもんデザイン 標準タイプ(拡大写真) |
KATO 498号機(拡大写真) |
エンジン側の高さの違いに比べれば、テンダーの高さの違いは小さく見えますが、テンダーごしに見えるキャブの屋根の高さの違いはよく分かります。マイクロエース製品は特に高いため、テンダーとの落差が大きく、腰高と言われやすい原因になっています(しかし、原形はもう18年前の製品です)。
やえもんデザインは、マイクロエースまたはKATO(旧)のテンダーをそのまま使うため、それぞれと同じ形になります。
KATO・旧 標準形 | KATO・旧 標準形 | |
KATO 標準形 | KATO 標準形 | |
KATO 498号機 | KATO 498号機 | |
マイクロエース 498号機 動力改良品 |
マイクロエース 498号機 動力改良品 |
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天賞堂 498号機 | 天賞堂 498号機 | |
リアル・ライン 北海道型 | リアル・ライン 北海道型 | |
やえもんデザイン 標準タイプ | やえもんデザイン 標準タイプ |
下廻りに合わせて上廻りの形状を調整しているものが多いため、煙突・ドームなどの位置関係も色々です。
各社の498号機はどれもJR東日本で復活後の498号機をモデルにしていますが、原形になった時期には違いがあります。マイクロエースは再生産のたびに少しずつ変化もしています。
KATO・旧 なめくじ | KATO・旧 なめくじ | |
KATO 一次形(東北仕様) | KATO 一次形(東北仕様) | |
マイクロエース なめくじ | マイクロエース なめくじ | |
中村精密 スーパーなめくじ | 中村精密 スーパーなめくじ | |
天賞堂 なめくじ 北海道型 | 天賞堂 なめくじ 北海道型 | |
リアル・ライン 1号機 | リアル・ライン 1号機 | |
やえもんデザイン なめくじ標準タイプ | やえもんデザイン なめくじ標準タイプ |
縮尺のほか、機関部と炭水車の連結間隔によって全長が大きく変わっています。KATOの新系列は狭い機炭間隔の再現を重視しているようです。