便意をもよおすポイント
快便のために必要な知識と生活習慣「便秘解消に大切な便意」
朝食を食べたらトイレに入ることを習慣にする
トイレに入ることを毎日の朝食後の習慣にします。便意を感じなくてもトイレに入るようにします。
便意を起こさせる飲み物
朝、目が冷めたときに次ぎのような飲み物で習慣づけます
起床したら冷たい水を飲む
朝起きたときに、冷たい水をコップに2~3 杯、一気に飲むと、便秘解消にいいと言われます。冷たい水が胃に入ると、胃・大腸反射が起こり、大腸の蠣勅運動が始まるからです。それに、便秘をしていると水分が吸収されてしまって便がかたくなっているので、不足している水分を補充する意味でもたいせつです。
冷たい牛乳を飲む
朝の空腹時に飲むと、冷たい水と同様、胃・大腸反射を起こさせる効果があります。また、牛乳に含まれる乳糖が大腸を刺激し、嬬勤運動を引き起こす作用も期待できます。赤ちやんや子どものころには、おなかの中に乳糖分解酵素を持っています。ところが、成長するに従い、この酵素が少なくなっていきます。そのため、大人の人が牛乳を飲むと、乳糖が完全には分解しきれずに大腸に達し、腸管を刺激して便意を起こさせるようになるのです。ただし牛乳を飲むと下痢をしてしまう人は冷たい水にします。
炭酸飲料
炭酸水、サイダー、コーラ、ビールなどの炭酸飲料は、水分の補給や冷たい刺激を与える効果だけでなく、炭酸ガスが胃を刺激して、大腸の運動を起こす力も持っています。ただし、ガスでおなかが張っているときには、かえって苦しくなりますから要注意です。また、サイダーやコーラなどには砂糖が多く含まれていますから、むやみに飲んで、太りすぎにならないようにしてください。ビールにはその心配がありませんが、かといって朝から飲むわけにはいきません。それに、アルコールには利尿作用がありますから、水分を尿に出してしまって、便をかたくする心配もあります。
マッサージ、指圧、体操も、便意を起こすうえで効果があります。いろいろ試みてみるといでしょう。腸に「の」の字を書くようにマッサージをする方法は医療機関でもすすめられます。
また、喫煙者の中にたばこを吸うとトイレに行きたくなるという人がいますが、タバコには消化器の働きを促進する作用のあることがわかっており、便意を起こす効果は確かにあります。しかし、タバコの害は、ガン、動脈硬化、肺の病気など多方面に及ぶので、便秘改善のためとはいえ、おすすめできません。便秘解消のためにガンになってしまったのでは本末転倒どころではありません。