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李淸照詞
李清照
  菩薩蠻

風柔日薄春猶早,
夾衫乍着心情好。
睡起覺微寒,
梅花鬢上殘


故鄕何處是?
忘了除非醉。
沈水臥時燒,
香消酒未消。


    **********************


      菩薩蠻

風 柔く  日 薄くして  春 猶ほ早く,
夾衫 乍ち着れば  心情 好し。
睡りより起きれば  微寒 覺え,
梅花 鬢上に 殘
(くづ)る。


故郷 何處
(いづこ)か 是れなる?
忘れ了
(おほせ)り  醉ひを 除非(のぞ)きては 。
沈水  臥せる時に燒
(た)き,
香 消
(つ)けども  酒 未だ消えず。


             ******************

私感訳註:


※菩薩蠻:詞牌の一。詞の形式名。双調 四十四字。換韻。詳しくは 「構成について」を参照。この作品は、彼女の後期の作品になろうか。
※風柔:(春が巡ってきて)風が暖かくなったことの表現。春風のことをいう。
日薄:陽光が淡い。日射しが穏やかである。この句は「風柔・日薄 + 春猶早」と切れ、その意味は「風柔、日薄」になってきたが、「春」というには「猶早」い状態である、と見ることができる。その場合、「日薄」の意味は、「陽射しが穏やかである(ーになる)」になるし、実際この部分は、そのようにとられてきた。ただ、少し奇異に感じるのは、「日薄」の薄字はマイナスイメージの字であって、「日薄」とは、「陽光の量が不十分である」「光量が少ない」とも取れることである。その場合は、「風柔」になったが、まだ、「日薄」であり、「春猶早」い、といえる、になる。何如。
※春猶早:春というにはまだ少し(時期が)早い。猶:なおまだ。まるで…のようである。なお…ごとし。
※夾衫:あわせの長上衣。棉入れの冬服ではなく、間の気節の衣服。李賀に「金魚公子夾衫長」とあるが、具体的なイメージは涌かない。「夾衫」を中国風にあい物と見た場合、「(重い棉入れの冬服から解放されて)あい物になったので、さっぱりとして清々しく感じられる」になる。ただ、日本風に「夾衫」を冬物と見れば、意味が変わってきて、「(まだ肌寒かったので、冬物の)あわせを着着込んだら、一心地着いた。」となろう。何如。
※乍着:(白話)着たらすぐに。(あわせの)着物を着たら。乍:…したとたん。…したばかり。短時間を表す。現代語でも春の時候を「乍暖還寒」と表現する。乍着を乍著とするのもある。着と著は発音も近く、台湾では現在でも、動詞に付き動作の持続・進行を表す「-着」を「-著」と表記している。
※心情好:(白話)(着替えをしたので)心地がよい。気持ちがいい。
※風柔日薄春猶早,夾衫乍着心情好:風が暖かくなって、陽射しが穏やかになったが、(本格的な)春というにはまだ少し早いようだ。(重い棉入れの冬服から解放されて)軽快なあい物になったので、さっぱりとして清々しく感じられる。これが今までの通説。
風が暖かくなってはきたものの、陽光はまだ弱く、(本格的な)春というにはまだ少し早いようだ。(まだ肌寒かったので、冬物の)あわせを着込んだら、一心地着いた。このような見方はだめか。
※睡起:(白話)眠りから覚める。
※覺:(白話)…と感じる。
※微寒:わずかに寒い。
※梅花鬢上殘:太平御覧に宋書の典故に因る(未確認)ところの梅花粧をしていたが、(そのまま寝ていたため)くずれてしまったことをいう。残:(白話)損なう。壊す。不完全である。缺けている。蛇足だが南朝の宋の事績が「宋書」に書かれて、五代の後の宋の事績は「宋史」に書かれている。これと似たモチーフのものに「訴衷情」の「夜來沈醉卸妝遲,梅萼插殘枝。」 がある。
※故郷何處是:故郷はどちらの方向だろうか。どこが故郷のそこに当たるのだろうか。是:(書面語)ここ。これ。この詞句ではそこ。それ、になる。
※忘了:(白話)忘れてしまった。忘れてしまう。了:動詞・形容詞の後について、動作・行為の完了や状態の変化を表す助詞。…た。…てしまった。
※除非:(白話)…を除いては。…以外は。酒に(逃避する)以外は。
※沈水:沈香。香木の一種で、水に沈むから付いた呼び名。
※臥時燒:寝る時に(香を)たいた。
※香消酒未消:香は全て燃え尽き、香りも消え失せたが、酒の酔いは未だに消えていない。酔いがなかなか醒めない程の多量の酒を飲まないと過ごせない、彼女の憂いの深さを訴えかけてくる情景。


◎ 構成について
          双調 四十四字。換韻。全ての句が一対の押韻をし、平仄がその都度逆になる形式。 

    ○●。(a仄韻)
    ○●。(a仄韻)
    ●●○○。(B平韻)
    ○,(B平韻)


    ○○●●。(c仄韻)
    ●,(c仄韻)
    ●●○○,(D平韻)
    ●○。(D平韻)
    

となる。
 

 押韻は、換韻で、韻式は「aaBB ccDD」
韻脚は「早好」は第八部上声で、「寒殘」は第七部平声で、「是醉」は第三部?去声で、「燒消」は第八部平声。


2001.4.17
     4.18
     4.19
     4.20完
2002.1.31補

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