パリ編タイトル

※ 1ユーロ=約115円(2010年7月当時) ※


【7日目】

ルーブル美術館貸切見学
 旅も最終盤、ようやくこのツアーのメインイベントであるルーブル美術館貸切見学である。時間が限られているので出発も早く、朝8時には美術館に到着。 ガラスのピラミッド(右写真)の下から入場したが、昨日写真を撮った逆さピラミッドの方は見学範囲外で閉鎖されていたので、行列しても前日のうちに見ておいた甲斐があった!と得した(?)気分に。
 なお、この貸切見学は女王様1号が参加している7/14発のツアーだけでなく、7/15&16発のツアーと合同で全部で90名くらいが2組に分かれて見学することになっていたが、ヴェルサイユ宮殿のときと同様に無線式イヤホンガイドを使用したので解説は聞きやすかった。 現地ガイドさんもヴェルサイユと同じ在仏歴の長いマッダームだった(マッダームなのでサマードレス的なお召し物を着用)。

美術館入り口のピラミッド
 
ミロのビーナス  初めは、中世には要塞だったルーブルの地下遺跡や、古代エジプト&ギリシャ時代の像を見て肩慣らしならぬ目慣らし。

 それからかの有名なミロのビーナス(左写真)とご対面。
 とにかく他に人がいないため、ツアー参加者は入れ替わり立ち替わり「ビーナスと私」的な写真を撮ったり、前後左右からぐるっと見たり(右写真)し放題(周囲に低い柵はある)。

ぐるっとビーナス
サモトラケのニケ  続いてはドノン翼2階への階段を上ってすぐのところにあるサモトラケのニケ(左写真)を鑑賞。 羽が残っているのに首から上が残っていないのはちょっと不思議。

 王冠や宝飾品が展示されたアポロンのギャラリーを通り、イタリア絵画エリアへ。ここは、7/14に降った集中豪雨で天井から雨漏りがしたということで天井補修中で、一部の絵には保護のためビニールシートが掛けられていた。

 グランド・ギャラリーと呼ばれるまっすぐに伸びた長い回廊にはダヴィンチなどの作品が。右写真はラファエロの「聖母子と聖ヨハネ(通称「美しき女庭師」)」

ラファエロ「聖母子と聖ヨハネ」
モナリザ  さらに、ルーブルで1番巨大な絵画、ヴェロネーゼの「カナの婚宴」を見てから、いよいよ真打ち登場!
 一行は「モナリザ」のみが展示されている「モナリザの間」に突入した!

 さすがにモナリザだけはガラスケースに入っている&手前に柵があるので、柵ギリギリまで寄って写真撮影したが、やはりガラスの反射でなかなか上手く撮れない…。
 ガイドさんたちは「普段だったら混んでいてこんな近くまで寄れないですよ!私たちは何度もルーブルを案内していますが、こんなに近くでゆっくり見たのは初めてです!」と力説。 大部分のツアー参加者は初ルーブルだったので、貸切で空いていてもそこまで有難味を実感していなかった(含 自分)のに対し、プロであるガイドさんたちの方が興奮しているという逆転状況でした(笑)。

 ただ…ぶっちゃけ女王様1号には「モナリザ」という絵の良さがそれほどわからない(爆)。他のダヴィンチ作品でもっといいな~と思う絵があるし…。
だから、よく「モナリザの謎めいた微笑」などと言われるけれど、女王様1号的にはこの絵がナゼそれほど特別扱いされるかということの方が謎???

ダヴィッド「ナポレオン1世の戴冠式」  この後は大きいサイズのフランス絵画を鑑賞。遠くからの方が全体が見渡せるのと、そろそろ疲れてきたため、部屋中央のソファに座ったままの人多数(笑)。

 左上写真はダヴィッドの「ナポレオン1世の戴冠式」ヴェルサイユ宮殿にあった絵のオリジナルで、構図は同じだが細部がいろいろと違う。

 右写真はドラクロワの「民衆を導く自由の女神」。何年か前にこの絵が東京に来たとき、押し合いへし合いしながら見たのがウソのように写真撮り放題。

 そして左下写真はアングルの「グランド・オダリスク」。キレイな絵だけど、よく考えると人間としてありえない骨格になっています (^^;。

 こうして約3時間の貸し切り見学は終了。これはかなり貴重な体験でした。個人的には古代エジプト方面はナシにして、その分もっといろいろな絵画を見たかった~。
 美術館を出たところでいったん解散し、午後2時にホテル集合ということで自由行動へ。

ドラクロワ「民衆を導く自由の女神」
アングル「グランド・オダリスク」


オペラ座
正面  女王様1号はメトロ7号線でパレロワイヤルミュゼデュルーブル駅からオペラ駅へ移動。外に出ると目の前にオペラ座(左写真)がどどーんと。 ここはもう建物に近すぎて目印の丸屋根が全然見えてませんが(爆)。
 ガイドツアーなどもあるのだが、時間の制約もあるので自由に見て回るだけということにして、入場料9ユーロ。 オペラ(&オペラ座)に関する知識がほとんどないので、本当はガイド付きの方がいいのだろうが…。
大階段  入ってみると、内部はビックリするほど豪華絢爛。「ガルニエ宮」とも呼ばれるだけあって(ガルニエさんが設計した)、左写真の大階段や右写真のグラン・フォワイエ(大ロビー)はまるで宮殿にいるよう。

 大階段を囲む回廊の一角で日本のTV局が撮影していたのを目撃したけれど、どこの局の何の番組かは判明せず。

グラン・フォワイエ
客席  2階のボックス席が解放されていて、そこから舞台と客席(左写真)を見渡すこともできる。さすがにここは狭いので、前に出て写真を撮るにも順番待ちでしたが。 このとき舞台上には緞帳が下りてなかったので、がらんとしてちょっと殺風景な感じでした。

 巨大なクリスタル製シャンデリア(重さ8トンだそう)に照らされている美しい天井画はシャガールの「夢の花束」(右写真)。

シャガールの天井画「夢の花束」


プランタン&ギャラリー・ラファイエット
 最後にオペラ座から徒歩で2軒のデパートへ。どちらも天井のステンドグラスが有名。

 まずはプランタン
 ここはステンドグラスの下がブラッスリーになっていて、中に入らないとゆっくり見れないので、ついでに昼食も済ませることに。
 「Dish of The Day」(サラダと1品料理)15.85 ユーロ、シャルドネのグラスワイン 5.5ユーロと場所代もあって?なかなかのお値段。でも食事をしながらステンドグラスを堪能できました。
(クリックで写真が拡大表示されます)

プランタンの天井(クリックで拡大)
ギャラリー・ラファイエットの天井(クリックで拡大)
 続いてお隣のギャラリー・ラファイエット
 こちらはステンドグラス天井の下は吹き抜けになっていて、周囲にある休憩所などから眺めることができたはず。

 プランタンでもギャラリー・ラファイエットでも、何かよさげなモノがあれば買おうかと思っていたのだが、いわゆる「デパート」なので、珍しいみやげものなどはナシ。 いろいろなブランドを一カ所で見たいというような人には便利???

 時間が迫ってきたのでメトロを乗り継いでホテルに戻ったが、途中駅でなかなか電車が来ず、集合時間に遅れて焦る。出発時間までにはなんとか間に合いました。(^^;
 空港では免税手続きするものもなかったので、免税店でワインやラデュレのマカロンを買い込み(詳しくはあれこれ編にて)、直行便で一路成田へ。

 添乗員付きツアーだったけど自由時間も丸2日以上あったし、なんといってもやはりルーブル貸し切り見学は価値あり!と満足の女王様1号でした。


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