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記事No : 1493
タイトル Re: 早離と即離
投稿日: 2012/05/05(Sat) 14:02:37
投稿者桃青

母の父方の老婦人たちには長命なかたが多くて、
私には、よくわからない関係の方々のところへ母はよくお見舞いに行っていました。

私も、たまには一緒に行ったのですが、
どこでも老婦人たちは、それぞれ大切にされておられて、母は
自分の老後もそのようであるに違いないと思っていたようです。

母は同時に老人施設へ入居した知人たちのところへも、よくお見舞いに出かけていましたが、家族の元で大切にされている親戚の老婦人たちと比べて、施設の知人たちのことを哀れだ。といい、その子供たちのことを常に非難していました。
中でも、そのような施設の一つで、私の中学校時代の教師がいたのに驚いて、
「あのひとの子供は○大医学部を出た精神科医なのに、親を施設に入れている。」
と、何かあるごとに誰にでもそう言うのが、我が親ながら聞くに堪えなくて、
「お母さん!ひとにはそれぞれ事情というものがあるのだから、
 そんな風にいうもんじゃないでしょう。」
と、私が言っても聞かない。

そんな母ですから、私がデイサービスを利用しようとした時、ものすごく抵抗しました。
まさか、自分が「ああはなるまい。」と思っていた身分になるとは!
自分をそんなところへ行かせはしまい。と思っていた我が子が、自分を他人に委ねようとしている。
そんな驚愕と怒りに押し潰されそうであることは、私にもわかりました。

でもね。
実際、24時間母に付ききりでいるわけに行かないのですよ。
親戚の老婦人たちは、家族が多くて5人、6人の成人した大人が家におられるから、交代で自分の用も足せるし、勤めにも出かけられる。そして何より、お金持ち。
マンション経営などして別にシャカリキに働かなくても、食べるのには困らない。
って、ひとばかり。
我が家のように、私が働かなくては家の経済が回らないって家とは違う。
し、昼間の何時間かだけ行くだけだから。
と、言っても聞いては貰えなかったですよ。

最後は、騙すようにして行ってもらいました。
今でも私に対して怒っていると思います。
母は怒ると黙りこむのがクセなのですが、デイを利用し始めて以来私には一言も口を利きません。
認知症の症状としての暴言に苦しめられる方を思えば、黙って何も言ってもらえないほうが、まだましかもしれませんが・・・。

思い描いていた老後ではなく、自分が「ああはなりたくない。」と思っていた老後を過ごすことになって、落ち込み不満そうな母を見ていると、
(本来の意味はそうではないのでしょうが)なんとなく聖書の「裁くなかれ、汝が裁かれぬために。」という言葉が思い浮かんだりするのですね。


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