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D51・D61 その8-天賞堂

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天賞堂 D51標準型

C62に続く天賞堂Nゲージ蒸機シリーズ第2弾で、製造も同じく韓国で行われています。始めは標準型から発売されました。

D51 長野集煙装置付 2003年 長野集煙装置付 D51 長野集煙装置付 2003年
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D51 498号機 2003年 498号機 D51 498号機 2003年
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D51 鷹取式集煙装置付 2003年 鷹取式集煙装置付 D51 鷹取式集煙装置付 2003年
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2010年にKATOからD51 498(新)が発売されるまで、唯一上廻りがほぼ1/150で作られたD51でした。 コアレスモーターを使ったエンジンドライブですが、台枠の上が抜けていてすっきりした下廻りです。編成にしても頭でっかちにならず、きれいなシルエットになります。

パイピングが重視されており、ちょっと線が太い感じもしますが、歪みがなく揃っていて精密感があります。
空気作用管は細い線材を丁寧に並べて表現してあります。エッチング板同様にビシッと並んで揃っているので、言われなければ気付かないかもしれません。
その他のディテールも細かくて、ドーム、キャブ天窓、水撒管の形も3タイプですべて違います。塗装も大変上質で高いだけのことはあります。

ライトには透明プラ板でフタがされているものと、導光材がむき出しのものがありましたが、輸送中に取れたものかどうかはわかりません。

長野集煙装置付 前面 498号機 前面 鷹取式集煙装置付 前面
長野集煙装置付(拡大写真) 498号機(拡大写真) 鷹取式集煙装置付(拡大写真)

走りは滑らかで、モーター音はほとんど聞こえません。
R280以上・ポイントは6番以上が指定されていますが、R249・4番ポイントでも構わず走らせています(保証はされません)。 モーターの特性により最高速度は控えめで、一部のパワーパックでかなり遅めのものがありましたが、一般にはスケールスピードで普通に走らせる分には大丈夫かと思います。

形態重視の模型のため、動輪にゴムタイヤはありませんから、勾配での牽引力は落ちます。 牽引力優先なら形態や大きさに目をつぶってプラ製品を、形態優先ならこうした製品をと、用途別に考えるのがよいと思います。

値段がプラ製品の10倍なので、キャブ窓周辺など部分的には、もっと似せられたのではないかと思う部分もありますが、 それでも1/150のシルエットは感じのよいものです。スロー走行もスムーズで静かです。

天賞堂 D51半流線型

2006年になり、全流型と半流型が追加されました。

D51 全流型 2006年 全流 前方 D51 全流型 2006年
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D51 半流型 北海道タイプ密閉キャブ 2006年 半流 前方 D51 半流型
北海道タイプ密閉キャブ
 2006年
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全体のプロポーションや仕上げは、先に出ていた標準型と同様で非常に高品質です。
従台車は少し変わり、担バネ・イコライザ・後部台枠が従台車と一体の表現になりました。KATO(旧)やマイクロエースと同じ方式です。
推奨曲線半径はR315以上と、少し大きくなりました。

このほか、ロングキャブ・標準デフの東北タイプ開放キャブも発売されました。

全流型 半流型
全流型 半流型(北海道タイプ)

ナンバープレートの表現は標準型と比べ、とてもよくなりました。ライトの明るさは標準型に比べて相当に明るくなり、倍以上になったように感じます。

なんとこの煙室扉は開閉可能です。D51標準型や、他の天賞堂の蒸機(Nゲージ)にはない、このD51半流線型だけのギミックのようです。

北海道タイプとスーパーなめくじ

やや遠目から、先に発売された標準型、およびマイクロエースの全流と比べてみると次のようになります。
ほぼ1/150に収めたシルエットが美しいです。

天賞堂 498号機 天賞堂 498号機 天賞堂 498号機
天賞堂 半流型(北海道タイプ密閉キャブ) 天賞堂 半流 天賞堂 半流型(北海道タイプ密閉キャブ)
天賞堂 全流型 天賞堂 全流 天賞堂 全流型
マイクロエース D51 23 スーパーナメクジ マイクロエース スーパーナメクジ マイクロエース D51 23 スーパーナメクジ


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