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8月11日 その2 知床横断道路


 さて、これからはこの知床横断道路を、ただひたすら歩きます。
この知床峠を徒歩で越えるのは、去年に次いで2回目です。去年は天気があまり良くなく、霧に包まれていたのですが、今年は、晴れ。うっすらと、雲が出てはいる物の、結構日差しが、強いです。
知床峠までは、連続するゆるやかな上り坂。ところどころで、道路工事を行っています。土砂崩れの防護壁のようです。ふと、視界が開けて根室海峡が眺められる所に出ます。うっすらと国後島が・・・・。

知床峠方面
はるか前方に、羅臼岳が。

歩き始めて40分くらいしたでしようか・・・。はるか前方に知床峠が・・・、羅臼岳もよく見えるようになります。
道は相変わらず、急カーブの連続。勾配はさしてきつくはないものの、やはり日差しがきついため、結構厳しい・・・。途中、湧き水が出てたので、顔を濡らします。
この湧き水、すっごく冷たくて気持ちいい。この横断道路沿いには、結構湧き水があります。
またよく見ると、上の方には木に隠れながらも、小さな滝が・・・。歩くと、いろんな発見があって、きついけど、楽しいです。

知床峠
ここが知床峠。後ろが羅臼岳です。

さて、休憩ポイントをめざして、少しスパート。
羅臼湖入り口から歩くこと1時間。ようやく知床峠に到着。バイク、車、観光バス、相変わらずたくさんの旅人で賑わっています。ここで一休み。
ちょうど、お昼時と言うこともあって、売店で焼きトウモロコシを買って、胃を落ち着かせます。
 羅臼岳は頂上付近に雲がかかっているものの、その雄大な姿を見せてくれてます。また根室海峡には、再びうっすらと国後島を、眺めることが出来ます。いい景色です。去年は一面霧でしたから・・・。

さて、飲料水の補給として、缶ウーロン茶を買って20分の休憩の後、再び歩き出します。これからは、ただひたすら下るのみです。
 羅臼側に比べて、カーブもゆるく、比較的直線区間も多くなります。そして、見晴らしがすごくいい。周りの景色をよく見てみると、所々に小さな滝が顔を出しています。湧き水もたくさん
あり、また足元には、かわいらしい花がたくさん咲いてます。歩いていると、知床の自然というものを、肌で感じ見ることが出来ます。
 こうして一人で横断道路を歩いているのですが、すれ違うバイクや、追い抜いていくバイクの人が、あいさつしてくれます。これは、結構うれしいものですね。

横断道路から
横断道路から、羅臼岳を眺めます。

また、自転車の人たち(通称チャリダー)とも、あいさつを交わしながら、歩いていきます。
時々振り向いては、羅臼岳を眺めたりしてます。(左の写真
それにしても、日差しが強いです。去年もそうだったんですが、羅臼から知床峠を越えて、ウトロ側に出ると、天気が良くなるんですよ。不思議と・・・・。先日、大雪・黒岳に登る前に買った、キャップが、活躍(?)しています。紫外線も強いし、こういう所を歩くときは、つば付きの帽子は欠かせないです。

しばらく歩くと、前から一台の自転車が近づいてきます。
あいさつをして近づきますが、なんと60近い年輩の方です。ちょっと驚きました。自転車ですから・・。聞くと、名古屋から“青春18きっぷ”を使って来たとのこと。
休憩もかねてしばらく、そのおじさんと話をしてました。カムイワッカ付近で、ヒグマを見たという話には、少しびっくり。

エゾシカの親子
エゾシカの親子を発見。記念に一枚。
でもこちらには無視・・・。

おじさんと別れ、再び歩き出します。
周りの景色が、だんだん深い緑に変わっていきます。と、その時目の前の森の中に、エゾシカの親子を発見!
近くまで近づいて、カメラを向けても、まったくこちらを気にする様子もなく、食事を続けていました・・。
鹿の親子に別れを告げ(?)歩きます。ゴールはもうすぐ。
しばらくして、右手についに崩落した廃屋をみると、あと少し。
暑さと、疲労で、石のように重くなった体にむち打って(?)、ラストスパート。そして、15時15分、羅臼湖往復から通算7時間。知床峠から3時間で、ようやく、知床自然センターに到着しました。
とりあえず、自然センターの中に入って、山ぶどうだったかのソフトを食べながら、涼みます。

でも帰りのバスまで、時間があります。ので、よせばいいのに(笑)、“フレペの滝”を往復してきました・・・・。
そして、16時36分発の斜里行きのバスに乗り込み、知床を後にしたのです。
疲れのため、バスの中では、熟睡してました・・・。気が付いたときには、斜里の市街地に入るところ。17時40分斜里に到着。

すぐに、17時44分発の釧網線、網走行きに乗り込みました。
網走に着いたあとは、まず駅前の「ホテル美園」で入浴。そのあとは、盆踊りを見たりと、駅周辺をぶらぶらと・・・・・。
時間を見計らって、ここ網走に来たら必ずと言ってよいほどよる、喫茶店「れもん亭」にいきます。ここの「海賊ピラフ」はとても美味しく、また僕のような一人旅の者でも、気軽に入れ、旅の喫茶店と言った感じの店内も、心を落ち着かせてくれます。
この店での恒例になっている、旅ノートへの書き込みも終えて、網走駅に戻り、22時15分、札幌行き「オホーツク10号」で網走を後にしたのでした。

 

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