猫のような虎ちゃん、賛助出演ありがと、『イーハトーヴ・オノマトペ・文例辞典4 た〜と』。 |
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★宮沢賢治童話を是非ぜひゼヒ読んでネ★
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猫にしか見えない虎ちゃん、 賛助出演だにゃぁ、『イーハトーヴ・オノマトペ・文例辞典4
た〜と』。 えー、早々と、ロボットくんばっかしには厭きてきました。 (^ ^; んで、猫にも見える虎ちゃんに賛助出演していただきました。虎ちゃんありがと。(どう見ても三毛猫だよ。) 『けだものの運動会』で虎としてご出演いただきましたので、虎ちゃん、なのれす。(^ ^; ボクはイラストが大好きで、やたらめったら使ってます。 でも著作権はダイジョブ、っつーのは、ほんのわずかですね。 (^ ^; 早い話が、T胡画伯とH野Uらら画伯提供の24枚だけですね、使用許可もらってあるのは。 ♪♪♪♪ でも、この24枚のイラスト、『イーハトーヴのオノマトペ』には合わないんですねぇ、好きなんですけど。 (^ ^; ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ ♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 『イーハトーヴのオノマトペ』で使ってるイラストのほとんどは、「ラベルマイティ4」っつーイラスト集ソフトです。 「ラベルマイティ4」と「アニメーション・イラスト」には大変お世話になってます。大感謝。 「ラベルマイティ4」と「アニメーション・イラスト」って、著作権フリーらしいので、堂々と使ってますまんねん。 イラストがなければ、ボクはホムペが作れまへんね。 「ラベルマイティ4」あたりから著作権違反を追求されると、ボクのホムペは総て閉鎖、っつー、おっそろしい ことになってしまうかも知れませんですまんねん。 ま、そんな悪夢は忘れて、イラストわんさか使って、楽しくホムペしてますまんねん。 (^ ^; イラストにセリフとか、ナレーションとか、オノマトペとかをはめ込む時、ほんま、楽しいなったら、楽しいな、 わくわくるんるんの「わくるん状態」ですまんねん。 (^ ^; 著作権無視してでもイラスト使いたい、山田風太郎の忍法帖シリーズ、宮沢賢治童話のオノマトペ、等々を 丸写ししてでも、ホムペを作りたい、オリジナリティほぼゼロなのに、よくわかんない自己にこだわって自慢し たい、自己主張したい、これって何なんですかねぇ。単なる現実逃避ですかねぇ。 偏執狂、ナルシスト、なんか、我ながら呆れかえるエネルギーですねぇ。 キモイ、っつー自覚症状ほぼゼロなんですねぇ。 精神的引きこもり状態なんですが、ホムペでいそいそ自己主張しちゃってるんですねぇ。 おたよりゼロ、でも、1日1〜3人のピーピング・トム、のぞきのヒマ人あり、で満足してるボク、相当気持ち 悪いホムペ状況、なのに滅法楽しいんですねぇ、ボク。これって何なんですかねぇ。 ホムペ上でのいじめがない、誹謗中傷・罵詈雑言・悪質投稿がない、っつーのが楽しさの一要因かも知れ ませんねぇ。ま、自覚症状としては、ボクの楽しさ・面白さだけで、ホムペを作ってる、っつーことですまんね ん。(でも、ちっとも面白くないよ〜ん。)わかってまんがな。 <ps.2597.&2610. とうとう:【とうとうりんとうごかないようになって、濃い鋼青のそらの野原にたちました。】 by『銀河鉄道の夜』&『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 鋼青のふりがな、(はがねあお)?(こうせい)?それとも? ボクにはじぇんじぇんわかりましぇん。誰か教えてくなさい。> っつーことで、第4ページ、『イーハトーヴ・オノマトペ・文例辞典4 た〜と』、だなす。 |
2209. ダア:【嘉(か)ッコが「ダア。」と云いながら、両手をあげたものですから、小さなみそさざいどもは、みん なまるでまん円(まる)になって、ぼろんと飛んでしまったのです。】 by『十月の末』 2210. ダー、ダー、スコ、ダーダー、ド、ドーン、ド、ドーン:【「ダー、ダー、スコ、ダーダー、ド、ドーン、ド、ドー ン。太刀はいなずま すすきのさやぎ、燃えて……」】 by『種山ヶ原』 2211. ダー、ダー、ダー、ダー、ダースコダーダー:【楢夫さんが空に向って叫んだのでした。「ダー、ダー、ダ ー、ダー、ダースコダーダー。」それから、大人が太鼓を撃ちました。】 by『種山ヶ原』 2212. ダー、ダー、ダー、ダー。ダー、スコ、ダーダー:【達二は刀を抜いてはね上がりました。「ダー、ダー、 ダー、ダー。ダー、スコ、ダーダー。」】 by『種山ヶ原』 2213. ダー、ダー、ダースコ、ダー、ダー:【ダー、ダー、ダースコ、ダー、ダー。踊ったぞ、踊ったぞ。】 by『種山ヶ原』 2214. ダー、ダー、ダースコ、ダーダ:【やったぞ。やったぞ。ダー、ダー、ダースコ、ダーダ、】 by『種山ヶ原』 2215. ダーダー、スコ、ダーダー:【「ダーダー、スコ、ダーダー。夜の頭巾は、鶏の黒尾、月のあかりは…… しっ、歩け、しっ。」】 by『種山ヶ原』 2216. だぁんだぁん:【両足をかわるがわる曲げてだぁんだぁんと水をたたくようにしながら斜めにならんで向 う岸へ泳ぎはじめました。】 by『風の又三郎』 2217. ダゴダア、ダゴダア、ダゴダア:【「ダゴダア、ダゴダア、ダゴダア」嘉(か)ッコはもう走って垣の出口の柳 の木を見ていました。それはツンツン、ツンツンと鳴いて、枝中はねあるく小さなみそさざいで 一杯でした。】 by『十月の末』 2218. たじたじ:【ファゼーロはたじたじ後退りしました。】 by『ポラーノの広場』 2219. たびたび:【みちの雪はかたまってはいましたがでこぼこでしたから馬はたびたびつまずくようにしまし た。】 by『ひかりの素足』 2220. だぶだぶ:【一人は闇の中に、ありありうかぶ豹の毛皮のだぶだぶの着物をつけ、一人は烏の王の ように、まっ黒くなめらかによそおっていました。】 by『ガドルフの百合』 2221. だぶだぶ:【びっくりして振りむいてみますと、赤いトルコ帽をかぶり、鼠いろのへんなだぶだぶの着 ものを着て、靴をはいた無闇にせいの高い眼のするどい画(え)かきが、ぷんぷん怒って立っ ていました。】 by『かしわばやしの夜』 2222. だぶだぶ:【「空気獣(くうきじゅう)」という見世物が大繁盛でした。それは、髪を長くして、だぶだぶのず ぼんをはいたあばたな男が、小屋の幕の前に立って、「さあ、みんな、入れ入れ。」と大威張 りでどなっているのでした。】 by『祭の晩』 2223. だぶだぶ:【変てこな鼠いろのだぶだぶの上着を着て白い半ずぼんをはいてそれに赤い革(かわ)の半 靴(はんぐつ)をはいていたのです。】 by『風の又三郎』 2224. だぶだぶ:【その人は白いだぶだぶの麻服を着て黒いてかてかした半巾(はんけち)をネクタイの代りに 首に巻いて手には白い扇をもって軽くじぶんの顔を扇(あお)ぎながら少し笑ってみんなを見お ろしていたのです。】 by『風の又三郎』 2225. だぶだぶ:【「おまえたちの泳ぎ方はおかしいや。なぜ足をだぶだぶ鳴らすんだい。」と云いながらまた 笑いました。】 by『風の又三郎』 2226. だぶだぶ:【「小麦を粉にする日ならペムペルはちぢれた髪からみじかい浅黄のチョッキから木綿の だぶだぶずぼんまで粉ですっかり白くなりながら赤いガラスの水車場でことことやっているだ ろう。」】 by『黄いろのトマト』 2227. だらだら:【そんなことが前からあったのか、いつかからだには鼠いろのきれが一枚まきついてある ばかりおどろいて足を見ますと足ははだしになっていて今までもよほど歩いて来たらしく深い 傷がついて血がだらだら流れて居りました。】 by『ひかりの素足』 2228. だらだら:【右の方の象の頭のかたちをした潅木の丘からだらだら下(くだ)りになった低いところを一 寸(ちょっと)越しますと、また窪地がありました。】 by『若い木霊(こだま)』 2229. だらり:【お客さまの中の一人がだらりと振り向いて返事しました。】 by『とっこべとら子』 2230. だらり:【白いしごきをだらりとした若者が椅子に座って何か書いていた。】 by『税務署長の冒険』 2231. タン:【狐が青ぞらを見ては何べんもタンと舌を鳴らしました。】 by『黒ぶどう』 2232. タン、タン:【そこで狐がタン、タンと二つ舌を鳴らしてしばらく立ちどまってから云いました。】 by『黒ぶどう』 2233. タンタアーン:【「ぜんたいここらの山は怪(け)しからんね。鳥も獣も一疋(ぴき)も居やがらん。なんでも 構わないから、早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。」】 by『注文の多い料理店』 2234. だんだら:【そして日が照っているために荷物の上にかざされた赤白だんだらの小さな洋傘は有平糖 (あるへいとう)でできてるように思われます。】 by『チュウリップの幻術』 2235. たんたん:【主人は落ち着きはらってきせるをたんたんとてのひらへたたくのだ。】 by『なめとこ山の熊』 2236. だんだん:【はじめは仲間の石どもだけでしたがあんまりベゴ石が気がいいのでだんだんみんな馬鹿 にし出しました。】 by『気のいい火山弾』 2237. だんだん:【しかしその吹雪もだんだんおさまったのかそれとも汽車が吹雪の地方を越したのか、ま もなくみんなは外の方から空気に圧(お)しつけられるような気がし、もう外では雪が降っていな いというように思いました。】 by『氷河鼠の毛皮』 2238. だんだん:【だんだん粘土がすべって来て、なんだかすこうし下へずれたようになった。】 by『さいかち淵(ぶち)』 2239. だんだん:【それから主人はこんどはだんだん機嫌がよくなる。】 by『なめとこ山の熊』 2240. だんだん:【その誰も見ていない昔の空がやっぱり繰り返し繰り返し曇ったり又晴れたり、海の一とこ がだんだん浅くなってとうとう水の上に顔を出し、そこに草や木が茂り、ことにも胡桃(くるみ)の 木が葉をひらひらさせ、ひのきやいちいがまっ黒にしげり、しげったかと思うと忽(たちま)ち西の 方の火山が赤黒い舌を吐き、軽石の火山礫は空もまっくろになるほど降って来て、木は圧し 潰され、埋められ、まもなく又水が被(かぶ)さって粘土がその上につもり、全くまっくらな処(ところ) に埋められたのでしょう。】 by『イギリス海岸』 2241. だんだん:【「それから火山がだんだん衰えて、その原の中まで冷えてしまう。」】 by『楢(なら)ノ木大学士の野宿』 2242. だんだん:【声はだんだん高くなる。】 by『楢(なら)ノ木大学士の野宿』 2243. だんだん:【星はだんだんめぐり、赤い火星ももう西ぞらに入りました。】 by『二十六夜』 2244. だんだん:【一向人も来ないようでしたからだんだん私たちは恐くなくなってはんのきの下の萱(かや)を がさがさわけて初茸(はつたけ)をさがしはじめました。】 by『二人の役人』 2245. だんだん:【ジョバンニは何べんも眼を拭いながら活字をだんだんひろいました。】 by『銀河鉄道の夜』 2246. だんだん:【そこで四人(よったり)は足のさきからだんだん腐れてべとべとになり、ある日とうとう雨に流 れてしまいました。】 by『蜘蛛となめくじと狸』 2247. だんだん:【その野原のはずれのまっ黒な地平線の上では、そらがだんだんにぶい鋼(はがね)のいろ に変っていくつかの小さな星もうかんできましたしそこらの空気もいよいよ甘くなりました。】 by『ポラーノの広場』 2248. だんだん:【うなりもだんだん高くなって、いまはいかにも昔ふうの立派な軍歌に変ってしまいました。】 by『月夜のでんしんばしら』 2249. だんだん:【曲った黒い幹の間を私どもはだんだん潜(くぐ)って行きました。】 by『谷』 2250. だんだん:【雨つぶはだんだん数が増して来てまもなくザアッとやって来ました。】 by『谷』 2251. だんだん:【そのうちにあまがえるは、だんだん酔がまわって来て、あっちでもこっちでも、キーイキー イといびきをかいて寝てしまいました。】 by『カイロ団長』 2252. だんだん:【けれどもあんまり子供らが虔十(けんじゅう)をばかにして笑うものですから虔十はだんだん 笑わないふりをするようになりました。】 by『虔十(けんじゅう)公園林』 2253. だんだん:【カサカサカサカサ音がだんだん遠くなります。】 by『月夜のけだもの』 2254. だんだん:【林はだんだん深くなりかしの木やくすの木や空も見えないようでした。】 by『学者アラムハラドの見た着物』 2255. だんだん:【みちがだんだんせまくなって車の輪はたびたび道のふちの草の上を通りました。】 by『車』 2256. だんだん:【馬車が進むにしたがって、どんぐりはだんだん光がうすくなって、まもなく馬車がとまった ときは、あたりまえの茶いろのどんぐりに変っていました。】 by『どんぐりと山猫』 2257. だんだん:【そして野原はだんだんのぼりになって来ました。】 by『十力(じゅうりき)の金剛石(こんごうせき)』 2258. だんだん:【上を見ますと、電燈の列が、まっすぐにだんだん上って行って、しまいはもうあんまり小さ く、一つ一つの灯が見わかず、一本の細い赤い線のように見えました。】 by『さるのこしかけ』 2259. だんだん:【それから遠い幾山河の人たちを、燈籠(とうろう)のように思い浮べたり、又雷の声をいつか そのなつかしい人たちの語(ことば)に聞いたり、又昼の楊(やなぎ)がだんだん延びて白い空まで とどいたり、いろいろなことをしているうちに、いつかとろとろ睡ろうとしました。】 by『ガドルフの百合』 2260. だんだん:【そして三人は踊りながらだんだん林の中にはいって行きました。】 by『雪渡り』 2261. だんだん:【「まあぼくがいいようにするから歌をはじめよう。だんだん星も出てきた。いいか、ぼくが うたうよ。賞品のうただよ。一とうしょうは白金メタル 二とうしょうはきんいろメタル」】 by『かしわばやしの夜』 2262. だんだん:【そしてだんだん気が遠くなってとうとうガーンと気絶してしまいました。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2263. だんだん:【するとふしぎなことには、山男はだんだんからだのでこぼこがなくなって、ちぢまって平ら になってちいさくなって、よくしらべてみると、どうもいつかちいさな箱のようなものになって草 の上に落ちているらしいのでした。】 by『山男の四月』 2264. だんだん:【人間の心もちがだんだん人間に近いものから遠いものに行われて居ります。】 by『ビジテリアン大祭』 2265. だんだん:【私たちはだんだん河の方へ行きました。】 by『鳥をとるやなぎ』 2266. だんだん:【(そら、ぼくの影法師は、だんだんみじかくなって、ぼくへ追いついて来る。じきにすっかり ちぢまってしまうぞ。)】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2267. だんだん:【その時丁度嘉(か)ッコのお母さんが畦(あぜ)の向うの方から豆を抜きながらだんだんこっ ちへ来ましたので、嘉(か)ッコは高く叫びました。】 by『十月の末』 2268. だんだん:【青く葉をゆすりながら楊(やなぎ)がだんだんめぐったり、汽車は丁度黒沢尻の町をはなれ て、まっすぐに西の方へ走りました。】 by『化物丁場(ばけものちょうば)』 2269. だんだん:【「そこで工事はだんだん延びて行って、尤もそこをやっているうちに向うの別の丁場では 別の組がどんどんやっていましたからね、レールだけは敷かなくてもまあ敷地だけは橋場に 届いたんです。」】 by『化物丁場(ばけものちょうば)』 2270. だんだん:【ところがその話はだんだんひろまりました。】 by『よく利く薬とえらい薬』 2271. だんだん:【するとだんだん泣きやんでついにはただしくしく泣きじゃくるだけになりました。】 by『ひかりの素足』 2272. だんだん:【だんだん近くなりますと、それは頑丈そうな変に小さな腰の曲ったおじいさんで、一枚の 板きれの上に四本の鯨油蝋燭をともしたのを両手に捧げてしきりに斯う叫んで来るのでし た。】 by『毒蛾』 2273. だんだん:【けれどもそれは野原へ近づくほど、だんだん浅く少なくなって、ついには樹も緑に見え、 みちの足痕(あしあと)も見えないくらいになりました。】 by『グスコーブドリの伝記』 2274. だんだん:【空にはだんだん雲が出て、それに日ももう落ちたのか、海はさびしい灰いろに変り、たく さんの白い波がしらは、一せいに火山の裾(すそ)に寄せて来ました。】 by『グスコーブドリの伝記』 2275. だんだん:【そのうちにだんだん日は暮れて、雲の海もあかりが消えたときは、灰いろか鼠いろかわ からないようになりました。】 by『グスコーブドリの伝記』 2276. だんだん:【丘はだんだん下って行って小さな窪地になりました。】 by『若い木霊(こだま)』 2277. だんだん:【それからまるではねも何もしびれたようにだんだん低く落ちながら向うへ遁(に)げて行き ました。】 by『土神ときつね』 2278. だんだん:【風はだんだん強くなり、足もとの雪は、さらさらさらさらうしろへ流れ、間もなく向うの山脈 の頂に、ぱっと白いけむりのようなものが立ったとおもうと、もう西の方は、すっかり灰いろに 暗くなりました。】 by『水仙月の四日』 2279. だんだん:【さて、二百米も四百米も学術競争もだんだん済んでいよいよ今日の一番の競技がはじま りました。】 by『けだものの運動会』 2280. だんだん:【私はだんだん雲の消えて青ぞらの出て来る空を見ながら、威張ってそう云いましたらもう その風は海の青い暗い波の上に行っていていまの返事も聞かないようあとからあとから別の 風が来て勝手に叫んで行きました。】 by『サガレンと八月』 2281. だんだん:【雲がだんだん薄くなって柔(やわら)かな陽(ひ)が射して参りました。】 by『シグナルとシグナレス』 2282. だんだん:【だんだんみんな女の子たちも集まって来ましたが誰も何とも云えませんでした。】 by『風の又三郎』 2283. だんだん:【しかたがだんだんひどくなったから、象がなかなか笑わなくなった。】 by『オツベルと象』 2284. だんだん:【三毛猫は殊(こと)にせいが低かったので、だんだん乗り出して、とうとう足が腰掛けからは なれてしまいました。】 by『寓話 猫の事務所』 2285. だんだん:【事務所の中は、だんだん忙しく湯の様になって、仕事はずんずん進みました。】 by『寓話 猫の事務所』 2286. だんだん:【だんだんみんな女の子たちも集って来ましたが誰も何とも云えませんでした。】 by『風野又三郎』 2287. だんだん:【南の方の海から起って、だんだんこっちにやってくる時、一寸(ちょっと)僕等がはいるだけ なんだ。】 by『風野又三郎』 2288. だんだん:【「来る途中でだんだんかけるのをやめてそれから丁度五日目にここも通ったよ。」】 by『風野又三郎』 2289. だんだん:【すると野原は、だんだん茨(いばら)が少なくなって、あのすずめのかたびらという、一尺ぐ らいのけむりのような穂を出す草があるでしょう、あれがたいへん多くなったのです。】 by『茨海(ばらうみ)小学校』 2290. だんだん:【狐の生徒は一学級ずつだんだん教室に入ったらしいのです。】 by『茨海(ばらうみ)小学校』 2291. だんだん:【そこで私は、これはもうだんだん時間が立つから、次の教室を案内しようかと云うのだろ うと思って、ちょっとからだを動かして見せました。】 by『茨海(ばらうみ)小学校』 2292. だんだん:【「前業の養鶏奨励の方法は、だんだん詳しく述べるつもりであるが、まあその模範として 一例を示そう。」】 by『茨海(ばらうみ)小学校』 2293. だんだん:【あの狼の下げて来た籾が芽を出してだんだん大きくなったのだ。】 by『寓話 洞熊学校を卒業した三人』 2294. だんだん:【だんだん近くへ行って見ると居なくなった子供らは四人共、その火に向いて焼いた栗や 初茸(はつたけ)などをたべていました。】 by『狼(おいの)森と笊(ざる)森、盗(ぬすと)森』 2295. だんだん:【梟(ふくろう)は私が斯う云う間に、だんだん顔をこっちへ直して、おしまいごろはもう頭をす こしうごかしてうなずきながら、私の云うのに調子をとっていたのです。】 by『林の底』 2296. だんだん:【東の雲のみねはだんだん高く、だんだん白くなって、いまは空の頂上まで届くほどです。】 by『ひのきとひなげし』 2297. だんだん:【「そうですね。しかしだんだんよくなるのじゃないでしょうか。オウベイのキンユウはしだい にヒッパクをテイしなそう……。」】 by『クンねずみ』 2298. だんだん:【見るとむぐらが土をくぐってだんだん向うへ行こうとします。】 by『貝の火』 2299. だんだん:【また四角な変に柔らかな白いものが、だんだん拡(ひろ)がって恐ろしい大きな箱になった りするのでございました。】 by『雁(かり)の童子』 2300. だんだん:【さてだんだん食事が進んではなしもはずみました。】 by『紫紺染(しこんぞめ)について』 2301. だんだん:【「だんだんそれが大きくなって、葉からはトマトの青いにおいがし、茎からはこまかな黄金 (きん)の粒のようなものも噴き出した。」】 by『黄いろのトマト』 2302. だんだん:【それがいけないようでしたから今度はだんだんおどしにかかって青くなる人を見てやろう と思いました。】 by『税務署長の冒険』 2303. だんだん:【だんだんそれが近づいて馬の足音や鎧(よろい)の気配とうとう町の壁の上からひらひらす る三角の旗やかがやくほこがのぞき出す。】 by『三人兄弟の医者と北守将軍[韻文形]』 2304. だんだん:【向うの山は群青いろのごくおとなしい海鼠(なまこ)のようによこになり、耕平はせなかいっ ぱい荷物をしょって、遠くの遠くのあくびのあたりの野原から、だんだん帰って参ります。】 by『葡萄水』 2305. だんだん:【「うう、渋、うう、酸っかい。湧ぃでるぢゃい。」なんて云いながら、一本ずつだんだんのん でしまったのでした。】 by『葡萄水』 2306. だんだん:【霧の粒はだんだん小さく小さくなって、いまはもううすい乳いろのけむりに変り、草や木の 水を吸いあげる音は、あっちにもこっちにも忙しく聞え出しました。】 by『朝に就ての童話的構図』 2307. だんだん:【はじめは誰も気にかけず、店を掃いたりしていたが、朝めしすこしすぎたころ、だんだん それが近づいて、みんな立派なチャルメラや、ラッパの音だとわかってくると、町じゅうにわか にざわざわした。】 by『北守将軍と三人兄弟の医者』 2308. だんだん:【「どうも実に立派だね。だんだんペネタ形になるね。」】 by『蛙のゴム靴』 2309. だんだん:【山焼けの火は、だんだん水のように流れてひろがり、雲も赤く燃えているようです。】 by『よだかの星』 2310. だんだん:【行っても行っても、お日さまは近くなりませんでした。かえってだんだん小さく遠くなりなが らお日さまが云いました。】 by『よだかの星』 2311. だんだん:【それですから、北上川の岸からこの高原の方へ行く旅人は、高原に近づくに従って、だ んだんあちこちに雷神の碑を見るようになります。】 by『種山ヶ原』 2312. だんだん:【「この位になって、だんだん枯れはじめです、なじょにしたらいが、教えてくなんせ。」】 by『植物医師』 2313. だんだん:【それでもだんだん東京の事にもなれて来ましたのでついには昔の専門の建築の方の仕 事に入りました。】 by『革トランク』 2314. だんだん:【「それからだんだん直ったら今まで通りにすればいい。」】 by『フランドン農学校の豚』 2315. だんだん:【豚はいくら呑むまいとしても、どうしても咽喉で負けてしまい、その練ったものが胃の中 に、入ってだんだん腹が重くなる。】 by『フランドン農学校の豚』 2316. だんだん:【湖はだんだん近く光って来ました。】 by『インドラの網』 2317. だんだん:【斉藤先生が先に立って女学校の裏で洪積層と第三紀の泥岩の露出を見てそれからだ んだん土性を調べながら小船渡(こぶなと)の北上の岸へ行った。】 by『或る農学生の日誌』 2318. だんだん:【だんだん人のことばにきこえ、やがてそれは、いま北上の山の方や、野原に行われてい た鹿(しし)踊りの、ほんとうの精神を語りました。】 by『鹿(しし)踊りのはじまり』 2319. だんだん:【鹿のめぐりはだんだんゆるやかになり、みんなは交(かわ)る交(がわ)る前肢(あし)を一本環 の中の方へ出して、今にもかけ出して行きそうにしては、びっくりしたようにまた引っ込めて、 とっとっとっとっしずかに走るのでした。】 by『鹿(しし)踊りのはじまり』 2320. だんだん:【雲はだんだん融けていっていつかすっかり明るくなり、太陽は少しの午睡(ごすい)のあとの ようにどこか青くぼんやりかすんではいますがたしかにかがやく五月のひるすぎを拵(こしら)え ました。】 by『チュウリップの幻術』 2321. だんだんだんだん:【二十九隻の巡洋艦、二十五隻の砲艦が、だんだんだんだん飛びあがりました。】 by『烏の北斗七星』 2322. タンパララタ、タンパララタ、ペタンペタンペタン:【その間には「タンパララタ、タンパララタ、ペタンペタ ンペタン。」という豆太鼓の音もする。】 by『三人兄弟の医者と北守将軍[韻文形]』 |
2323. チーチクチーチク:【次の日、空はよく晴れて山の雪はまっ白に光りひばりは高く高くのぼってチーチ クチーチクやりました。】 by『虔十(けんじゅう)公園林』 2324. チウチウ:【クンねずみは声をあげてチウチウなきました。】 by『クンねずみ』 2325. チェッ:【猫大将は「チェッ」と舌打ちをして戻って来ましたが、クンねずみのただ一疋(ぴき)しばられて 残っているのを見て、びっくりして云いました。】 by『クンねずみ』 2326. ちぇっちぇっ:【しゃくにさわったまぎれに、あの林の下の堰(せき)を、ただ二足にちぇっちぇっと泳いだ のでした。】 by『蛙のゴム靴』 2327. チカチカ:【天の川が大分まわり大熊星がチカチカまたたき、それから東の山脈の上の空はぼおっと 古めかしい黄金(きん)いろに明るくなりました。】 by『二十六夜』 2328. チカチカ:【その花の中の一つぶのダイヤモンドは、まるで叫び出す位に橙や緑や美しくかがやき、 うめばちそうの花びらにチカチカ映って云うようもなく立派でした。】 by『十力(じゅうりき)の金剛石(こんごうせき)』 2329. チカチカ:【「十力の金剛石はただの金剛石のようにチカチカうるさく光りはしません。」】 by『十力(じゅうりき)の金剛石(こんごうせき)』 2330. チカチカ:【雪はチカチカ青く光り、そして今日も寒水石のように堅く凍りました。】 by『雪渡り』 2331. チクチク:【とのさまがえるはチクチク汗を流して、口をあらんかぎりあけて、フウフウといきをしまし た。】 by『カイロ団長』 2332. チクチク:【王子は向うの鈴蘭の根もとからチクチク射して来る黄金(きん)色の光をまぶしそうに手で さえぎりながら 「十力の金剛石ってどんなものだ。」とたずねました。】 by『十力(じゅうりき)の金剛石(こんごうせき)』 2333. ちくちく:【どういうわけか非常に腹が痛くて、のどのところへちくちく刺さるものがある。】 by『寓話 洞熊学校を卒業した三人』 2334. チクチクチクチク:【みんなあんまり一生けん命だったので、汗がからだ中チクチクチクチク出て、か らだはまるでへたへた風のようになり、世界はほとんどまっくらに見えました。】 by『カイロ団長』 2335. ちくちくっ:【露はちくちくっとおしまいの青光をあげ碧玉の葉の底に沈んで行きました。】 by『十力(じゅうりき)の金剛石(こんごうせき)』 2336. チクチクッ:【そして俄かにあんまりの明るさと、あの兄妹のかあいそうなのとに、眼がチクチクッと痛 み、涙がぼろぼろこぼれたのです。】 by『黄いろのトマト』 2337. ちくっ:【眼がちくっとしました。】 by『どんぐりと山猫』 2338. チクリ:【ところが、戸棚の下まで来たとき、いきなり足がチクリとしました。】 by『ツェねずみ』 2339. チ−チクチ−チク:【ひばりはいつか空にのぼって行ってチ−チクチ−チクやり出します。】 by『チュウリップの幻術』 2340. チチン:【そこでネネムは、ある日、テーブルの上の鈴をチチンと鳴らして、部下の検事を一人、呼び ました。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2341. チッチクチッチク:【「鳥がチッチクチッチクなき出したろう。」】 by『風野又三郎』 2342. チッチクチッチクチー:【ひばり、チッチクチッチクチー】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2343. チッチッ:【どこかで小鳥もチッチッと啼き、かれ草のところどころにやさしく咲いたむらさきいろのか たくりの花もゆれました。】 by『山男の四月』 2344. ちゃあん:【おまけにちゃあんとご飯を入れる道具さえあったのです。】 by『クンねずみ』 2345. チャキチャキ:【これなら、今夜よく寝(やす)んで、あしたは大学のあの地下になった標本室で向うの 助手といちにち暮しても大丈夫だと思って、気もちよく青い植木鉢や、アーティストの白い指 の動くのや、チャキチャキ鳴る鋏(はさみ)の影をながめて居りました。】 by『ポラーノの広場』 2346. チャキチャキ:【これなら、今夜よく寝(やす)んで、あしたはマリオ農学校、マリオ工学校、マリオ商学 校、三つだけ視て歩いても大丈夫だと思って、気もちよく青い植木鉢や、アーティストの白い 指の動くのや、チャキチャキ鳴る鋏の銀の影をながめて居りました。】 by『毒蛾』 2347. ちゃん:【小十郎はちゃんとかしこまってそこへ腰掛けていかの切り込みを手の甲にのせてぺろりと なめたりうやうやしく黄いろな酒を小さな猪口(ちょこ)についだりしている。】 by『なめとこ山の熊』 2348. ちゃん:【救助係はその日はもうちゃんとそこに来ていたのです。】 by『イギリス海岸』 2349. ちゃん:【「それからちゃんと見附かって、帰ろうとしてもなかなか足があがらない。」】 by『楢(なら)ノ木大学士の野宿』 2350. ちゃん:【私たちはちゃんとおぼえていたのです。】 by『二人の役人』 2351. ちゃん:【頭の上の槍のような白い毛もちゃんとついていました。】 by『銀河鉄道の夜』 2352. ちゃん:【「ああ、先頃はありがとう。地図はちゃんと仕度しておいたよ。」】 by『ポラーノの広場』 2353. ちゃん:【「楢渡(ならわたり)なら方向はちゃんとわかっているよ。」】 by『谷』 2354. ちゃん:【それから戸棚からくさりかたびらを出して、頭から顔から足のさきまでちゃんと着込んでしま いました。】 by『カイロ団長』 2355. ちゃん:【〔ああ畑も入ります入ります。遊園地には畑もちゃんと入ります〕】 by『台川(だいかわ)』 2356. ちゃん:【「水もやっぱり火のようにちゃんときまった性質がある。それは物をつめたくする。」】 by『学者アラムハラドの見た着物』 2357. ちゃん:【そしていよいよおかしいことは、その語(ことば)が、少しもショバンニの知らない語なのに、そ の意味はちゃんとわかるのでした。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2358. ちゃん:【冷たそうな影法師までちゃんと添えてあったのです。】 by『黒ぶどう』 2359. ちゃん:【さて次の朝、甲太が眼をさまして見ますと、枕もとに、白い馬の着物が、ちゃんと畳んで置 いてありました。】 by『馬の頭巾』 2360. ちゃん:【ふだんの五倍も十倍も押し込む、それでちゃんと肥(ふと)るのです、面白い位肥るのです。】 by『ビジテリアン大祭』 2361. ちゃん:【路(みち)のまん中に一寸顔を出している円(まる)いあばたの石ころさえも、嘉(か)ッコはちゃん と知っているのでした。】 by『十月の末』 2362. ちゃん:【「お日さんちゃんと見ていらっしゃるんですよ。」】 by『おきなぐさ』 2363. ちゃん:【どうしてその人が競馬の何かだということがわかったかと云いますと、実はその人の胸に 蹄鉄の形の徽章(きしょう)のついていたのを、さっき私は椅子にかける前ちゃんと見たのです。】 by『毒蛾』 2364. ちゃん:【「私はその中では一番ちゃんとしているんです。」】 by『鳥箱先生とフウねずみ』 2365. ちゃん:【どうしてって、私はその偽(うそ)の方の話をも一つちゃんと知ってるんです。】 by『とっこべとら子』 2366. ちゃん:【すると、ちゃんとあったのです。】 by『サガレンと八月』 2367. ちゃん:【まるで顔も知らないおかしな赤い髪の子供が一人、一番前の机にちゃんと座っていたので す。】 by『風の又三郎』 2368. ちゃん:【すると又三郎は国語の本をちゃんと机にのせて困ったようにしてこれを見ていましたがか よがとうとうぼろぼろ涙をこぼしたのを見るとだまって右手に持っていた半分ばかりになった 鉛筆を佐太郎の眼の前の机におきました。】 by『風の又三郎』 2369. ちゃん:【「からだは瘠(や)せてひょろひょろだが、ちゃんと列を組んでいる。ことによるとこれはカマ ジン国の兵隊だぞ。」】 by『畑のへり』 2370. ちゃん:【まるで顔も知らないおかしな赤い髪の子供がひとり一番前の机にちゃんと座っていたので す。】 by『風野又三郎』 2371. ちゃん:【ところが私のはちゃんと狐を狐に見たのです。】 by『茨海(ばらうみ)小学校』 2372. ちゃん:【ちゃんと立派なビルデングになっているんだぜ。】 by『ペンネンノルデはいまはいないよ太陽にできた黒い棘(とげ)をとりに行ったよ』 2373. ちゃん:【「いいえ。鶴のはちゃんと注文で、自分の好みの注文で、しっぽのはじだけぽっちょり黒く 染めて呉れと云うのです。」】 by『林の底』 2374. ちゃん:【「つまり双子星座様は双子星座様のところにレオーノ様はレオーノ様のところに、ちゃんと 定まった場所でめいめいのきまった光りようをなさるのがオールスターキャスト、な、ところが ありがたいもんでスターになりたいなりたいと云っているおまえたちがそのままそっくりスター でな、おまけにオールスターキャストだということになってある。」】 by『ひのきとひなげし』 2375. ちゃん:【「おれの方ではちゃんとわかっている。」】 by『税務署長の冒険』 2376. ちゃん:【助手がもうその支度をして紐のついた電気の盤をちゃんと捧げて持っていた。】 by『三人兄弟の医者と北守将軍[韻文形]』 2377. ちゃん:【「立枯病(たちがれびょう)です。ちゃんと見えてます。」】 by『植物医師』 2378. ちゃん:【おい、大将、証書はちゃんとしまったかい。】 by『イーハトーボ農学校の春』 2379. ちゃん:【僕は郡で調べたのをちゃんと写して予察図にして持っていたからほかの班のようにまごつ かなかった。】 by『或る農学生の日誌』 2380. ちゃん:【青い栗の実を一つぶ前においてちゃんとおじぎをして云いました。】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2381. チュウチュウ:【チュウチュウ水を呑んでいる。】 by『楢(なら)ノ木大学士の野宿』 2382. ちょうはあかぐり、ちょうはあかぐり:【「ちょうはあかぐり、ちょうはあかぐり」と高く叫ぶ声がしてそれ からまるで大きな烏のように嘉助(かすけ)が、かばんをかかえてわらって運動場へかけて来ま した。】 by『風の又三郎』 2383. ちょうはあぶどり、ちょうはあぶどり:【「ちょうはあぶどり、ちょうはあぶどり」と高く叫ぶ声がしてそれ からいなづまのように嘉助(かすけ)が、かばんをかかえてわらって運動場へかけて来ました。】 by『風野又三郎』 2384. ちょっ:【林を出るときちょっとふりかえって見ましたら二人がまっすぐに立ってしきりにそのこしらえ た蕈(きのこ)の公園をながめているようでしたが間もなく、「だめだよ、きのこの方はやっぱり だめだ。もし知れたら大へんだ。」】 by『二人の役人』 2385. ちょっ:【みんなちょっと運算してそれからだんだんさっと手をあげました。】 by『みじかい木ペン』 2386. ちょっ:【一むらのすすきの陰から、嘉十(かじゅう)はちょっと顔をだして、びっくりしてまたひっ込めまし た。】 by『鹿(しし)踊りのはじまり』 2387. ちょぼん:【「小僧、来い。いまおれのとこのちょうざめの家に下男がなくて困ったいるとこだ。ごち走 してやるから来い。」云ったかと思うとタネリはもうしっかり犬神に両足をつかまれてちょぼん と立ち、陸地はずんずんうしろの方へ行ってしまって自分は青いくらい波の上を走って行くの でした。】 by『サガレンと八月』 2388. ちょろちょろ:【それから川筋の細い野原に、ちょろちょろ赤い野火が這(は)い、鷹によく似た白い鳥 が、鋭く風を切って翔(か)けた。】 by『楢(なら)ノ木大学士の野宿』 2389. ちょろちょろ:【そこでねずみは巣から又ちょろちょろはい出して、木小屋の奥のいたちの家にやって 参りました。】 by『ツェねずみ』 2390. ちょろちょろ:【「なぜ、おまえは、そう、ちょろちょろ、つまだてしてあるくんだ。」】 by『鳥箱先生とフウねずみ』 2391. ちょろちょろ:【その時向うのにわとこの陰からりすが五疋(ひき)ちょろちょろ出てまいりました。】 by『貝の火』 2392. ちょろちょろ:【そして大へんちいさなこどもをつれてちょろちょろとゴーシュの前へ歩いてきました。】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2393. チョロチョロ:【半分に焼けた大きな栗の木の根もとに、草で作った小さな囲いがあって、チョロチョロ 赤い火が燃えていました。】 by『風の又三郎』 2394. チョロチョロ:【半分に焼けた大きな栗の木の根もとに、草で作った小さな囲いがあって、チョロチョロ 赤い火が燃えていました。】 by『種山ヶ原』 2395. ちょんちょん:【栗の木が何本か立って枯れた乾いた葉をいっぱい着け、鳥がちょんちょんと鳴いて うしろの方へ飛んで行きました。】 by『ひかりの素足』 2396. ちら:【「又ちらと鳴いて飛び立つじゃ、空の青板をめざすのじゃ、」】 by『二十六夜』 2397. ちらちら:【唐檜(とうひ)やとど松がまっ黒に立ってちらちら窓を過ぎて行きます。】 by『氷河鼠の毛皮』 2398. ちらちら:【小十郎は自分と犬との影法師がちらちら光り樺(かば)の幹の影といっしょに雪にかっきり 藍いろの影になってうごくのを見ながら遡って行った。】 by『なめとこ山の熊』 2399. ちらちら:【すばるや参(しん)の星が緑や橙(だいだい)にちらちらして呼吸をするように見えた。】 by『なめとこ山の熊』 2400. ちらちら:【誰も誰も見ていない所でいろいろに変ったその巨きな鹹水(かんすい)の継承者は、今日は 波にちらちら火を点じ、ぴたぴた昔の渚をうちながら夜昼南へ流れるのです。】 by『イギリス海岸』 2401. ちらちら:【そしてジョバンニは青い琴の星が、三つにも四つにもなって、ちらちら瞬(またた)き、脚(あし) が何べんも出たり引っ込んだりして、とうとう蕈(きのこ)のように長く延びるのを見ました。】 by『銀河鉄道の夜』 2402. ちらちら:【木の下では白いシャツや黒い影やみんながちらちら行ったり来たりしています。】 by『ポラーノの広場』 2403. ちらちら:【その大きな黒い建物の窓にちらちらあかりが射しているのです。】 by『ポラーノの広場』 2404. ちらちら:【あちこち星がちらちら現われました。】 by『双子の星』 2405. ちらちら:【あの青い琴の星さえ蕈(きのこ)のように脚(あし)が長くなって、三つにも四つにもわかれ、ち らちら忙(せわ)しく瞬(またた)いたのでした。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2406. ちらちら:【見ると、いまはもう、そのきれいな水は、ガラスよりも水素よりもすきとおって、ときどき眼 の加減か、ちらちら紫いろのこまかな波をたてたり、虹のようにぎらっと光ったりしながら、声 もなくどんどん流れて行き、野原にはあっちにもこっちにも、燐光の三角標が、うつくしく立っ ていたのです。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2407. ちらちら:【それでもたしかに流れていたことは、二人の手首の、水にひたったとこが、少し水銀いろ に浮いたように見え、その手首にぶっつかってできた波は、うつくしい燐光をあげて、ちらち らと燃えるように見えたのでもわかりました。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2408. ちらちら:【そしてきまりが悪いのでカムパネルラと二人、また窓の外をながめていましたが、その鳥 捕りの時々大したもんだというようにちらちらこっちを見ているのがぼんやりわかりました。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2409. ちらちら:【もうそして天の川は汽車のすぐ横手をいままでよほど激しく流れて来たらしくときどきちら ちら光ってながれているのでした。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2410. ちらちら:【その霧の中に立ち黄金の円光をもった電気栗鼠(りす)が可愛い顔をその中からちらちら のぞいているだけでした。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2411. ちらちら:【豚の方でも時々は、あの小さなそら豆形の怒ったような眼をあげて、そちらをちらちら見 ていたのだ。】 by『フランドン農学校の豚』 2412. ちらちら:【野原のポプラの錫(すず)いろの葉をちらちらひるがえしふもとの草が青い黄金(きん)のか がやきをあげますと、その二つのうずのしゅげの銀毛の房はぷるぷるふるえて今にも飛び 立ちそうでした。】 by『おきなぐさ』 2413. ちらちら:【森の樹(き)の間からは、星がちらちら何か云うようにひかり、鳥はたびたびおどろいたよ うに暗(やみ)の中を飛びましたけれども、どこからも人の声はしませんでした。】 by『グスコーブドリの伝記』 2414. ちらちら:【樺の木は折角なだめようと思って云ったことが又もや却(かえ)ってこんなことになったので もうどうしたらいいかわからなくなりただちらちらとその葉を風にゆすっていました。】 by『土神ときつね』 2415. ちらちら:【狼(おいの)どもが気ちがいのようにかけめぐり、黒い足は雪雲の間からちらちらしました。】 by『水仙月の四日』 2416. ちらちら:【もうタネリは小さくなって恐れ入っていましたらそらはすっかり明るくなりそのギリヤーク の犬神は水平線まですっかりせり出し間もなく海に犬の足がちらちら映りながらこっちの方 へやって来たのです。】 by『サガレンと八月』 2417. ちらちら:【次の日もよく晴れて谷川の波はちらちらひかりました。】 by『風野又三郎』 2418. ちらちら:【「曇った日でねえ、すると向うの低い野原だけ不思議に一日、日が照ってね、ちらちらか げろうが上っていたんだ。」】 by『風野又三郎』 2419. ちらちら:【「はじめはそれでも割合早いけれどもだんだんのぼって行って海がまるで青い板のよう に見え、その中の白いなみがしらもまるで玩具(おもちゃ)のように小さくちらちらするようにな り、さっきの島などはまるで一粒の緑柱石のように見えて来るころは、僕たちはもう上の方 のずうっと冷たい所に居てふうと大きく息をつく、ガラスのマントがぱっと曇ったり又さっと消 えたり何べんも何べんもするんだよ。」】 by『風野又三郎』 2420. ちらちら:【校長室の中では、白服の人の動いているのがちらちら見えます。】 by『茨海(ばらうみ)小学校』 2421. ちらちら:【空気へうすい蜜のような色がちらちら波になりました。】 by『ひのきとひなげし』 2422. ちらちら:【それはとちの実位あるまんまるの玉で、中では赤い火がちらちら燃えているのです。】 by『貝の火』 2423. ちらちら:【それから果樹がちらちらゆすれ、ひばりはそらですきとおった波をたてまする。】 by『雁(かり)の童子』 2424. ちらちら:【「ネリはちらちらこっちの方を見てばかりいた。」】 by『黄いろのトマト』 2425. ちらちら:【楊(やなぎ)の木の中でも樺の木でも、またかれくさの地下茎でも、月光いろの甘い樹液が ちらちらゆれだし、早い萓草(かんぞう)やつめくさの芽にはもう黄金(きん)いろの小さな澱粉の 粒がつうつう浮いたり沈んだりしています。】 by『イーハトーボ農学校の春』 2426. ちらちら:【私は又足もとの砂を見ましたらその砂粒の中にも黄いろや青や小さな火がちらちらまた たいているのでした。】 by『インドラの網』 2427. ちらちら:【ゴーシュは狸の子がどうするのかと思ってちらちらそっちを見ながら弾きはじめました。】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2428. ちらちら:【[洋傘直し、洋傘直し、なぜそうちらちらかきねのすきから農園の中をのぞくのか。]】 by『チュウリップの幻術』 2429. チラチラ:【「ほこりの中から、チラチラ馬の足が光った。」】 by『黄いろのトマト』 2430. チラチラ:【みんなその葉がチラチラ光ってゆすれ互(たがい)にぶっつかり合って微妙な音をたてるの でした。】 by『ひかりの素足』 2431. チラチラ:【舌のさきで青い蛍のような色や橙いろの火やらきれいな花の図案になってチラチラ見え るのでした。】 by『ひかりの素足』 2432. チラチラ:【風が来て樺の木はチラチラ光りました。】 by『みじかい木ペン』 2433. チラチラ:【ぶなの葉がチラチラ光るときなどは虔十(けんじゅう)はもううれしくてうれしくてひとりでに笑 えて仕方ないのを、無理やり大きく口をあき、はあはあ息だけついてごまかしながらいつま でもいつまでもそのぶなの木を見上げて立っているのでした。】 by『虔十(けんじゅう)公園林』 2434. チラチラ:【炭火はチラチラ青い焔を出し、窓ガラスからはうるんだ白い雲が、額もかっと痛いような まっ青なそらをあてなく流れて行くのが見えました。】 by『耕耘部(こううんぶ)の時計』 2435. ちらちらちらちら:【そしてちらちらちらちら青い星のような光がそこらいちめんに見えた。】 by『なめとこ山の熊』 2436. ちらちらちらちら:【馬の足なみがかげろうのようにちらちらちらちら光りました。】 by『イギリス海岸』 2437. ちらちらちらちら:【影がちらちらちらちらして葉はうつくしく光りました。】 by『谷』 2438. ちらちらちらちら:【外ではちらちらちらちら雪が降っています。】 by『耕耘部(こううんぶ)の時計』 2439. ちらちらちらちら:【そしてちらちらちらちらゆれたのです。】 by『鳥をとるやなぎ』 2440. ちらちらちらちら:【そのなめらかな青ぞらには、まだ何か、ちらちらちらちら、網になったり紋になっ たり、ゆれてるものがありました。】 by『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』 2441. ちらちらちらちら:【一郎はもうあらんかぎりの力を出してそこら中いちめんちらちらちらちら白い火 になって燃えるように思いながら楢夫(ならお)を肩にしてさっきめざした方へ走りました。】 by『ひかりの素足』 2442. ちらちらちらちら:【その影は草に落ちてちらちらちらちらゆれました。】 by『土神ときつね』 2443. ちらちらちらちら:【「そうそう、まだ明るくならないうちにね、谷の上の方をまっ赤な火がちらちらちら ちら通って行くんだ。」】 by『風野又三郎』 2444. チラチラチラチラ:【西のそらが変にしろくぼんやりなってどうもあやしいと思っているうちにチラチラ チラチラとうとう雪がやって参りました。】 by『シグナルとシグナレス』 2445. ちらっ:【小十郎はなぜかもう胸がいっぱいになってもう一ぺん向うの谷の白い雪のような花と余念 なく月光をあびて立っている母子の熊をちらっと見てそれから音をたてないようにこっそりこ っそり戻りはじめた。】 by『なめとこ山の熊』 2446. ちらっ:【そしてその広い赤黒いせなかが木の枝の間から落ちた日光にちらっと光ったとき小十郎は、 う、うとせつなそうにうなって谷をわたって帰りはじめた。】 by『なめとこ山の熊』 2447. ちらっ:【そのとき、黒い東の山脈の上に何かちらっと黄いろな尖(とが)った変なかたちのものがあら われました。】 by『二十六夜』 2448. ちらっ:【早くも、シグナルの緑の燈と、ぼんやり白い柱とが、ちらっと窓のそとを過ぎ、それから硫黄 のほのおのようなくらいぼんやりした転てつ機の前のあかりが窓の下を通り、汽車はだんだ んゆるやかになって、間もなくプラットホームの一列の電燈が、うつくしく規則正しくあらわれ、 それがだんだん大きくなってひろがって、二人は丁度白鳥停車場の、大きな時計の前に来て とまりました。】 by『銀河鉄道の夜』 2449. ちらっ:【時々ちらっときこえてまたわからなくなりました。】 by『ポラーノの広場』 2450. ちらっ:【所長は安心したようにやっと顔つきをゆるめてちらっと時計を見上げましたが「よし、すぐ行 くように。」と云いました。】 by『ポラーノの広場』 2451. ちらっ:【私はちらっと下を見ましたがもうくるくるしてしまいました。】 by『谷』 2452. ちらっ:【今はそれがうしろの横でちらっと光る。】 by『台川(だいかわ)』 2453. ちらっ:【このおはなしは結局学者のアラムハラドがある日自分の塾でまたある日山の雨の中でちら っと感じた不思議な着物についてであります。】 by『学者アラムハラドの見た着物』 2454. ちらっ:【ただくるみのいちばん上の枝がゆれ、となりのぶなの葉がちらっとひかっただけでした。】 by『どんぐりと山猫』 2455. ちらっ:【すると、向うの席に居た、尖った帽子をかぶり、大きな鍵を腰に下げた人も、ちらっとこっち を見てわらいましたので、カムパネルラも、つい顔を赤くして笑いだしてしまいました。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2456. ちらっ:【かしわの木はちらっと清作の方を見て、ちょっとばかにするようにわらいましたが、すぐまじ めになってうたいました。】 by『かしわばやしの夜』 2457. ちらっ:【ちらっと見えるだけでした。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2458. ちらっ:【ペンネンネンネンネン・ネネムはお銭(あし)を払って店を出る時ちらっと向うの姿見にうつっ た自分の姿を見ました。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2459. ちらっ:【すると上の方で、やどりぎが、ちらっと笑ったようでした。】 by『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』 2460. ちらっ:【鉄道工夫の人はちらっと私を見てすぐ笑いました。】 by『化物丁場(ばけものちょうば)』 2461. ちらっ:【そのうち授業のかねがなって慶助は教室に帰って来遠くからキッコをちらっとみましたが、 又どこかであばれて来たと見えて鉛筆のことなどは忘れてしまったという風に顔をまっかに してふうふう息をついていました。】 by『みじかい木ペン』 2462. ちらっ:【一郎もたびたびうしろをふりかえって見ましたが馬が雪の中で茶いろの首を垂れ二人の人 が話し合って白い大きな手甲(てっこう)がちらっと見えたりするだけでしたからやっぱり歩いて 行きました。】 by『ひかりの素足』 2463. ちらっ:【それから首を低くしていきなり中へ飛び込もうとして後あしをちらっとあげたときもう土神はう しろからばっと飛びかかっていました。】 by『土神ときつね』 2464. ちらっ:【「とっといで。」雪童子が丘をのぼりながら云いますと、一疋(ぴき)の雪狼(ゆきおいの)は、主人 の小さな歯のちらっと光るのを見るや、ごむまりのようにいきなり木にはねあがって、その赤 い実のついた小さな枝を、がちがち齧じりました。】 by『水仙月の四日』 2465. ちらっ:【そんなはげしい風や雪の声の間からすきとおるような泣声がちらっとまた聞えてきました。】 by『水仙月の四日』 2466. ちらっ:【「もういいよ。」雪童子(わらす)は子供の赤い毛布(けっと)のはじが、ちらっと雪から出たのをみ て叫びました。】 by『水仙月の四日』 2467. ちらっ:【子どもはちらっとうごいたようでした。】 by『水仙月の四日』 2468. ちらっ:【いろいろにはぎ合せているのをちらっと私は見ました。】 by『サガレンと八月』 2469. ちらっ:【先生はちらっと運動場中を見まわしてから「ではならんで。」と云いながらプルルッと笛を吹 きました。】 by『風の又三郎』 2470. ちらっ:【ところがそのときオツベルは、ならんだ器械のうしろの方で、ポケットに手を入れながら、ち らっと鋭く象を見た。】 by『オツベルと象』 2471. ちらっ:【みんな、ほんの時々、ちらっとこっちを見るだけで、ただ一ことも云いません。】 by『寓話 猫の事務所』 2472. ちらっ:【そして大きくなったとうもろこしのかたちをちらっと見るや蛙はぎゃあと叫んで遠めがねも何 もほうり出して一目散に遁げだしました。】 by『畑のへり』 2473. ちらっ:【かきねのずうっと向うで又三郎のガラスマントがぎらっと光りそれからあの赤い頬とみだれ た赤毛とがちらっと見えたと思うと、もうすうっと見えなくなってただ雲がどんどん飛ぶばかり 一郎はせなか一杯風を受けながら手をそっちへのばして立っていたのです。】 by『風野又三郎』 2474. ちらっ:【お医者もちらっと眼をうごかしたようでしたがまもなくやっぱり前のようしいんと静まり返って います。】 by『ひのきとひなげし』 2475. ちらっ:【ぶなの木さえ葉をちらっとも動かしません。】 by『貝の火』 2476. ちらっ:【童子は母馬の茶いろな瞳を、ちらっと横眼で見られましたが、俄に須利耶(すりや)さまにすが りついて泣き出されました。】 by『雁(かり)の童子』 2477. ちらっ:【工芸学校の先生はちらっとそれを見ましたが知らないふりをして居りました。】 by『紫紺染(しこんぞめ)について』 2478. ちらっ:【村会議員はちらっと署長を見あげました。】 by『税務署長の冒険』 2479. ちらっ:【牛の白い斑(ぶち)が終りにちらっと見えました。】 by『種山ヶ原』 2480. ちらっ:【ちらっと豚を一眼見て、手を振りながら助手に云う。】 by『フランドン農学校の豚』 2481. ちらっ:【ちらっと頭をあげたとき、俄に豚はピカッという、はげしい白光のようなものが花火のように 眼の前でちらばるのを見た。】 by『フランドン農学校の豚』 2482. ちらっ:【そして私は又ちらっとさっきのあやしい天の世界の空間を夢のように感じたのです。】 by『インドラの網』 2483. ちらっ:【そのときちょっと風が吹いて手拭がちらっと動きましたので、その進んで行った鹿はびっくり して立ちどまってしまい、こっちのみんなもびくっとしました。】 by『鹿(しし)踊りのはじまり』 2484. ちらっ:【有平糖の広告つきのその荷物を肩にし、もう一度あのあやしい花をちらっと見てそれから すももの垣根の入口にまっすぐに歩いて行きます。】 by『チュウリップの幻術』 2485. チラッ:【主人らしい人の縞のシャツが唐檜(とうひ)の向うでチラッとします。】 by『チュウリップの幻術』 2486. チラッ:【そのブラッシをチラッと見て、豚は馬鹿のように叫んだ。】 by『フランドン農学校の豚』 2487. チラッ:【それからチラッとシグナルの方を見ました。】 by『シグナルとシグナレス』 2488. チラッ:【シグナレスは瞳を少し落(おと)しシグナルの白い胸に青々と落ちためがねの影をチラッと見 てそれから俄に目をそらして自分のあしもとをみつめ考え込んでしまいました。】 by『シグナルとシグナレス』 2489. チラッ:【その男はもう大得意でチラッとさっき懺悔してビジテリアンになった友人の方を見て自分の 席へ帰りました。】 by『ビジテリアン大祭』 2490. ちらっちらっ:【そしてまもなく小さな小さな乾いた雪のこなが少しばかりちらっちらっと二人の上から 落ちて参りました。】 by『ひかりの素足』 2491. ちらりちらり:【目からはなすと又ちらりちらり美しい火が燃え出します。】 by『貝の火』 2492. ちりぢり:【すると子供らは、その荒いブリキ色の波のこっち側で、手をあげたり脚(あし)を俥屋さんの ようにしたり、みんなちりぢりに遁(に)げるのでした。】 by『イギリス海岸』 2493. ちりぢり:【「落とせっ。」「わあ。」と下で声がしますので見ると小猿共がもうちりぢりに四方に別れて 林のへりにならんで草原をかこみ、楢夫(ならお)の地べたに落ちて来るのを見ようとしている のです。】 by『さるのこしかけ』 2494. ちりぢり:【みんなはフクジロをのこして赤山のような人をわけてちりぢりに逃げてしまいました。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2495. ちりぢり:【「そしてもう天地がいまひっくりかえって焼けて、自分も兄さんもお母さんもみんなちりぢり に死んでしまうと思ったんだい。」】 by『風野又三郎』 2496. チリンチリン:【ただ、まあ、その中から馬そりの鈴のチリンチリン鳴る音が、やっと聞えるのでやっ ぱり誰(たれ)か通っているなということがわかるのでした。】 by『氷河鼠の毛皮』 2497. チリンチリン:【そのとき向うから一列の馬が鈴をチリンチリンと鳴らしてやって参りました。】 by『ひかりの素足』 2498. チリンチリン:【次の日税務署長は役所へ出て自分の室に入り出勤簿を検査しますとチリンチリンと 卓上ベルを鳴らして給仕を呼び「デンドウイを呼べ」とあごで云いつけました。】 by『税務署長の冒険』 |
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2499. ツァラツァラン:【トパァスはツァラツァランとこぼれて下のすずらんの葉に落ちそれからきらきらころ がって草の底の方へもぐって行きました。】 by『十力(じゅうりき)の金剛石(こんごうせき)』 2500. ツァランツァリルリン:【「トッパァスのつゆはツァランツァリルリン、こぼれてきらめく サング、サンガ リン、ひかりの丘に すみながらなぁにがこんなにかなしかろ。」】 by『十力(じゅうりき)の金剛石(こんごうせき)』 2501. ツァリル、ツァリル、ツァリルリン、ツァリル、ツァリル、ツァリルリン:【まっ碧(さお)な空でははちすず めがツァリル、ツァリル、ツァリルリン、ツァリル、ツァリル、ツァリルリンと鳴いて二人とりん どうの花との上をとびめぐって居りました。】 by『十力(じゅうりき)の金剛石(こんごうせき)』 2502. ツァリン:【その時、風が来て、りんどうの花はツァリンとからだを曲げて、その天河石(アマゾンストン)の 花の盃(さかずき)を下の方に向けましたので、トパァスはツァラツァランとこぼれて下のすずら んの葉に落ちそれからきらきらころがって草の底の方へもぐって行きました。】 by『十力(じゅうりき)の金剛石(こんごうせき)』 2503. ツァリンツァリン:【その人は牽(ひき)づなを持ってあるき出し鈴はツァリンツァリンと鳴り馬は首を垂れ てゆっくりあるきました。】 by『ひかりの素足』 2504. ついつい:【そこには、小さなすきとおる渦巻きのようなものが、ついついと、のぼったりおりたりして いるのでした。】 by『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』 2505. ついつい:【日光の棒もそのけむりのために青く見え、またそのけむりはいろいろなかたちになって ついついとその光の棒の中を通って行くのでした。】 by『ひかりの素足』 2506. ツイツイ:【又三郎は来ないで、却ってみんな見上げた青空に、小さな小さなすき通った渦巻が、み ずすましの様に、ツイツイと、上ったり下ったりするばかりです。】 by『風野又三郎』 2507. ツイツイツイツイ:【霧がツイツイツイツイ降って来て、あちこちの木からポタリッポタリッと雫(しずく)の 音がきこえて来ました。】 by『十力(じゅうりき)の金剛石(こんごうせき)』 2508. ツイツイツイツイ:【ピチャンと水に飛び込んで、ツイツイツイツイ泳ぎました。】 by『蛙のゴム靴』 2509. つう:【つうと銀のいろの腹をひるがえして、一疋(ぴき)の魚が頭の上を過ぎて行きました。】 by『やまなし』 2510. ツウ:【魚がまたツウと戻って下流の方へ行きました。】 by『やまなし』 2511. つうつう:【楊(やなぎ)の木の中でも樺の木でも、またかれくさの地下茎でも、月光いろの甘い樹液が ちらちらゆれだし、早い萓草(かんぞう)やつめくさの芽にはもう黄金(きん)いろの小さな澱粉の 粒がつうつう浮いたり沈んだりしています。】 by『イーハトーボ農学校の春』 2512. ツーンツーン:【そのうちにもうお日さまは、空のまん中までおいでになって、林はツーンツーンと鳴 り出しました。】 by『よく利く薬とえらい薬』 2513. つかつか:【ところがその撃剣の先生はつかつかと歩いて来ました。】 by『ポラーノの広場』 2514. つくづく:【列車がイーハトヴの停車場(ていしゃじょう)をはなれて荷物が棚や腰掛(こしかけ)の下に片附き、 席がすっかりきまりますとみんなはまずつくづくと同じ車の人たちの顔つきを見まわしました。】 by『氷河鼠の毛皮』 2515. つくづく:【なぜなら誰でも自分だけは賢こく、人のしていることは馬鹿げて見えるものですが、その日 そのイギリス海岸で、私はつくづくそんな考えのいけないことを感じました。】 by『イギリス海岸』 2516. つくづく:【大学士はみかげのかけらを 手にとりあげてつくづく見てパチッと向うの隅へ弾(はじ)く。】 by『楢(なら)ノ木大学士の野宿』 2517. つくづく:【つくづく考え込みながら もう夕方の鼠いろの 頁岩(けつがん)の波に洗われる 海岸を大 股に歩いていた。】 by『楢(なら)ノ木大学士の野宿』 2518. つくづく:【「どうもありがとう。どこでできるのですか。こんな立派な苹果(りんご)は。」青年はつくづく見 ながら云いました。】 by『銀河鉄道の夜』 2519. つくづく:【ネネムは栗の木のてっぺんに腰をかけてつくづくとやすみました。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2520. つくづく:【ネネムもいまさらながら、つくづくと感服いたしました。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2521. つくづく:【その章魚(たこ)を、もうつくづくと山男はながめたのです。】 by『山男の四月』 2522. つくづく:【なるほどやっぱり陳氏だ、お経にある青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光をやっ たんだなと、私はつくづく感心してそれを見上げました。】 by『ビジテリアン大祭』 2523. つくづく:【私はつくづく梟(ふくろう)の顔を見ました。】 by『林の底』 2524. つくづく:【こてっとぶたれて散歩しながら豚はつくづく考えた。】 by『フランドン農学校の豚』 2525. つっ:【亮二は思わず、つっと木戸口を入ってしまいました。】 by『祭の晩』 2526. ツツンツツン、チ、チ、ツン、ツン:【「ツツンツツン、チ、チ、ツン、ツン。」みそさざいどもは、とんだり はねたり、柳の木のなかで、じつにおもしろそうにやっています。】 by『十月の末』 2527. つぶつぶ:【上の方や横の方は、青くくらく鋼(はがね)のように見えます。そのなめらかな天井を、つぶ つぶ暗い泡が流れて行きます。】 by『やまなし』 2528. つやつや:【そしたら俄かにそこに、つやつやした黒い髪の六つばかりの男の子が赤いジャケツの ぼたんもかけずひどくびっくりしたような顔をしてがたがたふるえてはだしで立っていました。】 by『銀河鉄道の夜』 2529. つやつや:【そしたら俄かにそこに、つやつやした黒い髪の六つばかりの男の子が赤いジャケツの ぼたんもかけずひどくびっくりしたような顔をしてがたがたふるえてはだしで立っていました。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2530. つやつや:【うずのしゅげというときはあのキンポウゲ科のおきなぐさの黒繻子(くろじゅす)の花びら、青 じろいやはり銀びろうどの刻みのある葉、それから六月のつやつや光る冠毛がみなはっきり と眼にうかびます。】 by『おきなぐさ』 2531. つやつや:【却(かえ)ってそのつやつやした緑色の葉の上に次々せわしくあらわれて又消えて行く紫 色のあやしい文字を読みました。】 by『若い木霊(こだま)』 2532. つやつや:【「それにとうもろこしの娘さんたちの長いつやつやした髪の毛は評判なもんだ。」】 by『畑のへり』 2533. つやつや:【太陽は一日かがやきましたので、丘の苹果(りんご)の半分はつやつや赤くなりました。】 by『まなづるとダァリヤ』 2534. つやつや:【つやつや光る竜の髯(ひげ)のいちめん生えた少しのなだらに来たとき諒安はからだを投 げるようにしてとろとろ睡(ねむ)ってしまいました。】 by『マグノリアの木』 2535. つやつや:【麦はつやつや光っています。】 by『イーハトーボ農学校の春』 2536. つるつる:【第一、その粘土のところはせまくて、みんながはいれなかったし、それに大へんつるつる すべる傾斜になっていたものだから、下の方の四五人などは上の人につかまるようにして、 やっと川へすべり落ちるのをふせいでいた。】 by『さいかち淵(ぶち)』 2537. つるつる:【小十郎はまっ青なつるつるした空を見あげてそれから孫たちの方を向いて「行って来る じゃぃ。」と云った。】 by『なめとこ山の熊』 2538. つるつる:【その白い岩になった所の入口に、〔プリオシン海岸〕という、瀬戸物のつるつるした標札 が立って、向うの渚には、ところどころ、細い鉄の欄干も植えられ、木製のきれいなベンチも 置いてありました。】 by『銀河鉄道の夜』 2539. つるつる:【あの蒼白いつるつるの瀬戸でできているらしい立派な盤面(ダイアル)の時計です。】 by『耕耘部(こううんぶ)の時計』 2540. つるつる:【〔プリオシン海岸〕という、瀬戸物のつるつるした標札が立って、向うの渚には、ところどこ ろ、細い鉄の欄干も植えられ、木製のきれいなベンチも置いてありました。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2541. つるつる:【そのはてでは、青ぞらが、つめたくつるつる光っています。】 by『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』 2542. つるつる:【種山ヶ原というのは北上山地のまん中の高原で、青黒いつるつるの蛇紋岩や、硬い橄 欖岩(かんらんがん)からできています。】 by『種山ヶ原』 2543. つるつる:【第一、その粘土のところはせまくて、みんながはいれなかったのにそれに大へんつるつ るすべる坂になっていましたから、下の方の四五人などは、上の人につかまるようにして、や っと川へすべり落ちるのをふせいでいたのでした。】 by『風の又三郎』 2544. つるつる:【それは眼が赤くてつるつるした緑青(ろくしょう)いろの胸をもち、そのりんと張った胸には波 形のうつくしい紋もありました。】 by『黄いろのトマト』 2545. つるつる:【見ているうちに将軍は、すっかり顔がつるつるなった。】 by『北守将軍と三人兄弟の医者』 2546. ツルツル:【その盤面(ダイアル)は青じろくて、ツルツル光って、いかにも舶来の上等らしく、どこでも見 たことのないようなものでした。】 by『耕耘部(こううんぶ)の時計』 2547. ツルツル:【空がまるで青びかりでツルツルしてその光はツンツンと二人の眼にしみ込みまた太陽を 見ますとそれは大きな空の宝石のように橙や緑やかがやきの粉をちらしまぶしさに眼をつむ りますと今度はその青黒いくらやみの中に青あおと光ってみえるのです、あたらしく眼をひら いては前の青ぞらに桔梗(ききょう)いろや黄金(きん)やたくさんの太陽のかげぼうしがくらくらと ゆれてかかっています。】 by『ひかりの素足』 2548. つるり:【また春の午の日の夜の間に町の中にたくさんある山椒の木がたびたびつるりと皮を剥(む) かれて居りました。】 by『毒もみのすきな署長さん』 2549. ツン:【「ツン。」と野鼠は返事をして、ひょこりと蛙の前に出て来ました。】 by『蛙のゴム靴』 2550. つんつん:【向うの山の雪がつんつんと白くかがやきお父さんがまっ黒に見えながら入って来たので した。】 by『ひかりの素足』 2551. つんつん:【松の木や楢の木が、つんつんと光のそらに立っています。】 by『十月の末』 2552. ツンツン:【すがすがしい松脂のにおいがして鳥もツンツン啼きました。】 by『車』 2553. ツンツン:【「よるはツンツン月あかり」】 by『雪渡り』 2554. ツンツン:【鳥がツンツン鳴きました。】 by『ひかりの素足』 2555. ツンツン:【その光はツンツンと二人の眼にしみ込みまた太陽を見ますとそれは大きな空の宝石の ように橙や緑やかがやきの粉をちらしまぶしさに眼をつむりますと今度はその青黒いくらや みの中に青あおと光ってみえるのです、あたらしく眼をひらいては前の青ぞらに桔梗(ききょう) いろや黄金(きん)やたくさんの太陽のかげぼうしがくらくらとゆれてかかっています。】 by『ひかりの素足』 2556. ツンツン、ツンツン:【それはツンツン、ツンツンと鳴いて、枝中はねあるく小さなみそさざいで一杯 でした。】 by『十月の末』 2557. ツンツンツン:【「月のあかりは、ツンツンツン」】 by『気のいい火山弾』 |
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2558. てかてか:【すると給仕はてかてかの髪をちょっと撫でて 「はい、誠にお気の毒でございますが、当 地方には、毒蛾がひどく発生して居りまして、夕刻からは窓をあけられませんのでございま す。只今、扇風機を運んで参ります。」と云ったのでした。】 by『ポラーノの広場』 2559. てかてか:【すると給仕はてかてかの髪を一寸撫でて、「はい、誠にお気の毒でございますが、当地 方には、毒蛾がひどく発生して居りまして、夕刻からは窓をあけられませんのでございます。 只今、扇風機を運んで参ります。」と云ったのでした。】 by『毒蛾』 2560. てかてか:【てかてか髪をわけた村の若者が、みんなが見ているので、いよいよ勢(いきおい)よくどなっ ていました。】 by『祭の晩』 2561. てかてか:【てかてかした円卓(まるテーブル)の上にまっ白な皿があってその上に立派な二房の黒ぶど うが置いてありました。】 by『黒ぶどう』 2562. てかてか:【そのまん中には一本の綺麗(きれい)な女の樺(かば)の木がありました。それはそんなに大 きくはありませんでしたが幹はてかてか黒く光り、枝は美しく伸びて、五月には白い花を雲の ようにつけ、秋は黄金(きん)や紅(あか)やいろいろの葉を降らせました。】 by『土神ときつね』 2563. てかてか:【むねやしりなどは、てかてか黒光りでした。】 by『馬の頭巾』 2564. てかてか:【その人は白いだぶだぶの麻服を着て黒いてかてかした半巾(はんけち)をネクタイの代りに 首に巻いて手には白い扇をもって軽くじぶんの顔を扇(あお)ぎながら少し笑ってみんなを見お ろしていたのです。】 by『風の又三郎』 2565. てかてか:【向うの少し小高いところにてかてか光る茶いろの馬が七疋(ひき)ばかり集ってしっぽをゆ るやかにばしゃばしゃふっているのです。】 by『風の又三郎』 2566. てかてか:【「ペムペルは汗で顔がてかてかしてた。」】 by『黄いろのトマト』 2567. てかてか:【ところが事務所にはたった一人髪をてかてか分けて白いしごきをだらりとした若者が椅 子に座って何か書いていた。】 by『税務署長の冒険』 2568. てかてか:【馬が黒くてかてか光っていたし谷はごうと流れてしずかなもんだった、署長はもう興奮し て頭をやけに振った。】 by『税務署長の冒険』 2569. てかてか:【おとなしい耕平のおかみさんが、葡萄のはいったあの桶を、てかてかの板の間のまん中 にひっぱり出しました。】 by『葡萄水』 2570. テカテカ:【ネネムは起きあがって見ますとお「キレ」さまはすっかりふだんの様になっておまけにテカ テカして何でも今朝あたり顔をきれいに剃ったらしいのです。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2571. テクテク:【カイロ団長は、はやしにつりこまれて、五へんばかり足をテクテクふんばってつなを引っ 張りましたが、石はびくとも動きません。】 by『カイロ団長』 2572. てくてく:【てくてくあるいてくるその黒い細い脚はたしかに鹿に肖(に)ています。】 by『チュウリップの幻術』 2573. でこぼこ:【それはでこぼこではありましたが、アルミニュームでできていましたから、大丈夫こわれ ませんでした。】 by『寓話 猫の事務所』 2574. てっきり:【殊にアンモニアの議論のことまで出ていましたから、私はもうてっきりあの紳士のことだ と考えました。】 by『毒蛾』 2575. てん:【「仰ったとおり云ってだまって向うの顔いろを見ていたのですけれどもまるで反応がありませ んな、さあ、まあそんなことも仰っしゃっておいででしたがどうもお役人方の仰っしゃることは 無理もあればむずかしいことも多くてなんててんでとり合わないのです。」】 by『税務署長の冒険』 2576. テン、テンテンテン・テジマア:【「テン、テンテンテン・テジマア! うまいぞ。」】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 |
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2577. どう:【風がどうと吹いてぶなの葉がチラチラ光るときなどは虔十(けんじゅう)はもううれしくてうれしくて ひとりでに笑えて仕方ないのを、無理やり大きく口をあき、はあはあ息だけついてごまかし ながらいつまでもいつまでもそのぶなの木を見上げて立っているのでした。】 by『虔十(けんじゅう)公園林』 2578. どう:【風がどうと吹いてきて、草はいちめん波だち、別当は、急にていねいなおじぎをしました。】 by『どんぐりと山猫』 2579. どう:【風がどうと吹いてきて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました。】 by『注文の多い料理店』 2580. どう:【青ぞらで風がどうと鳴り、日光は運動場いっぱいでした。】 by『風の又三郎』 2581. どう:【青ぞらで風がどうと鳴り、日光は運動場いっぱいでした。】 by『風野又三郎』 2582. どうっ:【俄かに風が向うからどうっと吹いて来て、いちめんの暗い草穂は波だち、私のきもののすき まからはその冷たい風がからだ一杯に浸みこみました。】 by『ポラーノの広場』 2583. どうっ:【それから風がどうっと吹いて行って忽(たちま)ちサンムトリの煙は向うの方へ曲り空はますま す青くクラレの花はさんさんとかがやきました。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2584. どうっ:【風がどうっと室(へや)の中に入ってきました。】 by『注文の多い料理店』 2585. どうっ:【風がどうっとやって来ました。】 by『鳥をとるやなぎ』 2586. どうっ:【それから風がどうっと吹いて行きました。】 by『グスコーブドリの伝記』 2587. どうっ:【一郎はすばやく帯をしてそして下駄をはいて土間を下り馬屋の前を通って潜(くぐ)りをあけ ましたら風がつめたい雨の粒と一緒にどうっと入って来ました。】 by『風の又三郎』 2588. どうっ:【そしたら俄にどうっと風がやって来て傘はぱっと開きあぶなく吹き飛ばされそうになりまし た。】 by『風野又三郎』 2589. どうっ:【するとお城の壁のなかは俄かにどうっと沸きたった。】 by『三人兄弟の医者と北守将軍[韻文形]』 2590. とうとう:【毛皮外套(がいとう)をあんまり沢山もった紳士はもうひとりの外套を沢山もった紳士と喧嘩 をしましたがそのあとの方の人はとうとう負けて寝たふりをしてしまいました。】 by『氷河鼠の毛皮』 2591. とうとう:【そこで、とうとう、しゅっこが云った。】 by『さいかち淵(ぶち)』 2592. とうとう:【何せこの犬ばかりは小十郎が四十の夏うち中みんな赤痢にかかってとうとう小十郎の息 子とその妻も死んだ中にぴんぴんして生きていたのだ。】 by『なめとこ山の熊』 2593. とうとう:【海の一とこがだんだん浅くなってとうとう水の上に顔を出し、そこに草や木が茂り、ことにも 胡桃(くるみ)の木が葉をひらひらさせ、ひのきやいちいがまっ黒にしげり、しげったかと思うと 忽(たちま)ち西の方の火山が赤黒い舌を吐き、軽石の火山礫は空もまっくろになるほど降っ て来て、木は圧し潰され、埋められ、まもなく又水が被(かぶ)さって粘土がその上につもり、全 くまっくらな処(ところ)に埋められたのでしょう。】 by『イギリス海岸』 2594. とうとう:【宝石を探しに出掛けたのだ。出掛けた為にとうとう楢ノ木大学士の、野宿ということも起っ たのだ。三晩というもの起ったのだ。】 by『楢(なら)ノ木大学士の野宿』 2595. とうとう:【そこでとうとう二疋(ひき)とも一ぺんに噴き出して一緒に、「お前の眼は大きいねえ。」と云 いました。】 by『二十六夜』 2596. とうとう:【あんまり苦しくて息がつけなくなるととまって空を向いてあるき又うしろを見てはかけ出し、 走って走ってとうとう寺林についたのです。】 by『二人の役人』 2597. とうとう:【それはだんだんはっきりして、とうとうりんとうごかないようになり、濃い鋼青のそらの野原 にたちました。】 <ps.鋼青って何と読むんでしょうか?誰か教えてくなさい。> by『銀河鉄道の夜』 2598. とうとう:【ある日とうとう雨に流れてしまいました。】 by『蜘蛛となめくじと狸』 2599. とうとう:【子どもはしばらくちゅうちょしていましたがとうとう思い切ったらしく云いました。】 by『ポラーノの広場』 2600. とうとう:【一晩そうやってとうとう朝になりました。】 by『ツェねずみ』 2601. とうとう:【ですから次の年はとうとう私たちは兄さんにも話して一緒にでかけたのです。】 by『谷』 2602. とうとう:【「俺もとうとう飛んだことになったよ。」】 by『カイロ団長』 2603. とうとう:【虔十(けんじゅう)は手を頬にあてながら黙ってなぐられていましたがとうとうまわりがみんなま っ青に見えてよろよろしてしまいました。】 by『虔十(けんじゅう)公園林』 2604. とうとう:【お爺さんははじめはだまって亮二の顔を見ながら聞いていましたが、おしまいとうとう笑い 出してしまいました。】by『祭の晩』 2605. とうとう:【「来た来た。ああ、とうとう来た。十力の金剛石がとうとう下った。」と花はまるでとびたつば かりかがやいて叫びました。】 by『十力(じゅうりき)の金剛石(こんごうせき)』 2606. とうとう:【「ところがねえ、次が大へんなんですよ、耕牧舎の飼牛がね、結核にかかっていたんです がある日とうとう死んだんです。」】 by『バキチの仕事』 2607. とうとう:【けれどもガドルフは、その風の微光の中で、一本の百合が、多分とうとう華奢(きゃしゃ)なそ の幹を折られて、花が鋭く地面に曲ってとどいてしまったことを察しました。】 by『ガドルフの百合』 2608. とうとう:【とうとう大烏は、我慢し兼ねて羽をパッと開いて叫びました。】 by『双子の星』 2609. とうとう:【「幻燈は第一が 『お酒をのむべからず』 これはあなたの村の太右衛門さんと、清作さんが お酒をのんでとうとう目がくらんで野原にあるへんてこなおまんじゅうや、おそばを喰(た)べよ うとした所です。」】 by『雪渡り』 2610. とうとう:【とうとうりんとうごかないようになって、濃い鋼青のそらの野原にたちました。】 <ps.鋼青のふりがな、わかりましぇん。誰か教えてくなさい。> by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2611. とうとう:【そこで大王もとうとう言いました。】 by『かしわばやしの夜』 2612. とうとう:【あんまりこんな話がさかんになって、とうとう小さな子供らまでは、巡査を見ると、わざと遠 くへ遁げて行って、「毒もみ巡査、なまずはよこせ。」なんて、力いっぱいからだまで曲げて叫 んだりするもんですから、これではとてもいかんというので、プハラの町長さんも仕方なく、家 来を六人連れて警察に行って、署長さんに会いました。】 by『毒もみのすきな署長さん』 2613. とうとう:【とうとう疲れてばたっと倒れてしまいました。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2614. とうとう:【とうとう、ねむくて眼をあいていられなくなったので、そのままころりと寝てしまいました。】 by『馬の頭巾』 2615. とうとう:【けれどもその日はとうとう話しかけるでもなく、別れてしまいましたが、その人がやはりビジ テリアンで、大祭に来たものなことは疑いもありませんでした。】 by『ビジテリアン大祭』 2616. とうとう:【とうとう、そっと私にささやきました。】 by『ビジテリアン大祭』 2617. とうとう:【タネリはとうとう、叩いた蔓(つる)を一束もって、口でもにちゃにちゃ噛みながら、そっちの 方へ飛びだしました。】 by『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』 2618. とうとう:【「それでもとうとう朝までなんにも起らなかったんです。」】 by『化物丁場(ばけものちょうば)』 2619. とうとう:【とうとうつかれてねむりました。】 by『手紙』 2620. とうとう:【とうとうすっかりつかれてしまって、ぼんやりと立ちながら、一つぶのばらの実を唇にあて ました。】 by『よく利く薬とえらい薬』 2621. とうとう:【とうとううすく眼を開きました。】 by『ひかりの素足』 2622. とうとう:【ところが私は、浜茄(はまなす)をとうとう見附けませんでした。】 by『茨海(ばらうみ)小学校』 2623. とうとう:【すると俄かに私の隣りの人が、「あ、いけない、いけない、とうとうやられた。」とひどく高い 声で叫んだのです。】 by『毒蛾』 2624. とうとう:【そこで、もうひもじくって、ひもじくって、とうとう、くちばしをパクパクさせながら、死んでしま いました。】 by『鳥箱先生とフウねずみ』 2625. とうとう:【そしてとうとう秋になりましたが、やっぱり栗の木は青いからのいがばかりでしたし、みんな でふだんたべるいちばんたいせつなオリザという穀物も、一つぶもできませんでした。】 by『グスコーブドリの伝記』 2626. とうとう:【その次の朝、とうとう主人は決心したように云いました。】 by『グスコーブドリの伝記』 2627. とうとう:【ブドリはとうとう何が何だかわからなくなって倒れてしまいました。】 by『グスコーブドリの伝記』 2628. とうとう:【そしてとうとうこらえ切れなくなって、吠えるようにうなって荒々しく自分の谷地(やち)に帰って 行ったのでした。】 by『土神ときつね』 2629. とうとう:【とうとうばたりと落ちました。】 by『けだものの運動会』 2630. とうとう:【私はそこでとうとうまた言ってしまいました。】 by『サガレンと八月』 2631. とうとう:【西のそらが変にしろくぼんやりなってどうもあやしいと思っているうちにチラチラチラチラと うとう雪がやって参りました。】 by『シグナルとシグナレス』 2632. とうとう:【がひとりはとうとう泣き出してしまいました。】 by『風の又三郎』 2633. とうとう:【そしたらとうとう、象がのこのこ上って来た。】 by『オツベルと象』 2634. とうとう:【ところが今のおはなしからちょうど半年ばかりたったとき、とうとうこの第六事務所が廃止 になってしまいました。】 by『寓話 猫の事務所』 2635. とうとう:【「カマジン国の兵隊がとうとうやって来た。みんな二ひきか三びきぐらい幽霊をわきにかか えてる。」】 by『畑のへり』 2636. とうとう:【がひとりはとうとう泣き出してしまいました。】 by『風野又三郎』 2637. とうとう:【ある日とうとう雨に流されてしまいました。】 by『寓話 洞熊学校を卒業した三人』 2638. とうとう:【とうとう泣き出しそうになりました。】 by『林の底』 2639. とうとう:【そしてとうとう、すっかり昔のようないいものが出来るようになって、東京大博覧会へも出ま したし、二等賞も取りました。】 by『紫紺染(しこんぞめ)について』 2640. とうとう:【私は本の入ったかばんの上に座るのは一寸困りましたけれどもどうしてもそのお話を聞き たかったので、とうとうその通りにしました。】 by『黄いろのトマト』 2641. とうとう:【そしたらとうとう桶と桶の間のあんまりせまい処(ところ)へはさまってのくも引くもできなくなっ てしまった。】 by『税務署長の冒険』 2642. とうとう:【とうとう町の壁の上からひらひらする三角の旗やかがやくほこがのぞき出す。】 by『三人兄弟の医者と北守将軍[韻文形]』 2643. とうとう:【さすがの歩哨もとうとう睡(ねむ)さにふらっとします。】 by『朝に就ての童話的構図』 2644. とうとう:【ところがとうとうある日のこと、ふしぎなことが起こってきた。】 by『北守将軍と三人兄弟の医者』 2645. とうとう:【ある夕方、とうとう、鷹がよだかのうちへやって参りました。】 by『よだかの星』 2646. とうとう:【とうとう達二は、深い草の中に倒れてしまいました。】 by『種山ヶ原』 2647. とうとう:【それでもどこでも断わられとうとう楢岡工学校の卒業生の斉藤平太は卒倒しました。】 by『革トランク』 2648. とうとう:【とうとう豚はこらえかねてまるで泣声でこう云った。】 by『フランドン農学校の豚』 2649. とうとう:【ほんのまぐれあたりでもあんまり度々になるととうとうそれがほんとになる。】 by『インドラの網』 2650. とうとう:【稲がとうとう倒れてしまった。】 by『或る農学生の日誌』 2651. とうとう:【ゴーシュはとうとう手が痛くなって「こら、いいかげんにしないか。」と云いながらやめまし た。】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2652. とうとう:【そのうちにとうとう一疋(ぴき)が、いかにも決心したらしく、せなかをまっすぐにして環から はなれて、まんなかの方に進み出ました。】 by『鹿(しし)踊りのはじまり』 2653. どうどう:【すると大扇風機から風がどうどうやって来ました。】 by『ポラーノの広場』 2654. どうどう:【「西風どうどう又三郎」】 by『雪渡り』 2655. どうどう:【その底では赤い焔(ほのお)がどうどう音を立てて燃えると思ったのです。】 by『土神ときつね』 2656. どうどう、どっこどっこ:【「西風どうどう、どっこどっこ。」】 by『雪渡り』 2657. どうどう、どっどどどどどう:【「風はどうどう、どっどどどどどう」】 by『かしわばやしの夜』 2658. どうどっ:【「又三郎、又三郎、どうどっと吹いで来(こ)。」】 by『風野又三郎』 2659. どうやら:【三つとも駄目だと思っていましたら、どうしたわけか、まぐれあたりのように工学校だけ及 第しました。一年と二年とはどうやら無事で、算盤(そろばん)の下手な担任教師が斉藤平太の 通信簿の点数の勘定を間違った為に首尾よく卒業いたしました。】 by『革トランク』 2660. とうろりとろり:【「とんびとうざえもんは、あぶら一升でとうろりとろり」】 by『かしわばやしの夜』 2661. どうん:【そのとき外ではどうんと又一発陳氏ののろしがあがりました。】 by『ビジテリアン大祭』 2662. どぉ:【その時向う岸ちかくの、少し下流の方で見えない天の川の水がぎらっと光って、柱のように高 くはねあがり、どぉと烈しい音がしました。】 by『銀河鉄道の夜』 2663. どぉ:【その時向う岸ちかくの少し下流の方で見えない天の川の水がぎらっと光って柱のように高くは ねあがりどぉと烈しい音がしました。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2664. トォテテ テテテイ:【「セロがおくれた。トォテテ テテテイ、ここからやり直し。はいっ。」】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2665. トーロロトーロロトー:【とんびトーロロトーロロトー、】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2666. ドーン:【しばらくたって、「ドーン」けむりと一諸に、さっきの玉は、汽車ぐらいの速さで青ぞらにのぼ って行きました。】 by『ビジテリアン大祭』 2667. どーん:【どーんという音がしました。】 by『グスコーブドリの伝記』 2668. ドーン、グララアガア、ドーン、グララアガア、ドーン、グララアガア:【ドーン、グララアガア、ドーン、 グララアガア、ドーン、グララアガア、ところが弾丸(たま)は通らない。】 by『オツベルと象』 2669. どかっ:【胸がどかっと熱くなってもうどうしたらいいかわからなくなるのでした。】 by『ポラーノの広場』 2670. どかどか:【どかどか鳴るものは心臓 ふいごのようなものは呼吸、そんなに一生けん命だったが 又そんなにあたりもしずかだった。】 by『楢(なら)ノ木大学士の野宿』 2671. どかどか:【ジョバンニは、頂の天気輪の柱の下に来て、どかどかするからだを、つめたい草に投げ ました。】 by『銀河鉄道の夜』 2672. どかどか:【実際それを一ぱいとることを考えると胸がどかどかするのでした。】 by『谷』 2673. どかどか:【ジョバンニは、頂の天気輪の柱の下に来て、どかどかするからだを、つめたい草に投げ ました。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2674. どかどか:【タネリは、やどり木に何か云おうとしましたが、あんまり走って、胸がどかどかふいごの ようで、どうしてもものが云えませんでした。】 by『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』 2675. どかどか:【けれども又じっとその鳴って吠えてうなってかけて行く風をみていますと今度は胸がどか どかなってくるのでした。】 by『風の又三郎』 2676. どかどか:【けれども又じっとその鳴って吠えてうなってかけて行く風をみていますと今度は胸がどか どかなってくるのでした。】 by『風野又三郎』 2677. どきっ:【丁度二年目だしあの熊がやって来るかと少し心配するようにしていたときでしたから小十郎 はどきっとしてしまいました。】 by『なめとこ山の熊』 2678. どきっ:【砂の向うの青い水と救助区域の赤い旗と、向うのブリキ色の雲とを見たとき、いきなり私ど もはスウェーデンの峡湾(きょうわん)にでも来たような気がしてどきっとしました。】 by『イギリス海岸』 2679. どきっ:【ジョバンニは思わずどきっとして戻ろうとしましたが、思い直して、一そう勢(いきおい)よくそっ ちへ歩いて行きました。】 by『銀河鉄道の夜』 2680. どきっ:【わたくしはどきっとしました。】 by『ポラーノの広場』 2681. どきっ:【慶次郎ははじめて崖を見たらしくいかにもどきっとしたらしくしばらくなんにも云いませんで した。】 by『谷』 2682. どきっ:【ジョバンニは思わずどきっとして戻ろうとしましたが、思い直して、一そう勢(いきおい)よくそっ ちへ歩いて行きました。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2683. どきっ:【仔牛はどきっとしました。】 by『黒ぶどう』 2684. どきっ:【本当に土神は樺の木のことを考えるとなぜか胸がどきっとするのでした。】 by『土神ときつね』 2685. どきっ:【私はどきっとして顔を赤くしてあたりを見まわしました。】 by『サガレンと八月』 2686. どきっ:【オツベルはまたどきっとしたが、気を落ち付けてわらっていた。】 by『オツベルと象』 2687. どきっ:【さあ、しっかり談判しなくちゃいけないと考えて耕一はどきっとしました。】 by『風野又三郎』 2688. どきっ:【俄に空を羽音がして、雁の一列が通りましたとき、須利耶(すりや)さまは窓からそれを見て、 思わずどきっとなされました。】 by『雁(かり)の童子』 2689. どきっ:【私はどきっとしたのです。】 by『黄いろのトマト』 2690. どきっ:【さあ署長はどきっとしました。】 by『税務署長の冒険』 2691. どきっ:【よだかはそれを無理にのみこんでしまいましたが、その時、急に胸がどきっとして、夜だか は大声をあげて泣き出しました。】 by『よだかの星』 2692. どきっ:【そしてぼくが桃いろをした熱病にかかっていてそこへいま水が来たのでぼくは足から水を 吸いあげているのだった。どきっとして眼をさました。】 by『或る農学生の日誌』 2693. どきっ:【またかとゴーシュはどきっとしましたがありがたいことにはこんどは別の人でした。】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2694. ドキッ:【ひなげしはあんまり立派なばらの娘を見、又美容術と聞いたので、みんなドキッとしました が、誰もはずかしがって返事をしませんでした。】 by『ひのきとひなげし』 2695. ドキッ:【その声はあおぞらの滑らかな石までひびいて行きましたが又それが波になって戻って来た とき木霊(こだま)はドキッとしていきなり堅く胸を押えました。】 by『若い木霊(こだま)』 2696. ドキッ:【いちょうの実はみんな一度に目をさましました。そしてドキッとしたのです。】 by『いちょうの実』 2697. どきどき:【ジョバンニは、まるでどきどきして、頭をやけに振りました。】 by『銀河鉄道の夜』 2698. どきどき:【巨(おお)きな桜の街路樹の下をあるいて行って警察の赤い練瓦造りの前に立ちましたら さすがにわたくしもすこしどきどきしました。】 by『ポラーノの広場』 2699. どきどき:【ジョバンニは、まるでどきどきして、頭をやけに振りました。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2700. どきどき:【正直を云いますと私もこの時は少し胸がどきどきしました。】 by『ビジテリアン大祭』 2701. どきどき:【「おかしいな。おれの胸までどきどき云いやがる。ふん。」】 by『若い木霊(こだま)』 2702. どきどき:【嘉助は胸をどきどきさせました。】 by『風の又三郎』 2703. どきどき:【かま猫は、なぜか胸をどきどきさせながら、かすれた声で独りごとしました。】 by『寓話 猫の事務所』 2704. どきどき:【二人はそこで胸をどきどきさせて、まるで風のようにかけ上りました。】 by『風野又三郎』 2705. どきどき:【ホモイはあまり胸がどきどきするのであの貝の火を見ようと函(はこ)を出して蓋を開きまし た。】 by『貝の火』 2706. どきどき:【北の城門の番兵やそこいら辺の人たちは敵が押し寄せて来たと思ってまるでどきどきや りながら銃眼から外をのぞいて見た。】 by『三人兄弟の医者と北守将軍[韻文形]』 2707. どきどき:【番兵たちや、あらゆる町の人たちが、まるでどきどきやりながら、矢を射る孔からのぞい て見た。】 by『北守将軍と三人兄弟の医者』 2708. どきどき:【(ああ、悪くなった、悪くなった。)達二は胸をどきどきさせました。】 by『種山ヶ原』 2709. ドキドキ:【賢いテクラがドキドキしながら云いました。】 by『ひのきとひなげし』 2710. どぎどぎ:【ふん、その会社は木材の会社でもなけぁ醋酸の会社でもない、途方もないことをしてや がる、行ってつかまえてしまうと署長はもうどぎどぎして眼がくらむようにさえ思った。】 by『税務署長の冒険』 2711. どぎまぎ:【ジョバンニはもうどぎまぎしてまっ赤になってしまいました。】 by『銀河鉄道の夜』 2712. どぎまぎ:【赤シャツはすっかりどぎまぎしてしまいました。】 by『耕耘部(こううんぶ)の時計』 2713. どぎまぎ:【ハーシュはどぎまぎして云いました。】 by『車』 2714. どぎまぎ:【軽便鉄道のシグナレスは、まるでどぎまぎしてうつむきながら低く、『あら、そんなことござ いませんわ。』と云いましたが何分風下でしたから本線のシグナルまで聞えませんでした。】 by『シグナルとシグナレス』 2715. どくどく:【赤黒い血をどくどく吐き鼻をくんくん鳴らして死んでしまうのだった。】 by『なめとこ山の熊』 2716. どくどく:【「ああありがとうございます。助かります。」と云いながらかたつむりはふきのつゆをどくどく のみました。】 by『蜘蛛となめくじと狸』 2717. どくどく:【蠍の血がどくどく空に流れて、いやな赤い雲になりました。】 by『双子の星』 2718. どくどく:【そらから青びかりがどくどくと野原に流れて来ました。】 by『土神ときつね』 2719. どくどく:【「ああありがとうございます。助かります。」と云いながらかたつむりはふきのつゆをどくどく のみました。】 by『寓話 洞熊学校を卒業した三人』 2720. どくどくどくどく:【蛙はどくどくどくどく水を呑んでからとぼけたような顔をしてしばらくなめくじを見てか ら云いました。】 by『蜘蛛となめくじと狸』 2721. どくどくどくどく:【蛙はどくどくどくどく水を呑んでからとぼけたような顔をしてしばらくなめくじを見てか ら云いました。】 by『寓話 洞熊学校を卒業した三人』 2722. どさり:【それから二三日たって、そのフランドンの豚は、どさりと上から落ちて来た一かたまりのた べ物から、(大学生諸君、意志を鞏固(きょうこ)にもち給え。いいかな。)たべ物の中から一寸 細長い白いもので、さきにみじかい毛を植えた、ごく率直に云うならば、ラクダ印の歯磨楊 子、それを見たのだ。】 by『フランドン農学校の豚』 2723. どしどし:【けれどもどうして小十郎はそんな町の荒物屋なんかへでなしにほかの人へどしどし売れ ないか。】 by『なめとこ山の熊』 2724. どしどし:【けれどもジョバンニは手を大きく振ってどしどし学校の門を出て来ました。】 by『銀河鉄道の夜』 2725. どしどし:【そして、どしどし階段を踏んで、通りに下りました。】 by『ポラーノの広場』 2726. どしどし:【次から次とどしどしはしらはやってきます。】 by『月夜のでんしんばしら』 2727. どしどし:【白いのばかりえらんでどしどし炭俵の中へ投げ込んでいるのです。】 by『谷』 2728. どしどし:【「第九とうしょう。マッチのメタル。さあ、次だ、次だ、出るんだよ。どしどし出るんだ。」】 by『かしわばやしの夜』 2729. どしどし:【そして、どしどし階段を踏んで、通りに下りました。】 by『毒蛾』 2730. どしどし:【「今度爆発すれば、多分山は三分の一、北側をはねとばして、牛や卓子(テーブル)ぐらいの 岩は熱い灰や瓦斯(ガス)といっしょに、どしどしサンムトリ市に落ちてくる。」】 by『グスコーブドリの伝記』 2731. どしどし:【土神は草をどしどし踏み胸を躍らせながら大股にあるいて行きました。】 by『土神ときつね』 2732. どしどし:【お日さまは、空のずうっと遠くのすきとおったつめたいとこで、まばゆい白い火を、どしどし お焚きなさいます。】 by『水仙月の四日』 2733. どしどし:【早くも門があいていて、グララアガア、グララアガア、象がどしどしなだれ込む。】 by『オツベルと象』 2734. どしどし:【私はどしどしその上をかけました。】 by『茨海(ばらうみ)小学校』 2735. どしどし:【風が一そうはげしくなってひのきもまるで青黒馬のしっぽのよう、ひなげしどもはみな熱 病にかかったよう、てんでに何かうわごとを、南の風に云ったのですが風はてんから相手に せずどしどし向うへかけぬけます。】 by『ひのきとひなげし』 2736. どしどし:【「そんなに町からどしどし買って行くくらいの現金があの村にある筈はない。」】 by『税務署長の冒険』 2737. どしどし:【将軍は構わず馬のままどしどし廊下へのぼって行く。】 by『三人兄弟の医者と北守将軍[韻文形]』 2738. どしどし:【さてソンバーユー将軍は、いまやリンパー先生の、大玄関を乗り切って、どしどし廊下へ 入って行く。】 by『北守将軍と三人兄弟の医者』 2739. どしどし:【「そして肥育器を使うとしよう、飼料をどしどし押し込んで呉れ。」】 by『フランドン農学校の豚』 2740. どしゃっ:【最も想像に困難なのは、豚が自分の平らなせなかを、棒でどしゃっとやられたとき何と 感ずるかということだ。】 by『フランドン農学校の豚』 2741. どしゃどしゃ:【「火をどしゃどしゃ噴(ふ)くんだ。溶岩の用意っ。溶岩。早く。畜生。いつまでぐずぐず してるんだ。溶岩、用意っ。もう二百万年たってるぞ。灰を降らせろ、灰を降らせろ。なぜ早 く支度(したく)をしないか。」】 by『楢(なら)ノ木大学士の野宿』 2742. どしゃどしゃ:【日暮れの草をどしゃどしゃふんで、もうすぐそこに来ています。】 by『葡萄水』 2743. どしり:【大低の裁判はネネムが出て行って、どしりと椅子にすわって物を云おうと一寸唇をうごかし ますと、もうちゃんときまってしまうのでした。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2744. どしり:【木樵(きこり)は草の中にどしりと落ちてううんと云いながら少し動いたようでしたがまだ気がつ きませんでした。】 by『土神ときつね』 2745. どしりどしり:【ところが平二は人のいい虔十(けんじゅう)などにばかにされたと思ったので急に怒り出し て肩を張ったと思うといきなり虔十(けんじゅう)の頬をなぐりつけました。どしりどしりとなぐりつけ ました。】 by『虔十(けんじゅう)公園林』 2746. どしん:【するとかっこうはどしんと頭を叩かれたようにふらふらっとしてそれからまたさっきのように 「かっこうかっこうかっこうかっかっかっかっかっ」と云ってやめました。】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2747. どしんがらがらがらっ:【その時、表の方で、どしんがらがらがらっと云う大きな音がして、家は地震 の時のようにゆれました。】 by『祭の晩』 2748. どたっ:【熊はどたっと倒れ赤黒い血をどくどく吐き鼻をくんくん鳴らして死んでしまうのだった。】 by『なめとこ山の熊』 2749. どたっ:【「それからどたっと倒れるだろうねえ。」】 by『注文の多い料理店』 2750. どたっ:【そしたらどう云うわけか俄かに私は棒か何かで足をすくわれたらしくどたっと草に倒れまし た。】 by『茨海(ばらうみ)小学校』 2751. どたり:【すると樹(き)の上の熊はしばらくの間おりて小十郎に飛びかかろうかそのまま射(う)たれて やろうか思案しているらしかったがいきなり両手を樹からはなしてどたりと落ちて来たのだ。】 by『なめとこ山の熊』 2752. どたり:【するとにわかに将軍のずぼんは鞍とはなれたので将軍はひどくはずみを喰ってどたりと馬 から落とされた。】 by『三人兄弟の医者と北守将軍[韻文形]』 2753. ドタリ:【ただ一疋(ぴき)河馬だけは手を外してドタリと落ちてひどく尻餅をつきました。】 by『けだものの運動会』 2754. どっ:【みんなはどっとわらいました。】 by『ポラーノの広場』 2755. どっ:【あまがえるは思わずどっと笑い出しました。】 by『カイロ団長』 2756. どっ:【あっちでもこっちでも号令をかける声ラッパのまね、足ぶみの音それからまるでそこら中の鳥 も飛びあがるようなどっと起る笑い声、虔十はびっくりしてそっちへ行って見ました。】 by『虔十(けんじゅう)公園林』 2757. どっ:【するとどう云うわけかみんなもどっと笑ったのです。】 by『耕耘部(こううんぶ)の時計』 2758. どっ:【眼のまわりがまっ赤です。俄に見物がどっと叫びました。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2759. どっ:【みんなはどっとはやしました。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2760. どっ:【風がどっと吹いて折れたクラレの花がプルプルとゆれました。〔以下原稿なし〕】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2761. どっ:【ずいぶんみんな堪えたのでしたがあんまりその人の身振りが滑稽でおまけにいかにも小学 校の二年生に教えるように云うもんですからとうとうみんなどっと吹き出しました。】 by『ビジテリアン大祭』 2762. どっ:【「今授業中だよ。やかましいやつだ。用があるならはいって来い。」とどなりつけて、すぐ頭を 引っ込めますと、中では大勢でどっと笑い、その人は構わずまた何か大声でしゃべっていま す。】 by『グスコーブドリの伝記』 2763. どっ:【嘉助はまるで手を叩いて机の中で踊るようにしましたので、大きな方の子どもらはどっと笑い ましたが三年生から下の子どもらは何か怖いという風にしいんとして三郎の方を見ていたの です。】 by『風の又三郎』 2764. どっ:【五匹の象が一ぺんに、塀からどっと落ちてきた。】 by『オツベルと象』 2765. どっ:【「さっきたの髪の赤いわらすだんす。」みんなもどっと叫びました。】 by『風野又三郎』 2766. どっ:【「みんなどっと笑ったね。」】 by『風野又三郎』 2767. どっ:【それと一緒に、向うの方で、どっと笑い声が起り、それからわあわあはやすのです。】 by『茨海(ばらうみ)小学校』 2768. どっ:【鳥どもは気絶のとんびを墨のつぼから引きあげて、どっと笑ってそれから染物屋の看板をくし ゃくしゃに砕いて引き揚げました。】 by『林の底』 2769. どっ:【みんなはどっと笑いましてそれからどう云うわけか小さな石が一つ飛んで来て童子の頬を打 ちました。】 by『雁(かり)の童子』 2770. どっ:【「みんなはどっと笑ったんだ。」】 by『黄いろのトマト』 2771. どっ:【するとどうです、いまあれほど気が立ったみんなが一斉に面白そうにどっと吹き出したので す。】 by『税務署長の冒険』 2772. どっ:【一人が斯(こ)う答えたら三人共どっとふき出しました。】 by『フランドン農学校の豚』 2773. どっ:【けれども半日ほど泣いたら、二晩も眠らなかった疲れが、一ぺんにどっと出て来たのでつい 泣きながら寝込んでしまう。】 by『フランドン農学校の豚』 2774. ドッ:【ドッと一諸に人をあざけり笑ってそれから俄かにしいんとなった時のこのさびしいことです。】 by『カイロ団長』 2775. どっかり:【店の次の間に大きな唐金(からかね)の火鉢を出して主人がどっかり座っていた。】 by『なめとこ山の熊』 2776. どっかり:【さっきの蕈(きのこ)を置いた処へ来ると理助はどっかり足を投げ出して座って炭俵をしょい ました。】 by『谷』 2777. どっかり:【それから棚から鉄の棒をおろして来て椅子へどっかり座って一ばんはじのあまがえるの 緑色のあたまをこつんとたたきました。】 by『カイロ団長』 2778. どっかり:【こんなような訳でペンネンネンネンネン・ネネムは一ぺんに世界裁判長になって、みんな に囲まれて裁判長室の海綿でこしらえた椅子にどっかりと座りました。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2779. どっかり:【自分が椅子にどっかり座りそれから床の上に倒れている若ばけものを、雑作もなく皿の 上につまみ上げました。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2780. どっかり:【そして荷物をどっかり庭におろして、おかしな声で外から怒鳴りました。】 by『とっこべとら子』 2781. どっかり:【大きな事務所のまん中に、事務長の黒猫が、まっ赤な羅紗(らしゃ)をかけた卓(つくえ)を控 えてどっかり腰かけ、その右側に一番の白猫と三番の三毛猫、左側に二番の虎猫と四番の かま猫が、めいめい小さなテーブルを前にして、きちんと椅子にかけていました。】 by『寓話 猫の事務所』 2782. どっかり:【舟が又こっちへ戻るまで斉藤平太は大トランクを草におろし自分もどっかり腰かけて汗 をふきました。】 by『革トランク』 2783. どっかり:【ゴーシュはねどこへどっかり倒れてすぐぐうぐうねむってしまいました。】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2784. どっかり:【向うの長椅子へどっかりとからだをおろして足を組んですわりました。】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2785. どっかり:【嘉十(かじゅう)は芝草の上に、せなかの荷物をどっかりおろして、栃と粟とのだんごを出し て喰(た)べはじめました。】 by『鹿(しし)踊りのはじまり』 2786. どっこどっこ:【「風はどっこどっこ又三郎」】 by『風の又三郎』 2787. どっしり:【一つの車には十五人ばかりの旅客が乗っていましたがそのまん中には顔の赤い肥った 紳士がどっしりと腰掛けていました。】 by『氷河鼠の毛皮』 2788. どっしり:【そしてにやりと笑って、又どっしりと椅子へ座りました。】 by『カイロ団長』 2789. どっしり:【ちょっと見ると梟(ふくろう)は、いつでも頬をふくらせて、滅多にしゃべらず、たまたま云えば 声もどっしりしてますし、眼も話す間ははっきり大きく開いています、又木の陰の青ぐろいと こなどで、尤もらしく肥った首をまげたりなんかするとこは、いかにもこころもまっすぐらしく、 誰も一ぺんは欺されそうです。】 by『林の底』 2790. どってこどってこどってこ:【一本のぶなの木のしたに、たくさんの白いきのこが、どってこどってこど ってこと、変な楽隊をやっていました。】 by『どんぐりと山猫』 2791. ドッテテドッテテ、ドッテテド:【「ドッテテドッテテ、ドッテテド、でんしんばしらのぐんたいは、はやさせ かいにたぐいなし」】 by『月夜のでんしんばしら』 2792. ドッテテドッテテ、ドッテテド:【「ドッテテドッテテ、ドッテテド、でんしんばしらのぐんたいは、きりつせ かいにならびなし」】 by『月夜のでんしんばしら』 2793. ドッテテドッテテ、ドッテテド:【「ドッテテドッテテ、ドッテテド、二本うで木の工兵隊、六本うで木の竜 騎兵」】 by『月夜のでんしんばしら』 2794. ドッテテドッテテ、ドッテテド:【「ドッテテドッテテ、ドッテテド、いちれつ一万五千人、はりがねかたく むすびたり」】 by『月夜のでんしんばしら』 2795. トッテントッテントッテンテン:【その時向うから、トッテントッテントッテンテンと、チャリネルいう楽器 を叩いて、小さな赤い旗をたてた車が、ほんの少しずつこっちへやって来ました。】 by『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 2796. とっと:【そこで将軍は千疋(びき)も集まっている馬の中をとっとと自分の馬を進めサラバアユウ氏の 前に行く。】 by『三人兄弟の医者と北守将軍[韻文形]』 2797. とっとっ:【諒安はとっとっとかけ下りました。】 by『マグノリアの木』 2798. とっとっとっとっ:【とっとっとっとっしずかに走るのでした。】 by『鹿(しし)踊りのはじまり』 2799. どっどど どどうど どどうど どどう:【どっどど どどうど どどうど どどう 青いくるみも吹きとばせ すっぱいかりんもふきとばせ どっどど どどうど どどうど どどう 】 by『風の又三郎』 2800. ドッドド ドドウド ドドウド ドドウ:【「ドッドド ドドウド ドドウド ドドウ、甘いざくろも吹き飛ばせ 酸 っぱいざくろも吹き飛ばせ」】 by『風野又三郎』 2801. どっどどどどうど どどうど どどう:【どっどどどどうど どどうど どどう、ああまいざくろも吹きとばせ すっぱいざくろもふきとばせ どっどどどどうど どどうど どどう】 by『風野又三郎』 2802. ドッドドドドウドドドウドドドウ:【「ドッドドドドウドドドウドドドウ、あまいざくろも吹きとばせ、すっぱいざく ろも吹きとばせ、ドッドドドドウドドドウドドドウ、ドッドドドドウドドドードドドウ。」】 by『風野又三郎』 2803. とっぷり:【そのときはもう、あたりはとっぷりくらくなって西の地平線の上が古い池の水あかりのよう に青くひかるきりそこらの草も青黝(ぐろ)くかわっていました。】 by『ポラーノの広場』 2804. とっぷり:【見ると東のとっぷりとした青い山脈の上に、大きなやさしい桃いろの月がのぼったのでし た。】 by『かしわばやしの夜』 2805. とっぷり:【「川岸の赤土の崖の下の粘土を、五とこ円(まる)くほりまして、その中に染料をとかし込 み、たのまれた鳥をしっかりくわいて、大股に足をひらき、その中にとっぷりと漬けるのでし た。】 by『林の底』 2806. ドドーン ドドーン:【「ホウ、そら、遣れ。ダー、ダー、ダー、ダー。ダー、スコ、ダーダー。」「ドドーン ドドーン。」】 by『種山ヶ原』 2807. どぶーん:【「さあ落すぞ、一二三。」と云いながら、その白い石をどぶーんと淵へ落しました。】 by『風の又三郎』 2808. どふっ:【せなかに大きな桔梗(ききょう)の紋のついた夜具をのっしりと着込んで鼠色の袋のような袴 (はかま)をどふっとはいて居りました。】 by『紫紺染(しこんぞめ)について』 2809. トプン:【そのとき、トプン。黒い円い大きなものが、天井から落ちてずうっとしずんで又上へのぼっ て行きました。】 by『やまなし』 2810. どぶん:【しゅっこは、木の上で手を額にあてて、もう一度よく見きわめてから、どぶんと逆まに淵へ 飛びこんだ。】 by『さいかち淵(ぶち)』 2811. どぶん:【又三郎はじっとみんなのするのを見ていましたが、みんなが浮んできてからじぶんもどぶ んとはいって行きました。】 by『風の又三郎』 2812. どぶんどぶん:【一郎やみんなは、河原のねむの木の間をまるで徒競走のように走っていきなりき ものをぬぐとすぐどぶんどぶんと水に飛び込んで両足をかわるがわる曲げてだぁんだぁんと 水をたたくようにしながら斜めにならんで向う岸へ泳ぎはじめました。】 by『風の又三郎』 2813. とぼとぼ:【老人は黙って礼を返しました。何か云いたいようでしたが黙って俄に向うを向き、今まで 私の来た方の荒地にとぼとぼ歩き出しました。】 by『雁(かり)の童子』 2814. どほん:【天の川の一とこに大きなまっくらな穴が、どほんとあいているのです。】 by『銀河鉄道の夜』 2815. どほん:【天の川の一とこに大きなまっくらな孔(あな)がどほんとあいているのです。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2816. どぼん:【間もなく浪がどぼんと鳴ってそれからすうっと白い泡をひろげながら潮水がやって来まし た。】 by『サガレンと八月』 2817. どやどや:【犬の毛皮を着たり黒いマントをかぶったりして八九人の人たちがどやどや車室に入って 来ました。】 by『氷と後光(習作)』 2818. どやどや:【地学博士を先登(せんとう)に、私たちは、どやどや、玄関へ降りて行きました。】 by『ビジテリアン大祭』 2819. どやどや:【と思ったらすぐそのあとから佐太郎だの耕助だのどやどややってきました。】 by『風の又三郎』 2820. どやどや:【と思ったらすぐそのあとから佐太郎だの耕助だのどやどややってきました。】 by『風野又三郎』 2821. どやどや:【ところがもういけなかったのだ、入口の方がどやどやして実に六人ばかりの黒い影が走 り込んで来た。】 by『税務署長の冒険』 2822. とろっ:【「何時だろう。ほんのとろっとしただけだったが。」】 by『氷と後光(習作)』 2823. とろっ:【「海は油のようにとろっとなってそれでもほんの申しわけに白い波がしらを振っている。」】 by『風野又三郎』 2824. とろっ:【ついとろっとしたらなんだかぼくが稲になったような気がした。】 by『或る農学生の日誌』 2825. とろとろ:【するとやっぱりよほど疲れていたと見えてちょっと椅子へかけたと思ったらいつかもうとろ とろ睡(ねむ)ってしまっていました。】 by『ポラーノの広場』 2826. とろとろ:【いろいろなことをしているうちに、いつかとろとろ睡ろうとしました。】 by『ガドルフの百合』 2827. とろとろ:【甲太は、ひるのつかれで、とろとろしながら馬の草をゴリゴリ喰べる音を聞いていました が、とうとう、ねむくて眼をあいていられなくなったので、そのままころりと寝てしまいました。】 by『馬の頭巾』 2828. とろとろ:【それからひるすぎ、枯れ草の中でチュンセがとろとろやすんでいましたら、いつかチュン セはぼおっと黄いろな野原のようなところを歩いて行くようにおもいました。】 by『手紙』 2829. とろとろ:【そして樺の木は一晩中よみ続けました。ただその野原の三時すぎ東から金牛宮ののぼ るころ少しとろとろしただけでした。】 by『土神ときつね』 2830. とろとろ:【「あすこを通った日は丁度お天気だったけれど、そうそう、その時は丁度日本では入梅 だったんだ、僕は観測所へ来てしばらくある建物の屋根の上にやすんでいたねえ、やすん で居たって本当は少しとろとろ睡(ねむ)ったんだ。」】 by『風野又三郎』 2831. とろとろ:【諒安(りょうあん)はからだを投げるようにしてとろとろ睡(ねむ)ってしまいました。】 by『マグノリアの木』 2832. とろとろ:【大学士はすぐとろとろする】 by『楢(なら)ノ木大学士の野宿』 2833. どろどろ:【こうして二十日ばかりたちますと、やっと沼ばたけはすっかりどろどろになりました。】 by『グスコーブドリの伝記』 2834. どろどろ:【あちこち赤い鉄の渋(しぶ)が沸(わ)きあがり見るからどろどろで気味も悪いのでした。】 by『土神ときつね』 2835. どろどろぱちぱち:【「火はどろどろぱちぱち」】 by『狼(おいの)森と笊(ざる)森、盗(ぬすと)森』 2836. とろり:【「からだはつかれてとろりとなる」】 by『二十六夜』 2837. とろん:【野鼠はいかにも疲れたらしく、目をとろんとして、はぁあとため息をついて、それに何だか大 へん憤(おこ)って出て来ましたが、いきなり小さなゴム靴をカン蛙の前に投げ出しました。】 by『蛙のゴム靴』 2838. どん:【隣りの室(へや)でかすかなすすり泣きの声がしてそれからそれは何とかだっ、叫びながらおど すように足をどんとふみつけているのです。】 by『ポラーノの広場』 2839. どん:【さるとりいばらにひっかけられたり、窪みにどんと足を踏みこんだりしながらも、一生けん命 そっちへ走って行きました。】 by『茨海(ばらうみ)小学校』 2840. どん:【いきなり楽長が足をどんと踏んでどなり出しました。】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2841. どん:【そしていきなりどんと扉へからだをぶっつけましたが扉はあきませんでした。】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2842. どん:【さあ猫は愕(おどろ)いたの何の舌を風車のようにふりまわしながら入口の扉へ行って頭でどん とぶっつかってはよろよろとしてまた戻って来てどんとぶっつかってはよろよろまた戻って来 てまたぶっつかってはよろよろにげみちをこさえようとしました。】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2843. トンテントン:【「かしわのしずく トンテントン」】 by『気のいい火山弾』 2844. とんとん:【するとその男は鉄梃でとんとんあちこち突いて見てから、「ここら、岩も柔いようだな。」と 云いながらすなおに私たちに貸し、自分は又上流の波の荒いところに集っている子供らの 方へ行きました。】 by『イギリス海岸』 2845. とんとん:【そこであまがえるは、みんな走り寄って、とのさまがえるに水をやったり、曲った足をなお してやったり、とんとんせなかをたたいたりいたしました。】 by『カイロ団長』 2846. とんとん:【狐はしばらくあちこち地面を嗅(か)いだり、とんとんふんでみたりしていましたが、とうとう 一つの大きな石を起しました。】 by『貝の火』 2847. とんとん:【そのとき誰かうしろの扉をとんとんと叩くものがありました。】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2848. とんとん:【狸の子はさっきのようにとんとん叩きながら時々頭をまげてセロに耳をつけるようにしま した。】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2849. トントン:【霧がトントンはね躍りました。】 by『十力(じゅうりき)の金剛石(こんごうせき)』 2850. トントン:【それからトントンと音が聞えました。】 by『ビジテリアン大祭』 2851. どんどん:【「ベゴ黒助、ベゴ黒助、黒助どんどん」】 by『気のいい火山弾』 2852. どんどん:【その日は、もう私たちはすっかり川の心待ちになれたつもりで、どんどん上流の瀬の荒 い処(ところ)から飛び込み、すっかり疲れるまで下流の方へ泳ぎました。】 by『イギリス海岸』 2853. どんどん:【おしまいに火をどんどん燃して ごろりと藁(わら)にねころんだ。】 by『楢(なら)ノ木大学士の野宿』 2854. どんどん:【ジョバンニが、どんどん電燈の方へ下りて行きますと、いままでばけもののように、長く ぼんやり、うしろへ引いていたジョバンニの影ぼうしは、だんだん濃く黒くはっきりなって、足 をあげたり手を振ったり、ジョバンニの横の方へまわって来るのでした。】 by『銀河鉄道の夜』 2855. どんどん:【虫がどんどんひっかかります。】 by『蜘蛛となめくじと狸』 2856. どんどん:【わたくしどもはじつにいっぱいに青じろいあかりをつけて向うの方はまるで不思議な縞 物(しまもの)のように幾条にも縞(しま)になった野原をだまってどんどんあるきました。】 by『ポラーノの広場』 2857. どんどん:【つぎからつぎとはしらがどんどんやってきます。】 by『月夜のでんしんばしら』 2858. どんどん:【こっちはあいかわらずどんどんやって行きます。】 by『月夜のでんしんばしら』 2859. どんどん:【それから籠を持ってどんどん下りました。】 by『谷』 2860. どんどん:【小屋の天井にのぼった人たちは、器械の上の方からどんどん乾いた玉蜀黍(とうもろこし) をほうり込みました。】 by『耕耘部(こううんぶ)の時計』 2861. どんどん:【そして蜂雀のついた青い大きな帽子を急いでかぶって、どんどん向うへかけ出しました。】 by『十力(じゅうりき)の金剛石(こんごうせき)』 2862. どんどん:【二人はどんどん野原の霧の中を走って行きました。】 by『十力(じゅうりき)の金剛石(こんごうせき)』 2863. どんどん:【小猿はもうどんどん上へ昇って行きます。】 by『さるのこしかけ』 2864. どんどん:【ほんとうにジョバンニが、どんどん電燈の方へ下りて行きますと、いままでばけもののよ うに、長くぼんやり、うしろへ引いていたジョバンニの影ぼうしは、だんだん濃く黒くはっきり なって、足をあげたり手を振ったり、ジョバンニの横の方へまわって来るのでした。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2865. どんどん:【画(え)かきは、「どうかしたかい。」といってちょっとふり向きましたが、またすぐ向うを向 いてどんどんあるいて行きました。】 by『かしわばやしの夜』 2866. どんどん:【処々(ところどころ)には竜の形の黒雲もあって、どんどん北の方へ飛び、野原はひっそりと して人も馬も居ず、草には穂が一杯に出ていました。】 by『鳥をとるやなぎ』 2867. どんどん:【「尤もそこをやっているうちに向うの別の丁場では別の組がどんどんやっていましたから ね、レールだけは敷かなくてもまあ敷地だけは橋場に届いたんです。」】 by『化物丁場(ばけものちょうば)』 2868. どんどん:【さあ、キッコのよろこんだことこんないい鉛筆をもっていたらもう勉強も何もいらない。ひ とりでどんどんできるんだ。】 by『みじかい木ペン』 2869. どんどん:【「不思議だねえ、雲なんてどこから出て来るんだろう。ねえ、西のそらは青じろくて光って よく晴れてるだろう。そして風がどんどん空を吹いてるだろう。それだのにいつまでたっても 雲がなくならないじゃないか。」】 by『おきなぐさ』 2870. どんどん:【楢夫(ならお)はもう早くうちへ帰りたいらしくどんどん歩き出し一郎もたびたびうしろをふり かえって見ましたが馬が雪の中で茶いろの首を垂れ二人の人が話し合って白い大きな手甲 (てっこう)がちらっと見えたりするだけでしたからやっぱり歩いて行きました。】 by『ひかりの素足』 2871. どんどん:【雪がどんどん落ちて来ます。】 by『ひかりの素足』 2872. どんどん:【そう云ったかと思うと、もうどんどん走って行ってしまいました。】 by『グスコーブドリの伝記』 2873. どんどん:【水はどんどん退き、オリザの株は見る見る根もとまで出て来ました。】 by『グスコーブドリの伝記』 2874. どんどん:【そしてサンムトリの裾には小さな瘤(こぶ)ができて、そこから灰いろの煙が、まだどんどん 登って居りました。】 by『グスコーブドリの伝記』 2875. どんどん:【南部の紫紺染は、昔は大へん名高いものだったそうですが、明治になってからは、西洋 からやすいアニリン色素がどんどんはいって来ましたので、一向はやらなくなってしまいまし た。】 by『紫紺染(しこんぞめ)について』 2876. どんどん:【いつかまっしろな鏡に変ってしまったお日さまの面を、なにかちいさなものがどんどんよ こ切って行くようです。】 by『水仙月の四日』 2877. どんどん:【どんどんかける黒雲の間から、その尖った耳と、ぎらぎら光る黄金(きん)の眼も見えます。】 by『水仙月の四日』 2878. どんどん:【「そんなにどんどん行っちまわないでせっかくひとへ物を訊いたらしばらく返事を待ってい たらいいじゃないか。」】 by『サガレンと八月』 2879. どんどん:【又三郎もみんな知っていてみんなどんどん歌いました。】 by『風の又三郎』 2880. どんどん:【藁(わら)はどんどんうしろの方へ投げられて、また新らしい山になる。】 by『オツベルと象』 2881. どんどん:【「僕らは、もう、少しでも、空(あ)いているところを見たらすぐ走って行かないといけないん だからね、僕はどんどん下りて行ったんだ。谷底はいいねえ。」】 by『風野又三郎』 2882. どんどん:【虫がどんどんひっかかります。】 by『寓話 洞熊学校を卒業した三人』 2883. どんどん:【みんなはどんどん踏みこんで行きました。】 by『狼(おいの)森と笊(ざる)森、盗(ぬすと)森』 2884. どんどん:【すきとおったばら色の火がどんどん燃えていて、狼(おいの)が九疋(ひき)、くるくるくるくる、 火のまわりを踊ってかけ歩いているのでした。】 by『狼(おいの)森と笊(ざる)森、盗(ぬすと)森』 2885. どんどん:【そして二人は、どんどん流されました。】 by『貝の火』 2886. どんどん:【狐が「さあ、走れ、走らないと、噛み殺すぞ。」といって足をどんどんしました。】 by『貝の火』 2887. どんどん:【「そこで二人は手をつないで果樹園を出てどんどんそっちへ走って行った。」】 by『黄いろのトマト』 2888. どんどん:【税務署長がまた見掛けの太ったざっくばらんらしい男でいかにも正直らしくみんなが怒 るかも知れないなんということは気にもとめずどんどん云いたいことを云いました。】 by『税務署長の冒険』 2889. どんどん:【泳ぎながらどんどん流されました。】 by『蛙のゴム靴』 2890. どんどん:【せいの高い草を分けて、どんどん牛が走りました。】 by『種山ヶ原』 2891. どんどん:【達二はすっかり太い白いたすきを掛けてしまって、地面をどんどん踏みました。】 by『種山ヶ原』 2892. どんどん:【もうどんどん泡があふれ出してもいいのです。】 by『イーハトーボ農学校の春』 2893. どんどん:【もうほんとうにそうでなければならないから、それがただひとつのみちだからひとりでどん どんそうなるのです。】 by『イーハトーボ農学校の春』 2894. どんどん:【汽車は闇のなかをどんどん北へ走って行く。】 by『或る農学生の日誌』 2895. どんどん:【そこをまっ黒な雲が北の方へどんどん走っています。】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2896. どんどん:【ゴーシュはどんどん弾きました。】 by『セロ弾きのゴーシュ』 2897. どんどん:【高い処で風がどんどん吹きはじめ雲はだんだん融けていっていつかすっかり明るくなり、 太陽は少しの午睡(ごすい)のあとのようにどこか青くぼんやりかすんではいますがたしかにか がやく五月のひるすぎを拵(こしら)えました。】 by『チュウリップの幻術』 2898. とんとんとん:【とんとんとんと土手の方へ走りましたが、ちょっとかがんで土手のかげから、千両ば こを一つ持って参りました。】 by『とっこべとら子』 2899. どんどんどん:【ガドルフは、俄かにどんどんどんという音をききました。】 by『ガドルフの百合』 2900. どんどんどんどん:【どんどんどんどん汽車は降りて行きました。】 by『銀河鉄道の夜』 2901. どんどんどんどん:【どんどんどんどんやって行き、恭一は見ているのさえ少しつかれてぼんやりなり ました。】 by『月夜のでんしんばしら』 2902. どんどんどんどん:【又すぐ向き直って音をたてないように剣のさやをにぎりながら、どんどんどんどん 大臣の家の方へかけました。】 by『十力(じゅうりき)の金剛石(こんごうせき)』 2903. どんどんどんどん:【どんどんどんどん汽車は降りて行きました。】 by『銀河鉄道の夜〔初期型第三次稿〕』 2904. どんどんどんどん:【まばゆい白い雲が小さな小さなきれになって砕けてみだれて空をいっぱい東の 方へどんどんどんどん飛びました。】 by『おきなぐさ』 2905. どんどんどんどん:【汽車はいくつもの沼ばたけをどんどんどんどんうしろへ送りながら、もう一散に 走りました。】 by『グスコーブドリの伝記』 2906. どんどんどんどん:【昨日まで丘や野原の空の底に澄みきってしんとしていた風が今朝夜あけ方俄 かに一斉に斯(こ)う動き出してどんどんどんどんタスカロラ海床(かいしょう)の北のはじをめがけ て行くことを考えますともう一郎は顔がほてり息もはあ、はあ、なって自分までが一緒に空を 翔(か)けて行くような気持ちになって胸を一ぱいはって息をふっと吹きました。】 by『風の又三郎』 2907. どんどんどんどん:【「もうそう云ってしまうかしまわないうち僕たち北極行きの方はどんどんどんどん 走り出しているんだ。」】 by『風野又三郎』 2908. どんどんどんどん:【空では雲がけわしい銀いろに光りどんどんどんどん北の方へ吹きとばされてい ました。】 by『風野又三郎』 2909. どんどんどんどん:【「鳶(とんび)ははじめは自分も油が乗ってましたから、頼まれたのはもう片っぱし から、どんどんどんどん染めました。」】 by『林の底』 2910. どんどんどんどん:【「四日のお月さんが、西のそらにしずかにかかっていたけれど、そのぼんやりし た青じろい光で、どんどんどんどんペムペルはかけた。」】 by『黄いろのトマト』 2911. ドンブラゴッコ、ドンブラゴッコ:【「霧が一杯にかかってその中で波がドンブラゴッコ、ドンブラゴッコ、 と云ってるような気がするだけさ。」】 by『風野又三郎』 2912. どんより:【どんよりとしたくらい空気、行ったり来たりする沢山の自動車のあいだに、ブドリはしばら くぼうとしてつっ立ってしまいました。】 by『グスコーブドリの伝記』 2913. どんより:【「そのうちお日さまは、変に赤くどんよりなって、西の方の山に入ってしまい、残りの空は 黄いろに光り、草はだんだん青から黒く見えて来た。」】 by『黄いろのトマト』 |
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今回は、お気に入りのオノマトペが多いのでロボットくんたちに更に語ってもらいました。 『イーハトーヴ・オノマトペ・文例辞典5 な〜ひ』、へつづく、だなす。 2006.11.25. |
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