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医者が治すのではなく自分が治す

受け身のままだとなかなか治らない

自分の体を自分で治してやるという気持ち

日本人の多くは病気を治すのは、「医者の仕事」であり、医者任せで受身の姿勢になりがちです。日本のお医者さんは、外来診療の時間が短いため、患者さんに対し、再発予防や症状自己管理について十分な心理教育をする機会が少なく、どうしても服薬指導に偏りがちです。

そのため、多くの患者さんは主治医が処方する「薬」さえ飲んでいれば大丈夫と考えてしまいがちですが、再発には様々な因子があるので、「薬物療法」だけで完全に再発を予防することはできません。

あなたの主治医は、「服薬指導」以外に再発予防のための方法をアドバイスしていますか? うつ病治療の主役は主治医ではなくあなた自身です。「うつ」を克服し、病気からの回復は自分でつかむものであり、受身の姿勢のままではいつまでも本当の回復はのぞめません。

うつ病や気分障害の種煩によって、治りやすいタイプ(初老期の単極性うつ病)と再発を繰り返すタイプ(双極性気分障害・反復性うつ病性障害)とがあります。

うつ症状が回復してきたら、主治医の先生と今後の治療の見通しについて話し合いましょう。うつ病の治療は、「人任せ」にせず主治医・家族とともに積極的にうつ病について学び、主体的に治療に取り組むことが大切です。

特にサラリーマンやOLの方で、職場復帰を前提としたうつ病治療を行う場合は、どのような治療方法で、どのくらいの治療期間が必要なのか、仕事にはどのくらいで復帰できるのか、自分の職場環境や労働条件、休職できる期間等、具体的に話し合いましょう。

早すぎる職場復帰は症状の再燃・再発を招くので、十分な休養・治療期間と職場復帰に向けての気力・体力を回復させるためのリハビリテーション期間が必要です。

MDAでは、最大限に利用できる休職期間を、はじめの3分の1を休養・治療期間、次の3分の1をリハビリテーション期間、残りの3分の1を職場復帰期間(職場順応期間)の3つに分け、それぞれの時期ごとの体調に合わせた「症状自己管理」に取り組むことを勧めています。

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