夢仮説  ■04■ TOP 01■02■03■04■05■06■07■08■09■10■ ドリーム ワーク

    4)Crick-Mitchison仮説:

    DNAの2重らせん構造の発見でノーベル生理医学賞を受賞した Crickらの理論で、1983年に続いて1986年に改訂版が出ている。
    「我々は忘れるために夢を見る」という考えを発表して話題を呼んだ。

    人の脳は複雑に発達した神経回路網で出来上がっているが、処理する入力 情報も膨大なので、
    負担がかかりすぎると神経回路網が混乱し、誤った情報が発生しやすくなる。

    また、覚醒中に取り込んだ情報の全てが有用とは限らない。そこで脳は不 要な記憶を取り除いて負担を軽くするとともに、
    神経回路網の中にある混乱した情報や誤った情報を消去する作業が必要になった。
    夢は記憶から消去された情報が素材となって現れたものであるという。

    コンピュータ・シミュレーション研究ではシミュレーション精度を上げる ための操作として、
    余分な情報やプログラムの誤り(バグ)を除去したり修正したりする作業が繰り返し行われ、これを逆学習という。
    神経回路網の余分な情報や誤った情報を除去する作業は、この逆学習に相当するので、彼らの説は「夢の逆学習説」とも呼ばれる。
    現在までのところ支持する生理学的な知見に欠けており、実証性に乏しいとされている。

   

   

   

 

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