加須の自然
  2006年の11月に始まった加須の住宅の仕事。それが丸2年を経て、2008年の暮に竣工を迎えました。アトリエ・リングとしては、浦和の家以来の大規模なプロジェクトで、法的なハードルや設備的な新しい取り組みも含め、大きな山を越えることができました。
   敷地は、埼玉県北部、加須市の田園地帯にあり、電車の駅から遠く、バスの便も限られていたので、車に縁のない我々は駅からの片道一時間をよく歩きました。現場に通う時間に楽しみを添えてくれたのは、四季折々に変化する自然の姿でした。さらに、田圃の稲の成長など、人間の営みも含めての、田園風景といってもいいでしょう。もちろんその風景・立地条件は、建築計画やデザインの立脚点でもありました。この2年間で出会った加須の自然の姿から、ブログで紹介したものも含め、ダイジェストで振り返ります。画像をクリックすると、その日のページが開きます。(文・写真;青山恭之 2008年2月5日は、永田博子)