札幌に6時半、定刻に着いたあと、朝食に駅弁を購入して、そのまま、旭川行き特急「スーパーホワイトアロー1号」で、深川に向かいます。
天気は快晴。今日は留萌駅でレンタカーを借り、日本海オロロンラインを北上して、稚内に向かいます。
深川で留萌本線に乗り換え。
車体にカラフルなイラストがレタリングされた、キハ54の単行。しかし、車内は結構混んでいます。中学生くらいの女の子が、目に付きます。海水浴のようです。
留萌線は、深川から日本海に向かって、突き進むような線形で留萌につながっているので、海水浴客が結構多いのでしょう。深川を出てしばらく、恵比島駅に着きます。
この恵比島駅、知っての通り別名を「あしもい駅」、NHK朝の連ドラ「すずらん」の舞台となった駅です。元の駅舎は、完全にセットの中に隠れていて確認できません。
駅前には、観光バスが数台停まっており、「すずらん」の、のぼりも立って朝早いというのに、観光客で賑わっています。
恵比島を出ると山間部に入り、深川を出て1時間、留萌駅に到着しました。
さて、駅に着くとさっそく「レール&レンタカー券」を持って、「ツインクルプラザ」へ。
免許所の提示に書類への記入、乗り捨てとなる稚内駅営業時間の確認に、車検証の確認。そして、駅員さんからの、ありがたいアドバイスは・・・・、
「この時期、免許を無くして帰るお客さんがかなりいます。北海道の道路は、ほとんど高速道状態ですので、くれぐれもスピードの出し過ぎと、ネズミ取りには注意して下さい・・。」
「・・・・・・・。」
さて、キーを受け取り、駅前に停めてあった本日の相棒、マークUに乗り込み、各スイッチ類
の操作確認(日産車とは違うので・・)をして、いざ出発。
駅前からいったん深川方面に戻り、国道232号線に出ます。と、すぐに海岸線にでます。
比較的交通量の多い国道を北上しますが、今回レンタカーを組み込んだのは、単にオロロンラインを走るためではなく、旧羽幌線の廃線めぐりがメインだったりします。
左に海を見ながらしばらく快適に走ると、右手に不自然な地形の土手のようなものが・・・。
まちがいなく、羽幌線の線路跡です。
しばらくして、「旧花田家番屋」に着きます。少し見学して再び進みます。
苫前の巨大なプロペラ群・・・。
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しばらくすると、旧力昼駅先の小トンネルを発見。車を停め、写真に収めます。
再び、走り出してしばらく、小高い丘の上に、巨大なプロペラがずらりと・・・。
車を降りて見てみるが、とにかくでかい。15〜20mは、あるのではないか・・・。それより、何の目的でこんなでかいプロペラが・・・、しかも動いてないし・・・・。不思議に思いながら、その場を立ち去ります。
(後日、あるテレビ番組でこの場所が紹介され、この巨大なプロペラの正体は、風力発電機と判明しました)
さて、車は苫前町内へと入っていきます。地図を頼りにしばらく市街地を走って、ようやく目的地の、苫前駅跡に到着。
苫前駅は現在、郷土資料館に姿を変えています。資料館を見学すると、苫前における羽幌線の歴史、それに特に興味を持ったのが、過去のヒグマに関する出来事でした。
また、この資料館の敷地の中に、旧駅前食堂の建物が保存されています。
苫前を出てしばらくして、羽幌町に入ります。
旧羽幌駅はバスターミナルに改装され、ここに鉄道が走っていた面影は、まったくありません。羽幌町を出て、再び海を眺めながら、快適に走ります。
交通量は対して変化ありません。
唯一残っている、金駒内橋梁の跡・・。 |
初山別村に入ってしばらく走り、確かそろそろ羽幌線最大の廃線跡である「金駒内橋梁」が見えるハズなんだが・・・。
しかし、右手には橋梁は現れず、なにやら工事しているようで、重機が動き回っている。
その時ふと橋梁の跡が(写真)、すぐ車を停めて、近づいてみる。確かに、金駒内陸橋である。そして、この廃線跡を進んでみると、さっきの工事現場・・・・。
そう、この工事現場は金駒内橋梁の、撤去作業を行っていたのです。金駒内橋梁はすべて撤去されてしまい、残ったのは写真の、金駒内陸橋だけとなってしまったのだ。
少し寂しい思いをしながら先に進むが、ここから遠別までの間、突然山肌にトンネルが出現したり、鉄橋の跡があったりと、至る所で廃線跡を見掛けることになります。
途中、「道の駅・富士見」で少し休んだあと、天塩町に入ります。
ここから内陸に入り、国道40号で一気に稚内に向かう手もありますが、ここはこのまま、海岸線を北上するため、道道909号線に入ります。
この道道、市街地を抜けると、利尻礼文サロベツ国立公園を走るのだが、交通量が極端に少なく、ほとんど高速道路状態・・・。1◯0km/hくらいで走っているのだが、全然スピード感と言うのがしない・・・。景色が単調なのでなおさら・・・。
とにかく、オービスと道路脇の赤灯と人影に注意しながら(笑)、走ります。
単調とはいえこの景色、もの凄く雄大・・・、とても日本の景色とは思えません・・。
途中、サロベツ原生花園に立ち寄り、足元の「モウセンゴケ」に感動(?)したあと再び、北上を続けます。さすがにこのあたりまで来ると、利尻島がよく見えてきます。
車を停めて、利尻島を眺めながら少し休んだあと、ある駅に立ち寄ります。
宗谷本線・抜海駅
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その駅とは、宗谷本線「抜海駅」。僕が好きな駅の一つです。
マークUを入れて写真を一枚。
そして来年の春に特急化される、急行「宗谷」の撮影をしたあと、再び走り出し、南稚内駅の前を通って、稚内駅を通過して、ノシャップ岬に到着します。
ギリギリ日の入り時刻に間に合いましたが、さすが夕日の名所、たくさんの人で賑わっています。
水平線に雲がかかっていたものの、とても綺麗な夕日を撮る事が出来て、満足。
そのあといつも立ち寄る、「樺太」(だったと思う・・・。)という、ノシャップ岬にあるプレハブのお店で、「ダブルウニ丼」(めちゃうま)をたべて、20時少し前に稚内駅に到着。
車を返したあとは、お風呂タイムだけど、稚内常風呂の「梅の湯」には行かず、今回はタクシーに乗り込み、新しくできた稚内温泉「憧夢」に向かいます。
この「憧夢」、数種類の温泉に露天風呂もある入浴施設で、稚内の新しい常風呂になりそう。
帰りは「憧夢」前のバス停「稚内温泉」からバスに乗り、稚内駅へ。
そして22時13分発の札幌行き急行「利尻」に乗り込み、稚内をあとにします。
稚内を出発してすぐ、南稚内に停車。終着間近の急行「サロベツ」と交換して発車。そして、22時半頃、抜海駅を通過。そのまま夢の中へ・・・・・。
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