夢仮説  ■07■ TOP 01■02■03■04■05■06■07■08■09■10■ ドリーム ワーク

【脅威のシミュレーション】
夢は死を演じる行為だという仮説は、フィンランドの哲学者で神経科学者のアンティ・レヴォヌスオがとなえた。
夢をみることの生物学的役割は、脅威のある出来事を真似て、繰り返すことによって、
脅威の感覚や回避をリハーサルし、覚醒時でもうまく脅威と向きあうことができるという。
結果として、こういう生き残りの方法が残っていき、それが遺伝子的に伝わったというわけだ。


【夢に関するダーウィン説】

精神科医のマーク・ブレヒナーは、私たちが夢をみる理由をを次のように述べている。
夢は精神生活や心の内の物語にランダムな変動を与え、こうした変動やバリエーションの中から
心が取捨選択をし、新しい考えや創造や自己認識やその他の精神機能が生み出される。
基本的に夢は、考えの自然淘汰だ。これは愛という感情にも拡大解釈できる。
夢とは私たちがある状況を体験し、その状況に対する一番合った感情的な反応を選択しようとする場所なのだという。

【辛い感情を象徴的な関連性で処理する】
ダーウィン説は、夢をみることは私たちに積極的に考え方を変化させ、
不適応な 感情を取り除く行為であると言っているが、
新しい説では、私たちは積極的に順応した考えや感情を選んでいるわけではなく、
ただ体験した考えや感情を、心理的背景に置き換えているだけだという。
脳は感情と象徴を結びつけることでよくこういうことをする。
精神科医で睡眠障害の専門家エルンスト・ハートマンは、これを単に夢の最新理論と呼んでいる。
 

   

 

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