快便のための食習慣
快便のために必要な知識と生活習慣「食習慣について」
便秘を助長してしまう食品
便秘の症状で悩んでいる人の話を聞くと、これでは便秘をしてあたりまえと思える食生活をしている人が少なくありません。それを改めるために、まず食生活のあり方を総点検します最も重要な点になります。
- 不規則な食事…朝食を抜くと、便意が起こりにくくなります。昼食、夕食も同様で、食べたり食べなかったり、食事時間もまちまちというのでは、体のリズムも狂い、胃腸の働きも悪くなって便秘になってしまいます。
- 食べる量が少ない…減量中の人や、もともと小食の人は、食事の量が少ないために便の量が少なく、排便も2〜3日に1回となって当然です。たとえ減量中であっても、野菜のように食物繊維が多く、しかもエネルギーの少ないものを十分に食べて、通じをつけるようにしましょう。
- 暴飲暴食…おなかをこわしたり二日酔いで朝食を抜けば、食事のリズムがくずれます。下痢をして1 日絶食をしたりすると、それがきっかけで便秘になるケースもあります。
- 昼食はインスタント食品が多い…外食やインスタント食品、冷凍食品を多用すると、どうしても栄養が偏ります。特に便秘解消に重要な食物繊維が不足し、便秘の原因をつくります。
- 消化のいいものだけを食べている…胃腸が弱いからといって、消化のよいものばかりを食べたり、歯が悪いからとかたいものを敬遠すれば、食物繊維が不足し、便秘になります。野菜ぎらいの人も同様です。
- 栄養の偏り…糖分や塩分のとりすぎ、タンパク質やビタミンの不足など、栄養の偏りも、胃腸の働きを低下させます。
- 水不足…汗をかくのがいやだからとか、トイレに行きたくないといって、ふだんから水を控えていると、水分不足で便秘になることがあります。汗をたくさんかいたときは、十分に水を補給しておかなくてはなりません。1日に飲む水の量はおよそ1.5~2リットル程度といわれています。
この水分量にはコーヒーや紅茶、お茶などは含まれないのでほとんどの人が足りていないでしょう。 - 脂肪の不足…ダイエットをしている人はとかく、エネルギーが高いとの理由で脂肪を敬遠することがあります。しかし、脂肪は物理的に便の滑りをよくするだけでなく、含まれている脂肪酸に腸を刺激して蠕動を促す働きもありますから全く敬遠してしまうのは逆効果です。
食事の内容に問題があるケース
便秘解消におすすめのおやつ
おやつに食べるお菓子のうち、ケーキ、クッキー、あめ、せんべいなどは食物槻維が少なく、便秘の人たちにおすすめできません。便秘治療に役立つ、おすすめおやつを紹介します。腸を元気にするおやつです。
- しるこ…あずきをまるごと食べれば、食物繊維がたっぷりとれます。それに水分も補給できますから、寒い季節にはおすすめですが甘みは控えめにします。
- フルーツヨーグルト…ヨーグルトは腸にビフィズス菌を送り込んで、腸の働きを高めます。フルーツの繊維と酸味カで腸に刺激を与えます。
- 乾燥いも…食物繊維も多く、歯やあごの鍛練にも最適。よくかんで食べれば自律神経の安定にもなります。
- ココア…冬の飲み物は断然これ。あの粉っぼし、成分はみな繊維です。ただし、これも甘みは、控えめに。ココアについては新しい効能〔ココア〕で効能、効果などが紹介されています。