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85回目・2008 夏の北海道旅行旅日記−2
リアルタイム旅日記として作成

 8月10日 出発〜新日本海フェリー] (8月11日 羊蹄山登山) [8月12日 ニセコ〜層雲峡〜屈斜路湖]
  [8月13日 摩周〜野付〜知床〜斜里] [8月14日 斜里岳登山] [8月15日 斜里〜名寄〜羽幌]
  [8月16日 天売島] [8月17〜18日 新日本海フェリー〜石打丸山〜帰宅]

8月11日

 
 昨夜は22時半頃に、寝に入りました。そこそこよく眠れたと思います。
起きたのは3時半過ぎ。。。
 朝の儀式を終えてデッキに出てみると、船は小樽港内に入っています。そして、朝焼けの綺麗なこと。。。天気良さそうです。
 4時半前に車両甲板へ移動します。下船開始まで時間あるので、昨日のうちに朝食をコンビニで買っておいてました。下船開始までの待ち時間に食べておきます。
 下船が始まったのは4時45分過ぎ。。それでも5時前には小樽に上陸できました。


朝焼けがキレイ♪


まもなく小樽港に入港


羊蹄山登山口を出発

 上陸したら、そのまま目的地に向かって走り出します。小樽市街を抜けて国道5号をひた走り、倶知安市街を抜けたところにある、コンビニで昼食を買い、これから登る羊蹄山を眺めながら、「羊蹄山登山口」の案内に従って、半月湖駐車場へ。
 駐車場に着いたのが6時。それから準備をして6時半に出発。登山者名簿に記入して、羊蹄山登山道に入っていきます。

 出発してらしばらくは、なだらかな坂道が続きますが、途中から本格的な登山道に変貌していきます。
 気温は15度と低いのですが、歩いていると凄く暑い。。。湿度が高いのかも。。しばらく歩き続け「風穴」を通過。風穴から先が急坂の連続となり、それを登り切った場所が二合目。ここで早くも上着を脱いでTシャツだけに。。。


なだらかな上り坂。。


暑いです・・・

 二合目から四合目までは、比較的歩きやすかったんですが、四合目から牙をむきます。二合目まではコースタイム通り、四合目までもほぼコースタイムで歩けてましたが、四合目から先が、遠かった・・。
 それと、暑いので合目に着くたびに水分を取っていたのですが、これが去年の羅臼岳と同じく、バテる原因になってしまった。。。。気温は低いんだけど、ものすごく汗をかいてます。。


視界が開けるとニセコアンヌプリが


4合目に到着

 六合目を過ぎると、時折視界が開ける場所があり、目の前にニセコアンヌプリの美しい姿を見ることができます。雲の上にも出ていて、雲海も見ることができ、元気をもらえますが、四合目から六合目まで2時間かかるなど、かなり厳しい。。。
 足場も、岩がゴツゴツしている場所もあれば、砂利のような場所もあったりと、かなり悪きにくい場所が多い。。ひたすら急坂なので、羅臼岳よりキツイ。。


6合目に着いた・・・


ニセコアンヌプリの美しい姿♪

 各合目にはちゃんと表示板が掛けられているのですが、それが「羊蹄山登山リレーマラソン・実行委員会」の文字・・・。この登山道で登山マラソンするなんていったい・・・。
 七合目から上が、さらに辛かった。。水分の取りすぎが原因だと思うけど、想像以上にバテている感じ。。。ずっとハイマツの下を歩くので日差しはないのですが、とにかく・・・・暑い。

 そろそろ限界か・・・と思った時に、森林限界を迎えて九合目に到着。
六合目から約2時間・・・。
 九合目で休憩をとり行動食を軽く食べます。ただ、体力的に厳しいので、ここで下山しようか・・・とか考える始末。。
 そんな考えにムチ打って、山頂を目指します。


9合目に到着


眼下は急斜面が広がります

 九合目から森林限界なので視界はクリア。かなり多くの登山者がいるのに気が付かされます。足下にはお花畑が広がりますが、デジカメで写真取るので精一杯。。
 ひたすら、目の前の登山道を歩きますが、すでに下山する人たちも多いですね。
標識無かったけど登山道のはずれに三等三角点を確認できたので、それが北山だと思う。標高1843.7m。


斜面はお花畑♪


足下には高山植物が(^^)

 歩き続けて、マッカリコースとの合流点に到着。目の前に広がる羊蹄山の大火口が、素晴らしい・・・。火口の縁からの標高差は200mあるとのこと。
 ここから、山頂標識を確認できるので、歩き出します。。火口の縁を歩きますが、この辺りはほとんど岩場歩きそのもの。。


マッカリコース合流点


火口縁の登山道。。。

 そして、出発から5時間25分・・・。
 標高1898mの羊蹄山山頂に到着しました。。。バテてるので、15分くらい休んで息を整え、写真を撮り近くの登山者に写真を撮ってもらいます。これで、北海道の百名山は4座目です。。きつかった。。。 


羊蹄山山頂で記念撮影


山頂で「おにぎりタイム」

 大火口を眺めながら昼食タイムにします。おにぎりだけど、食べてもなぜか唾液が出ないのには驚いた。それだけバテていたということか。。お茶を飲みながら食べることにします。
 それにしても、素晴らしい景色であります。足下には高山植物があちこちと。。あまり休んでいると動きたくなくなるので、12時40分に山頂を出発します。


羊蹄山の火口内部


一等三角点♪


羊蹄山避難小屋跡地

 火口を一周する予定でいましたが、そなん体力は残っていないので来た道を引き返します。先ほどの分岐点でマッカリコースの方に歩きます。
 少し下る感じで、火口の縁を歩きます。下りて登った所にあるのが羊蹄山避難小屋跡地。コンクリの土台だけが、かつてここに小屋があったことを思い出させてくれます。

 ここで少し休んでから、マッカリコースを歩きます。ここから現在の避難小屋を見ることができます。

 マッカリコースの九合目から避難小屋の方に歩き、14時前に羊蹄山避難小屋に到着。ここで最後の500mlでアクエリアスを作ります。避難小屋の外にはワンコがいて、少しの間戯れます(笑)。水のおこぼれをうれしそうに飲んでる。水は貴重ですからね。それは犬も同じこと。。


羊蹄山避難小屋

留守番中の犬♪

避難小屋とワンコ(^^)


避難小屋近くに水場が。。

 避難小屋を出発してしばらく歩くと、眼下に沼を発見しました。おそらく残雪が解けたか雨水での沼だと思いますが、水場のない羊蹄山で唯一見た水場でした。

 14時20分に九合目に到着。通過する際に、足滑らせて転びました・・(^^;。ガレ場なので歩きづらいんですね。ズボンを少し破き、左肘を擦りむき、左手中指のマメを潰した・・・(T^T)。足に来ている証拠ですね。。

 さて、下山ですが、これが想像以上に辛かった。。。たいてい下山は登りより楽なんですけど、ここ羊蹄山は下山もキツイ。。。
 午前中は日差し届かなかったのに、午後のこの時間になると西日が登山道に射し込みます。そう、太陽の位置が違うのです。なので、普段下山はほとんど汗かかないのに、思いっきり汗かいてます。。
 3人追い抜き、七合目では小学生の集団が休んでいました。たぶん自然学校かなにかのグループだと思う。
 九合目から1時間ちょっとで、六合目に到着。ここで一休みして歩き出します。


登りとは逆に日差しが・・・


6合目・・・

 下山するとよくわかりますが、、、
よくまあ、こんな登山道を登ったものだと、我ながら感心します。六合目から1時間で四合目に到着。合目と合目の間が長いです。。。
 四合目の手前で、女性の登山者とすれ違いました。こんな時間に登る人がいるとは・・。小屋泊なのか・・・。
 一休みして出発。四合目からは少しだけ歩きやすくなります。40分ほどで二合目に到着。ここで水をすべて飲み干しました。。。水場のない山に夏場登るのは、厳しいです。。
 あと羊蹄山は登山道から山頂を見ることが出来ないのですが、ここ二合目から少しだけ山頂の方を見ることが出来るのを発見しました。


少しずつ標高を下げて・・・


ヤマアジサイ♪

 二合目を出発してしばらく歩いて「風穴」に。少し手を差しのべてみると、冷たい風が出てきています。それ以上に驚いたのが、「ヒカリゴケ」があったこと。羊蹄山でヒカリゴケを見ることが出来るとは。。。


「風穴」の案内板


風穴にはヒカリゴケが♪

 最後の区間はヤマアジサイの花が元気づけてくれます。エゾシマリスもたくさん見たけど、撮ることは結局出来ず。。
 最後の区間を歩き続け、八合目以降は後続に抜かれることなく、17時57分羊蹄山登山口に到着。無事下山となりました。
 荷物をまとめて、今夜の宿泊地であるニセコ湯元温泉に向かいます。遠くにそびえる羊蹄山を眺めてみると、ついさっきまであの山に登っていたんだな・・・と。あの山頂にいたんだな・・・と、にわかに信じられませんね。
 そして、今夜の宿であるニセコ湯元温泉・国民宿舎「雪秩父」に到着したのです。


出発から11時間20分、下山♪


この山に登ったとは、にわかに信じられない

 

羊蹄山コースタイム
羊蹄山登山口 638出発

風穴 708通過

2合目 720通過

4合目 800通過

6合目 900到着905出発

9合目 1040到着1055出発

羊蹄山山頂 1155到着1240出発

避難小屋跡 1330出発

羊蹄山避難小屋 1355到着1400出発

9合目 1423通過

6合目 1530到着1535出発

4合目 1635到着1640出発

2合目 1710通過

羊蹄山登山口 1757到着

 

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