夢仮説  ■03■ TOP 01■02■03■04■05■06■07■08■09■10■ ドリーム ワーク

3)Winson仮説:

1985年に提唱された理論で、「夢は記憶の 再生と再処理過程で生起する」というものである。
覚醒中に脳が処理した情報のうち、重要なものがレム睡眠中に再生され、
改めて編集処理され洗練化された情報が記憶として固定される過程が、夢となって現れるとしている。

この理論の根拠としては、海馬(古い大脳皮 質)が記憶処理を行っている時には、律動的なシータ波が出現するが、
レム睡眠でもこの海馬シータ波が出現する。レム睡眠は新生児に大量に出現し、脳神経の成長を促進する。

2歳頃になるとレム睡眠の出現時間は次第に減 少し1日あたりの総量は2時間以下になる。
この頃にノンレム睡眠とレム睡眠の順序性が確実になり、睡眠周期が出来上がるが、
海馬が記憶処理機構として働き始めるのも丁度2歳頃からである。

それで、レム睡眠が記憶を助ける機能 を開始するのは2歳頃からであり、
記憶処理過程が夢となって現れるのもこの頃からであろうと考えられる。こうして人は「覚えるために夢を見る」 ようになるという。

 

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