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D51・D61 その6-マイクロエース(1)

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マイクロエース(1)

旧しなのマイクロ製品を引き継いでいたマイクロエースが、1996年末に自社開発のD51を発表し、Nゲージに本格参入しました。

A9501 D51 498 標準型 1996年 D51 498 A9501
D51 498 標準型 
1996年
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マイクロエース初のD51。値段は6,500円でした。
A9502 D51 750 標準型・ライン入り 1996年 D51 750 A9502
D51 750 標準型・ライン入り 
1996年
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集煙装置が付き、白線が印刷済みです。当時はラインが入ると値段が高く、こちらは7,500円でした。

ライフライク社との技術提携で製品化、とされています。
極力1/150に近づけたと表明されましたが、動輪の間隔はKATOの旧D51と同じなので、やはり大きめです。機関部は長さが約1/143、高さは約1/139となっています。テンダーは小さいので段差が大きいです。
すでにKATO製品が十分普及して見慣れていたのと、形がこのとおりなので、まったく受け付けない方もいらっしゃいます。

しかし走りは当時の製品としてはスムーズで、同社製品の中でも良いほうです。扱いが難しくなく、面倒なナンバー取り付けも必要ないので、あまり形にこだわらない人には受けるかもしれません。 動輪はなぜか実物とは逆の左先行で(9600と同じ)、リターンクランクの角度も逆でした。

A9503 D51 78 ナメクジ 1997年 D51 78 A9503
D51 78 ナメクジ 
1997年
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KATOのなめくじと同じく、手動逆転機のタイプをモデルにしています。
A9504 D51 51 ナメクジ 1997年 D51 51 A9504
D51 51 ナメクジ 
1997年
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こちらは動力逆転機です。ライン入りなので、やはり1,000高くなっていました。

なめくじは、初回の標準型に少し遅れて1997年に発売されました。この商品から、重連用カプラーが付属するようになりました。
特に形が変だった煙突やドームが隠されるため、先に発売された標準型より好印象かと思います。前面の周囲にも少し丸みが付けられていますが、煙室扉のフチやキャブなどは標準型と同じ表現です。
リターンクランクの角度が修正されました。
なめくじは、初期出荷から比較的近いうちに1度単純再生産があったように思いますが、記憶があいまいです。その後改良品として再度登場します。

A9505 D61 1 1997年 D61 1 A9505
D61 1 
1997年
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9mmゲージ初のD61です。
A9506 D61 3 1997年 D61 3 A9506
D61 3 
1997年
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ライン入り、密閉キャブの姿です。

D61 1のケース裏のイラストは密閉キャブになっていますが、中身の模型は開放キャブです。中古品などでこの不一致に悩んだ方、ご心配はいりません。
D61 3はイラストも中身も密閉キャブになっています。

実物どおり前方が少し下がった2軸従台車が取り付けられています。実物では第4動輪と従台車がぶつかるのを避けるため、このような形になっているそうです。しかし、ここで作られた特殊な従台車が、その後登場するC62(従台車はこれと違う形)にずっと流用されてしまいます。

約1年ちょっとで、最初に予告された上記6製品がすべて市場投入されました。
当時これらの製品はかなり出回っており、店頭ではワゴンセールで低価格で売られたりもしていました。私も何両かは新品を¥3,000ほどで入手しましたので、思ったほど売れなかったのかなと思っていました。

ところが、これで終わりではありませんでした。


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