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  39回目・2003 夏の北海道旅行 II 旅日記−7
リアルタイム旅日記として作成

 [8月10〜11日 出発〜奥尻島] [8月12日 奥尻島〜函館] [8月13日 ニセコ] 
[8月14日 利尻島]
 [8月15日 旭川〜上川] [8月16日 摩周〜羅臼] 
(8月17日 知床半島)
 [8月18〜19日 糠平〜北斗星82号]

 

8月17日

 

朝・・・低い雲が立ちこめています。。でもこの雲なら。。。
低い雲が立ちこめていますが・・

 朝は7時少し前の起きました。
恐る恐る外を眺めてみると、どんよりとした雲が掛かっています。かなり低い雲・・・と言うよりは霧ですね。。。
 ただ、ここまで低い雲だと、ひょっとすると少し登れば天候は回復する可能性があります。最初に羅臼湖に行ったときがそうでしたからね。。。
 身支度を整えて、朝食タイムにします。
今まで羅臼湖行くときは7時半に出発していたんですけど、前夜タクシーの予約をする際、8時からでないとダメだと言われて、仕方なく8時出発にしたのです。
 いつもより30分遅い訳で、この30分がどう影響してくるのか。。。

予想通り、標高が上がるにつれて晴れてきました♪
予想通り晴れてきました♪

 朝食後、出発準備を整えます。
熊笹の露対策として、下だけカッパを履いています。宿代を精算して8時ちょうどにタクシーがやってきました。
 タクシーに乗り込み、一路羅臼湖入り口に向かいます。熊ノ湯から先は霧の中に突っ込んでいくような感じになります。もの凄い濃霧です。こんな中でもチャリダーのグループを見かけました♪
 さて、どんどんと標高を上げていきます。3合目までは完全な霧の中ですが、4合目付近から霧が晴れてきて、太陽の光が差し込んできます。
「これは・・・・」と期待したところ、5合目で完全に晴れました♪見返り台で羅臼側の車窓に、見事な雲海が広がり、「おぉぉ・・」と感動した所で、羅臼湖入り口に到着しました。

一の沼です
一の沼

 タクシーを降りて、雲海を見たい衝動を抑えながら、羅臼湖入り口へ急ぎます。
ちょうど、ビジターセンターのツアーでしょうか、男女3人組もほぼ同時に入ってきました。
ところで、タクシーの中で気が付いたんですが、「熊よけの鈴」が無い事に気が付いたんです。おそらく昨日の男鹿の滝に行ったとき、レンタカーに忘れたか、宿に忘れたか・・・と思うんですけど。。。
 なので、羅臼湖で初めて「熊よけの鈴」無しで行く羽目になりました。。。

二の沼。少し水が張っています。
二の沼と羅臼岳。

 入り口の少し先にある入林届けに書き込み、いよい出発します。
去年の夏に来たときは、あまりのぬかるみと水溜まりの為、一の沼しか行けなかったのですが、今回は大丈夫です。無事に「一の沼」まで行く事が出来ました♪
 一の沼を過ぎると、急坂になり、低木林が行く手を阻みます。中腰になって進み、急坂を下りた所に木道があって、ここが「二の沼」です。
 二の沼、水が張っています。。。そして、その背後には美しい羅臼岳の姿が。。。
「知床晴れ男」の神通力は、今回も健在でした♪

 二の沼を過ぎると、今度は急な上り坂になります。登り切ったら林の中の坂を下り、木道が現れて「三の沼」に到着。
ここ「三の沼」は、σ(^^;が羅臼湖の中で一番お気に入りの沼なのてす。湖面に水草を浮き、鏡のような湖面には羅臼岳の姿が映し出されます。

一番のお気に入り、三の沼
三の沼。いつ来てもキレイです。。

逆さ羅臼岳が美しい。。
三の沼展望台から

 一日中、ボ〜ッとしていても、飽きないと思います。それだけ美しい沼なのです。
ただ、期待していたより、緑の色が良くないですね。。。なんとなく秋の気配すら感じられます。緑が薄いんですよ。。。。気候のせいでしょうね。。。

 三の沼を過ぎると、かなり距離が開きます。
木道が終わると、熊笹に囲まれた獣道を歩きます。朝露を警戒していたんですけど、予想していた以上に露は無かったですね。。。
後ろを振り向くと、相変わらず羅臼岳の勇姿が見守ってくれています。天気は晴れ・・・と言うより、薄曇り・・・ですね。日は射しています。

四の沼に向かう途中の沢。。
羅臼岳が見守ってくれてます。

天気はまあまあ、贅沢は言えません。それにしても、クマよけの鈴が無いと。。。
クマよけの鈴がないと、かなり怖いです。。

鏡のような湖面の「四の沼」です。
四の沼。なんか紅葉が・・・(^_^;

 熊笹道から森林の中を通り、再び熊笹を抜けると、急に視界が開けます。。
この辺りは平地になっていて、小川まで流れている別世界です。。。
ここを過ぎて再び森林に入りしばらくすると視界が開けて「四の沼」です。
ここも水草が浮いていて、すごく美しいんですよ♪

五の沼まで来れば、あと少しです。。
五の沼。あと少しです。

 四の沼を過ぎると、少し低木林を歩いて視界が開け、「五の沼」に着きます。
この五の沼は木道と獣道ですが、かなり足下がぬかるんでいて、気を抜くと転びそうになります。。。。
 この五の沼は、羅臼湖の次に大きい湖なのです。。。。
 ちなみに前の「四の沼」から、背後に年配夫婦が追いつきそうな勢いです。。。
σ(^^;としても、追いつかれる訳にはいかないので、必死に歩いています。

誰もいない羅臼湖に到着〜♪
ようやく羅臼湖に到着、一番乗り♪

 五の沼を過ぎて少し行った所に、熊笹の道があります。一昨年来たときはここで水浸しになったものですが、今日はカッパがあるので大丈夫です。
 熊笹をかき分けて進みます。後続の二人組に抜かれたくなかったのは、羅臼湖一番乗りをしたかったから。展望台に誰もいない羅臼湖を撮りたかったからだったりします・・・(^_^;
 熊笹獣道から木道になり、羅臼湖への一本道となって、目の前に羅臼湖が現れました。夏の羅臼湖を眺めるのは、1999年以来、4年ぶりになります。
 以前と変わらないその姿に、安心感を覚えますね。

久しぶりの羅臼湖。何も変わっていません♪
羅臼湖・・・・変わらない風景。。

まさに別の世界のような風景が広がっています。。。
この風景、いつまでも変わることなく。。

 思えば、夏の羅臼湖で全景を眺めるのはこれで2度目。。。1998年は霧の羅臼湖で、1999年が快晴の羅臼湖、2001年が霧だけでしたから。。。
 これで快晴ならば・・・と思いますが、そこまで贅沢は言えませんね。。。薄日が射しているだけでも良しとしなければ。。。

羅臼湖をバックに。。。
記念撮影を・・・(^_^;

 後続の二人組は来てしばらくして帰路につきました。その時、写真を撮ってもらっていたりします・・・・(^_^ゞ
 その後しばらくまったり・・・としていましたが、30分の間に、外国人の一人旅の方に、ライダーが1人、先ほどの3人組と立て続けにやってきました。
 いつまでも眺めていたいのですが、そうそうのんびりしている事も出来ないので、思いっきり後ろ髪を引かれつつ、30分ほど眺めて展望台をあとにしました。

 その後は来た道を淡々と引き返しますが、やはり「三の沼」で少しまったり・・・・として、羅臼湖入り口まで戻ってきました。展望台から戻ってくる間に2組4人とすれ違いました。   羅臼湖もだんだんと知れ渡ってきたようです。。。。なんか、寂しい気もしますけど。。。
展望台から1時間、11時に知床横断道路に出てきました。さて、これからまた歩きます♪

                        21時50分作成

 羅臼湖入り口を出発したのが、11時5分くらいです。
横断道路を歩き出してすぐに、羅臼市街まで望める所があるんですけど、そこから下を見たとたん、息をのむ美しさ・・・・。

見返り台の風景。。。
見返り台の風景。。。

とにかく、雲海のキレイな事。。。
雲海がキレイです。。

羅臼岳を眺めながら歩き続けます
羅臼岳を眺めながら歩きます。

知床峠に到着。羅臼岳もくっきりと姿を見せてくれています♪
知床峠に到着しました♪

 海まで一面の大雲海です。。。。まさに雲の海・・・ですね。しかも、雲の上に顔を出している山・・・ねあれは国後島でしょう。。。さらにその奥には択捉島と思われる山も雲から出ていました。。。
 羅臼市街では、どんより・・・とした曇り空が、知床横断道路を5合目まで登った所では、雲海となり、その上は良い天気になっているのです。。
 自分自身、ここまで大規模で美しい雲海を見るのって、十何年ぶりだろう。。。
 そんな雲海を眺めていると、感動で疲れもも吹き・・・・飛びませんけどね・・(笑)。知床峠までこの雲海を眺めながら、歩き続ける事になります。
 また、この夏の低温を象徴するかのように、横断道路沿いでも溶けてなくまだ残っている雪を見かけました。あの雪は溶けることなく降雪期を迎えるんでしょうね〜。。。
 天気は薄曇りですが、日は差し込んでいます。羅臼岳もバッチリ見えています。

知床峠を出発してすぐに海が見えます。。
知床峠を出発して海が・・

冬は「歩くスキー」でここまで来たんですよね〜。
冬はここまで来たんです。。

 そして、歩く事45分くらい、予定より10分以上早い11時50分頃に知床峠駐車場に到着しました。
 さすがに日曜日だけあって、展望台は混雑しています。
ちょうどお昼時なので、昨夜セイコマで買っておいたパンで、雲海と羅臼岳を眺めながら昼食タイムにします。
 食後は、再びウトロ目指して歩く事になります。
今度はずっと下り坂なので、歩くには楽ですね。歩き始めてすぐにチャリダーのグループとすれ違いました。大学のサークルか何かなのか、男女混合で大人数でした。。。自転車で北海道なんて、学生時代でないと難しいですからね〜、羨ましかったりします。。。

知床峠から歩く事40分くらいで今年の冬に「歩くスキー」で到達した「標高620メートル地点」に到着します。予想以上に意外と時間かかるんですね。でも、行こうと思えば行ける距離・・・・・・かも。。。。

高山植物が足下にたくさん。。。
高山植物を眺めつつ。。

羅臼岳は雲に隠れてしまいました。。。
羅臼岳は雲に隠れて。。。

 それからあとは、ただひちすら歩き続けます。網走側も雲は多いけど、晴れています。日差しが強い所では、暑いですしね。
そろそろ足も辛くなってきた所ですが、道端に咲いている高山植物を眺めていると、なんだか元気が出てきます♪
 標高500メートル地点いは、1時間くらいで到着します。まだあと2時間はありますからね〜。。。
 でも、こうして知床横断道路を歩いていると、よくもまあ「歩くスキー」でここまで来れたもんだな〜・・・・なんて実感しちゃいます。。。

標高370メートル付近で後ろを振り向くと、羅臼岳は山頂が雲の中に隠れていました。
ところで、知床横断道路を歩くたびに思うんですけど、バイクの数が少なくなりましたね〜。来るたびに少なくなっていると思います。
また、最近の変化として、挨拶を交わさなくなってきたと思います。バイク同士もそうですし、チャリダーや徒歩ダーにも素通りという寂しい状態。。。

知床自然センターまで戻ってきました〜♪
知床自然センターまで来ました。

 それでも今回、手を振ってくれたバイクは10台くらいでしたね。あと、車でも手を振ってくれのが1台いました^^。車は初めての事だったので、なんか嬉しかったりしました♪

そんなこんなで、ただひたすら歩き続け、知床峠から約2時間半で知床自然センターに戻ってきました。時刻は14時45分、、、ちょっと予定より早かったです。。
とりあえず、センター内で恒例となっている「ハマナス・こけももソフト」を食して、いざラストスパート、ウトロ温泉にむかいます。

プユニ岬からウトロの風景を。。。
プユニ岬からの風景です。。。

ウトロの海岸まで降りてきました。よく歩いたものです。。
ウトロの海岸まで。。ゴールはあと少し。。

 自然センターを出て20分くらいで「プユニ岬」に到着します。ここは、ウトロ温泉街がよく見渡せるビューポイントです。
 あとはただひたすら坂を下り続けて海岸線に出ます。そしてオホーツク海を眺めながら歩く事1時間半、16時45分、ゴールであるウトロバスターミナルに到着したのです。

                    23時30分作成

 バスターミナルでは、ウトロに住み込みで仕事に来ている京都の知り合いと会う事が出来ました。少し話しをして、17時10分発の斜里行きバス・・・のハズだったんですが、10分を過ぎてもなかなか来なくて、結局10分くらい遅れてウトロをあとにしました。
 車内ではリアルタイム用の写真を加工しながら過ごしますが、10分遅れてウトロを出たのに、斜里には定刻に着くという・・・・(^_^;。でもなんとか写真加工は済ませましたけど・・。

初めてレッチリに。トマトチリライス・・・辛かった〜♪
辛いけど美味しかったトマトチリライス

 斜里では常風呂のグリーン温泉で疲れをいやします。
そのあとは、斜里在住のMさんが駆けつけてくれて、一緒に斜里駅近くの「レッドホットチリペッパー」と言うへ。。
 このお店、本州から移住してきたライダーが切り盛りしているお店という事で、行ってみたかったところなのです。
 ビールで道内最後の夜の乾杯をして、いろいろ話して過ごしました。
夕食に「トマトチリライス(だったと思う・・・(^_^;)」を食べたのですが、これが辛いんだけどすごく美味しかったです♪

道内最後の夜は「オホーツク10号」の寝台車で。。。
道内最後の宿は「オホーツク10号」。

 話しているウチに時間も過ぎ、Mさんに見送られて、20時43分発の網走行きに乗り込み、斜里を後にしたのです。

 車内では、リアルタイムを書いて過ごします。けど40分程度の乗車時間では終わるはずも無く、あっという間に網走駅に到着しました。
とりあえず、麗門亭を見てみますが、ちょうど看板の電気が落とされた所でした。。。
 待合室でリアルタイムを書いて更新し、22時20分発の「オホーツク10号」に乗り込み、網走を出発、道内最後の夜を3号車3番下段の寝台で過ごしたのでした。。

     わざわざ駆けつけてくれたMさん、ありがとうございました^^。
                          8/18、7時15分作成

 

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