朝6時少し前に目が覚める。
カーテンの外を眺めると、思わず眩しいくらいの、朝日が射し込んできた。快晴です。
6時15分。「オホーツク9号」は定時に、網走駅に着きました。
今日は、美幌からバスで、阿寒方面に向かいます。だけど、バスの発車は9時過ぎ。たっぷり時間があります。そこで、6時44分発の、釧網線釧路行きに乗り込みます。
網走を出て15分。オホーツク海に一番近い駅として知られる、北浜駅で下車します。
この北浜駅、線路を越えるとそこは海岸です。冬場は、気軽に流氷を間近に見られる駅として、人気があります。また、駅舎には、「停車場」という喫茶店があり、ここの「オホーツクラーメン」(確か1200円だったような・・)は、とても美味しい。
また、待合室の壁一面に、この駅を訪れた旅人達の足跡が・・(定期や学生証などに一言メッセージを書き込んだ、あれです)、とてもにぎやかです。
僕もノートの切れ端に、一言書き込んで、壁に貼ります。(来るたび毎回の事です・・・・・。)海を眺めながら、朝食を食べたりして、1時間が経ち、留辺蘂行きの列車で、北浜をあとにします。
美幌には、9時9分に到着。
すぐに、阿寒バス営業所で摩周温泉までの、乗車券を購入。
阿寒パノラマコース・日帰り定期観光「くろゆり号」に乗り込みます。そして、9時15分、美幌駅前を出発しました。
美幌峠から眺める、屈斜路湖
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この「くろゆり号」は、観光ガイドが乗車している以外は、ふつうの阿寒パノラマコースと変わりません。美幌を出たバスは、市街地を抜けて、国道243号線をひた走ります。
ガイドさんの話に耳を傾けながら、ぼ〜っと景色を眺めながら走ること35分。美幌峠に到着。
ここ美幌峠では、25分の休憩があります。
美幌峠は2回目ですが、前回は雨、でも今日は快晴。最高の天気です。
さっそくバスを降りて、まずは展望台の一番上へ。そこから見る屈斜路湖の姿は、雑誌などで見るあの風景そのものです。そして、屈斜路湖だけではありません。湖に背を向けた反対側の景色もまた、これぞ北海道と言ったような景色で、少し圧倒されます。またここから見るとよく分かるのですが、屈斜路湖はものすごく大きく、少し神秘的でもあります。
レストハウスで、熊笹ソフトクリームなるものを発見。見た目は抹茶ソフトみたいですが、
これが凄く美味しい。また食べたい(笑)。それにしてもいい天気です。
硫黄山の噴気口
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美幌峠を出発したバスは、屈斜路湖に降りるかのように、国道を走り、ホテル前、和琴半島を経由して、砂湯へ。
ここ砂湯は、湖岸を掘ると温泉が沸き出るところ。と言ってもさして見る所もなく、特製ソフトを買って、バスの中へ。
砂湯を出ると、川湯温泉を経由して、25分で硫黄山に着きます。
ここ硫黄山は、今でも活動を続ける活火山。山肌に数多くの噴気口があり、硫黄臭の噴煙を上げています。右の写真は、その噴気口です。白いのが噴煙。
ここのレストハウスで売っている、硫黄山ソフトはとにかく美味。やや黄色いシャーベット風で、味は白ワインシャーベットの様。ここに来るたび食べてます。
そしてもう一つ、温泉玉子も買い込み、20分の休憩は終わり、いよいよ摩周湖へ。
摩周湖・摩周第一展望台からの眺め
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僕は過去3回摩周湖を訪れてます。晴れ、霧雨、雨でしたが、湖面はもちろん3回とも、中之島(カムウィッシュ島)まで見てきてます。喜んでいいものか・・・・(笑)。
バスは、国道から摩周湖横断道路に入っていきます。天気は快晴。風もありません。
摩周第3展望台を通過。摩周湖がちらっと見えます。「鏡・・・・!」期待が膨らみます。
バスは摩周第1展望台に到着。急いで展望台に向かいます。そこで見たものは、マリンブルーの湖面、手前はやや波がある物の、中之島より先は、波のない鏡状態。しかも、快晴。
感動ものです。ここまで美しい摩周湖は、そう滅多に見ることが出来ないと、ガイドさんが言ってました。
でも素直に喜んでいいものか、なぜなら摩周湖には、とある言い伝えがあって、「摩周湖の湖面を見たものは、結婚出来ないまたは、婚期が遅れる」というもの。今日で4回も見ている僕の運命やいかに・・・(笑)。
摩周湖を出発して、20分で弟子屈摩周温泉に到着。今日はこれから羅臼に向かうので、ここで下車します。バスターミナルから摩周駅までは、歩いて15分くらい。
13時43分発の釧網線、釧路行きに乗車。およそ20分で標茶に着き、中標津行きのバスに乗り換えます。このバスは、旧標津線転換バスで、廃線跡を巡るように走りますが、心地よい日差しのせいで、僕は夢の中。気が付いたら、中標津市内に入ってました。
中標津バスターミナルは、旧中標津駅があったところ。ターミナルの中には、標津線資料館があります。ここで、羅臼行きバスに乗り継ぎます。
この羅臼行きは、トイレ付きのハイデッカーバス。一般路線バスとは思えない設備と乗り心地で、快適なバスの旅です。
標津を過ぎると、国道335号線を根室海峡を眺めながら、北上します。天気が良く、海の向こうに、国後島が見えます。海を越えたら、ロシア領です・・・。
中標津から1時間半、羅臼バスターミナルに到着。今日は宿を取ってあり、15分くらい歩いて、民宿に到着。それにしても、暑い。とても、道東とは思えない暑さです。
ここの民宿は、去年もお世話になっています。夕食を済ませ、少しゆっくりしてから、ここ羅臼での楽しみ、熊ノ湯温泉に行くため、8時頃出掛けます。
知床横断道路を峠に向かって歩きます。知床観光ホテルの前を通過すると、街灯はなくなります。ホントに真っ暗です。
この時、人は真っ暗闇だと、まっすぐ歩けない、と言う事を発見しました(笑)。
そして、ふと、上を見ました。そこには信じられないような、ちょっと言葉では表せないような、本当の満天の星空がありました。(去年は曇りだったので、星は見えませんでした)
分かりやすくいうなら、空一面がプラネタリウムとでも言うのでしょう。
すべての星が、白く輝いて、気持ち悪くなるほど点として点在してて、あれを、天の川と言うんでしょうね。ずーっと眺めていると、なぜか恐怖心が沸いてきて、よく分からないんだけど、怖くなってきます。不思議な感覚です・・・。
宿から歩くこと20分ほど。暗闇にぼ〜っと明かりが浮かぶ、熊ノ湯温泉に着きます。
この温泉は、国道から橋を渡った、羅臼川のほとりにあり、男女別露天風呂です。
湯船は大きくないものの、川の流れる音を聞きながら、温泉につかる、見上げれば、星空
が一面に・・・・。ほとんど別世界。ライダーやキァンパーなど、今日も入れ替わり多くの人が温泉を楽しんでいます・・・。
宿に戻り、明日の朝7時半にタクシーの予約をして、明日の好天を祈りながら、羅臼の夜は、更けていきました。
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