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けん引一種には学科試験はありません。適性検査と技能試験だけです。技能試験は場内で行います。
けん引二種は学科試験があります。また、他の二種免許と違って受験資格に制限があります。(他の二種免許を有していれば学科試験は免除されます)
けん引は大型というイメージがありますが、大型免許を有していなくても取得できます。普通免許以上または大型特殊免許を有していれば可能です。
技能試験の主な課題は、Sおよび方向変換です。クランク、坂道、縦列駐車などはありません。
この他に全免種共通課題として、発進、カーブ、踏み切り、横断歩道、一時停止、右折、左折、信号のない交差点、見通しの悪い交差点、目標物に合わせた停車、および指示速度があります。
全免種ともに乗車から降車までが試験です。ただし、ならし走行では採点されません。
100点満点から試験開始し減点法で採点されます。試験終了時に一種では70点以上、二種では80点以上残っていれば合格です。一種も二種も同じ試験コースです。危険行為や課題通過不能等で試験中止になった場合、また、合格点を下回り更に15点以上減点超過した場合はその時点で採点が中止されます。
不合格の多くは、方向変換の課題通過不能だと思います。逆に言えば、方向変換さえクリアできれば合格はそれほど難しくないといえます。ただし、運転の基本が出来ていればの話ですが・・・
試験開始までにコースを歩いて確認しておきましょう。試験官からコースの指示はありますが、覚えていれば、次の動作の準備ができて余裕が生まれます。
けん引車は独特な動きをします。 前進は他の車種とさほど変わりありませんが、バックは他の車種とハンドル操作が完全に逆になります。 したがって、バックしているときにパニクってしまうことがあります。 特性をよく理解しておくことが最も重要です。 「後退時の基本操作」ページも参考にしてください。
このページでは、主に課題について説明します。基本的な運転操作については「運転の基本」ページをご覧ください。けん引特有の事柄については補足して説明します。(右折/左折)
□右折
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外周から右折して内コースに入る場合、トレーラ後輪が右折先のセンターラインを踏まないように注意します。(特にブロック塀のあるT字路)
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□左折
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直角に曲がる受験者がおられますが、基本は直角に曲がってはいけません。また、一旦ハンドルを右に切って曲がること(右振り)もいけません。
ハンドルの切り方について
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前輪が曲り角にきたら、つまり、運転席に曲り角がきたらハンドルを切り始めます。(大型と同じですが切る量は大型よりも少しずつゆっくりと) ※Rが無い又は小さい角では、数m(2m位)過ぎてから一気に切って、ほぼ直角に曲がる場合もあります。
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左ミラーで左後輪を見ます。
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左後輪が曲り角に沿って曲がっていくようにハンドルを切っていきます。左後輪が曲り角(縁石)から離れていかないようにします。
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ハンドル操作に対してトレーラ(荷台)の反応は遅れます。トレーラ左後輪が縁石から50〜60cm位離れていて、後輪の位置がRの始まり辺りにくれば、もうハンドルを大きく切っていっても大丈夫です。
徐行して曲がっているはずなので、ハンドルを調整する余裕は充分あると思います。
左ミラーは見続けてはいけません。前方不注意になりますから時々見るようにしましょう。
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□S(ここでは外周から左折してS字コースに入るまでの説明です)
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外周から左折したら再び左に合図を出し、トラクタとトレーラをまっすぐにします。このときギアは2速なっています。
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次の左折道路のほぼ中央まで前進します。
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巻き込み確認をして、ほぼ直角に左折します。(左折道路のRがほとんどないので)
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左折したらすぐに右に合図を出し、右後方を目し確認します。
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S字左端にトラクタが入るように直角に右折します。
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トラクタがS字に入ったら、右ミラーを見てトレーラ右後輪がS字右端を通るようにS字コースに入っていきます。
- トラクターだけが左へ右へと大きく振っているといった感じになります。
- 1回の切り返しは減点されませんが、2回3回切り返すと減点(5点/回)されます。4回目は課題不能で試験中止となります。けん引の切り返しはかなり難しいのでS字コースは一発で決めたいものです。
- トラクタとトレーラを真っ直ぐ(一直線)にする距離が短いので、外周からの左折の仕方が重要です。あまり大回りするとトレーラが曲がった状態で次の左折にかかってしまいます。曲がったままの状態ではハンドル操作があわただしくなり、脱輪の危険性があります。
ここでのポイントは、外周から左折したあとトラクタとトレーラをまっすぐにすることです。
S字縁石がフロントガラスのほぼ半分を超えなければ前輪は脱輪することはないと思います。ただし、見え方には個人差があるので要注意。
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□方向変換(右へバックして左へ出で行く場合の方法) →方向変換の仕方(図解)
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方向変換の狭路コースに徐行して進入します。
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道路右端から50cm位に寄せて道路と平行に進行します。
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凹部に障害物等がないかを直接目視して安全確認します。
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右ミラーを見て、トレーラのリアが凹部外周側の縁石をやや過ぎた所で止まります。(リヤタイヤではなく荷台の後端です)このとき、実際にはトレーラ後輪は外周側ではない方の凹部縁石から3〜4m過ぎています。ミラーではタイヤは見えません。
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運転席側の窓を全開しシートベルトを外します。(シートベルトは外さなくても良いのですが、外した方がやりやすいです。)
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バックギアに入れ、5点確認をします。(けん引試験車はバックブザーが鳴らないのでギアをよく確認します)
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左手はハンドルの最上部を握り、右腕は窓に掛けます。(この方がハンドルの回転数を把握する上でわかりやすいと思います)
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窓から顔を出して、まっすぐにゆっくりとバックします。
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内コース側の凹部縁石の延長線がトレーラの中央にきたらハンドルを1回点左に切り、その状態でさらにバックします。
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トラクタ(キャビン)右後角とトレーラ右前角が最も接近したところでハンドルを1回転戻します。つまり、ハンドルをまっすぐにします。このとき、トラクタ右前輪が縁石ギリギリの位置にありタイヤが縁石と平行になっています。また、トレーラは30度(5時)に折れていてトレーラ右後輪はRの始まり辺りにあります。右側ですから実際に見て確認できます。(写真上)このときに後輪がRを過ぎていると凹部に入れるのはかなり厳しくなります。
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ハンドルをまっすぐにしたまま、さらにバックしていくとトレーラはさらに折れていきます。上記の延長線上の交差した点から更にトレーラ右側面が50cmほど入り込んだところで、今度はハンドルを右に1回転切ります。このとき、トレーラ右前角がほぼ運転席の真後ろで60度(4時)になります。(写真中)この角度が最も重要です。
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60度を保つためにハンドルを少しずつゆっくりと右に切りながらバックします。このとき、トレーラが折れていくようなら更に右へとハンドルを切り足していきます。逆に伸びていくようなら左へハンドルを少し戻します。逆に切るととんでもないことになるから要注意! ハンドル半回転の間に必ず角度を保持できるところがあります。
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60度を保ちながらバックしていくと、トレーラ右後輪がRの終わり辺りに来た(凹部に入る)ところでハンドルを右にいっぱいに切ってバックします。時々、左前輪が脱輪しないか注意します。実はこのタイミングが非常に難しく、遅れるとトレーラが凹部に左斜めに入ってしまいます。(失敗例写真下)早すぎると右斜めに入ってしまいます。一種では必ずしも平行にする必要はありませんが、試験官によっては要求されることもあるようです。トレーラが凹部に平行になる直前でハンドルを右いっぱいに切っても、もう遅いです。
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トレーラが凹部に入ったら、運転姿勢を正してトラクタとトレーラをまっすぐ(一直線)になるようにハンドルを操作しながらバックします。両サイドのミラーを見てトレーラの側面が見える方向にハンドルを切ります。つまりトレーラの曲がっている方向にハンドルを切るとトラクタとまっすぐになります。両サイドのミラーを見てトレーラの側面が見えなくなったらまっすぐになっています。
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前方に出て行けるだけの十分なスペースを空けて停止します。(ギリギリまで下がる必要はありません)
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サイドブレーキを掛けギアをニュートラルにします。このときブレーキは踏んだままです。
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試験官に「完了しました」と報告して終了です。
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シートベルトをして、右に合図を出し5点確認して出て行きます。
- 上記手順11、12のところが成功失敗の分れ目になります。手順13の途中でやり直す受験者がいますが、ギリギリまで思い切っていきましょう!
- 1回の切り返しは減点されませんが、2回3回切り返すと減点(5点/回)されます。4回目は課題不能で試験中止となります。
- 切り返すたびに前進およびバックそれぞれに5点確認をしなくてはいけません。(切り返しが2回3回となると疎かになりやすいので注意)
ここでのポイントは、@左に1回転切る位置、Aハンドルをまっすぐにするタイミング、B右に1回転切る位置、Cそして伸ばす(右いっぱいに切る)タイミングです。また、とにかく凹部に車体を入れることです。たとえ斜めに入ったり右寄りに入っても、決してバックしながら修正することは禁物です。
斜めでも出られればOKだし、左に余地が無くても一旦大きく右にハンドルを切って出て行ければOKです。それでも難しいようであれば切り返しをします。(1回目は減点なしですから)
静岡県では平成18年12月現在、左後方にバックして右へ出るコースはありません。新大型コース改修工事のあとに出来るかもしれません。平成21年5月16日取り消し訂正
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